武則天 #59 渦巻く妬み心

媚娘が現れてから見向きもされなくなったと嘆く蕭淑妃。 蕭淑妃は甘露殿に乗り込み「素節を見捨て武太妃をひいきし‥」 と訴えるが雉奴は激怒する。 そして蕭淑妃に雉奴の目を見るよう言い 「一度も欺いたことはないか」 と問い質す。 「一度もありません」 …

武則天 #58 皇后からの贈り物

素節にいじめられていた子を自分の部屋に連れて来てお菓子を振る舞う媚娘。 呉王は李勣に面会を求めるが断られる。 そして李勣から争いの地である長安から離れれば身は安全という言づてを聞いて悩む。 長孫無忌は、雉奴に呉王が長安に戻って来た李勣にすぐ会…

武則天 #57 帝王の術

互いにけん制し合う王皇后と蕭淑妃。 媚娘は王皇后を立てて話をする。 そこへ王徳が訪れ媚娘に甘露殿へ来るようにとの勅命が届けられた。 険しい目を向ける王皇后。 王徳との再会を喜ぶ媚娘。 甘露殿へ行くと雉奴は高陽公主らと共に媚娘と言う名を賜った様子…

武則天 #56 新たな火種

雉奴を助けに来た呉王は刺客達との戦いに乗じて呉王府に仕えながら長孫無忌の息のかかった間者、李恭の背中に短剣を突き刺した。 雉奴を襲ったのは隋の遺民の兵士たち。 楊青玄は楊沫に一撃を加える。 「なぜだ」と言う楊沫。 「あなたは尻尾をつかまれてい…

武則天 #55 腹心の奏上

高陽公主は朝廷を牛耳っているのは長孫無忌でありそうである以上媚娘との未来も望めないと語り掛ける。 そして呉王を長安に戻すよう勧める。 高陽公主は雉奴に大朝会の花火を見たことが忘れられないと媚娘が言っていた話を持ち出す。 雉奴は自分が見せてやる…

武則天 #54 胸に秘めた想い

酒量の多い呉王をたしなめる楊青玄。 楊青玄は呉王に何としても長孫無忌から身を守らねばと忠告し生き延びる為備えるべきだと言った。 話を打ち切る呉王。 その場から立ち去ろうとした時、木の上にいた刺客から呉王に向けて矢が放たれる。 そこへ昨夜城内で1…

武則天 #53 太宗崩御

李世民は雉奴を枕もとに呼び寄せ後事を託す。 自分の死後李勣を長安に呼び戻し宰相に昇進させるよう言いそうすることで李勣は感激し雉奴の為に誠心誠意尽くすとしまた兄弟を厚遇するようにと伝えた。 そして役に立つ時が来るかもしれないと言って遺詔を手渡…

武則天 #52 駆け落ちの結末

房玄齢が駆け付けると長孫無忌から李世民の意識が戻っていないと聞かされる。 李世民に付き添う雉奴。 李世民は「文徳」とうわ言で言う。 媚娘は高陽公主に対して李世民に会わせて欲しいと頼む。 李世民の意識が戻り侍医から峠は越したと言われ甘露殿へ向か…

武則天 #51 募る想い

媚娘と雉奴の密会を陰から見ていた者がいた。 高陽公主が席を離れた後、呉王は杯を投げ捨て弁機に剣を突きつけ 「高陽に付きまとう貴様は死罪に値する」 と言い放つが弁機は動揺することなく 「情念ゆえの死もまた一興」 と言い合掌する。 そこへ媚娘がやっ…

武則天 #50 涙の決別

李世民と媚娘は二人甘露殿から外を眺める。 「北方の戦でも我々を引き裂けなかった それなのに我が皇宮でこんな目に遭うとは」 嘆く李世民。 媚娘は水汲みの馬車に鈴をつけて毎朝房府の前を通らせるよう頼む。 鈴の音で皇宮を出発する時は李世民が媚娘を房府…

武則天 #49 大臣たちの嘆願

「弟子への情を捨てることができぬのもわしの運命です」 袁天罡は長孫無忌と共に皇宮へ向かう。 媚娘から頼まれた徐慧への届け物を侍女に預けようとする瑞安。 侍女から徐慧が瑞安に会いたいと言っていると伝えられる。 徐慧は文娘は殺されたのではないかと…

武則天 #48 出所のわからない密書

李義府からの密書が届くがそれをすぐ燃やす徐慧。 李義府は出自が卑しく出世が見込めないので相手にする必要はないと語る。 雉奴は王皇后、蕭淑妃二人とも雉奴が来るのを待っていると聞かされるがどちらにも行かないと言い皆を下がらせた。 雉奴は媚娘のいる…

武則天 #47 再び皇宮へ

高陽公主は雉奴に媚娘が姿を消した時なぜ探さなかったか聞く。 雉奴は消えたのではなく李世民の命令で追放されたのだと明かす。 心中を図ったのではという噂に触れる高陽公主に絶対あり得ないと否定する雉奴。 そこへ長孫無忌がやって来たという知らせが。 …

武則天 #46 武媚娘の申し出

李世民を囲み守る兵士達にも矢が降り注ぐ。 雪が降り始めた中、窮地の李世民の元へ馬に乗り駆けつける媚娘の姿があった。 李世民を囲んでいた兵士達は全員死に李世民が一人立つ所へ媚娘がやって来たが、そこにもまた敵軍からたくさんの矢が放たれる。 大きな…

武則天 #45 愛する人を追って

媚娘が目覚めると知らない部屋にいて見たことがない服を身に着けてる。 そこへ李牧がやって来た。 今いるのは長安の城外で二人を逃がしたのは雉奴だと言う李牧だが、それを嘘だと見抜く媚娘。 李牧は二人を逃がしてくれたのは李世民だと明かし真相を話し出す…

武則天 #44 兄弟の別れ

四人の重臣たちが集まる前で北伐を決めた李世民。 そして皇太子に雉奴が選ばれ婚儀の相手も決まる。 魏王の処遇は、身分を落とされ均州に送られ二度と長安に戻らせないことになった。 牢に入れられている媚娘に食事の差し入れをしに来た雉奴は、婚儀が決まっ…

武則天 #43 李恪の選択

媚娘は魏王を殺して甘露殿へ向かい李世民に譲位を迫った時拒まれたら父を殺すのか?雉奴を殺せるのかと呉王を詰問する。 廃太子の謀反の結果は? なぜ同じ道をたどるのか? 媚娘は畳みかける。 「帝位を得ることは呉王の願いではなく呉王をここに来させた者…

武則天 #42 楊淑妃の真実

魏王は皇太子に自薦し、自身への懸念を解決する為、我が子を殺めて雉奴を後継者にするつもりだとし疑うなら今すぐ息子を殺すと決意を語る。 李世民は屋敷に戻って沙汰を待つよう言い渡した。 魏王が去った後、李世民は長孫無忌、褚遂良、李勣を呼ぶよう命じ…

武則天 #41 怨恨の炎

媚娘と徐慧への復讐を誓う蕭薔。 そして李世民を思いかつて賜った玉佩を手に泣き続けていたが陛下の自分への愛はこの程度と言い、その玉佩を池に投げ捨てた。 媚娘は瑞安に謀反前後の徐慧の行動を一部始終調べるように頼む。 浄初池に来て欲しいとの蕭薔から…

武則天 #40 武媚娘の決心

雉奴の朝議での態度に魏王寄りだった大臣が中立になってしまい策を練る魏王と杜楚客。 魏王は厄介なのは雉奴ではなく媚娘だとし、徐慧を使い媚娘を追い詰めて行こうと考える。 李世民は媚娘の絵を眺めている。 そこへ李牧の名簿がなくなっていると報告が入る…

武則天 #39 3人の男たち

徐慧は何度も忠告したのに李牧のことをと李世民に言わなかったと告げ口し、李牧を始末するよう進言する。 李世民は徐慧に褒美として充容に封じると言った。 位より側にいたいと言う徐慧に「下がれ」と命じる李世民。 寂しげな顔で振り向く徐慧。 北伐につい…

武則天 #38 韋貴妃の失脚

泣き叫ぶ貴妃を見て笑う蕭薔。 乾祥宮に大理寺の捜索が入る。 貴妃を非難する多くの奏上文が届く。 王徳も韋家を非難する。 そして奏上の中には韋源承を弾劾する魏王のものもあった。 長孫無忌はこれを機に韋家の膿を出しきらないとまた多くの犠牲が出ると言…

武則天 #37 称号剥奪

皇太子になることを拒否し立ち去ろうとする雉奴に「私のためなら?」と問いかける媚娘。 雉奴は「武ねえさんを傷つけさせやしない」と答えた。 大理寺の戴青から媚娘は皇太子の謀反に関係していないが隠蔽はしていた可能性があると報告を受ける李世民は、死…

武則天 #36 武如意と武媚娘

貴妃は媚娘の裁きまで2刻あると聞き、自害したとしても誰も驚くまいと言い、春盈はすぐ手配すると応じた。 雉奴は淑妃に媚娘救出を願い出る。 そこに掖庭に入り込んだ者がいるとの情報を楊青玄が知らせに来た。 淑妃は令牌を持って雉奴と共に掖庭へ行くよう…

武則天 #35 善良な弟と邪悪な弟

李世民は「観念せよ 命は助ける」と言うが 承乾は 「この日を待ちわびてました。 譲位して下さい」 と言い降伏しない。 李世民と承乾二人で戦うも承乾は敗れる。 そこへ現れた媚娘に李世民は 「朕は願っていたぞ そなたと承乾の所業が夢ならよかったとな」 …

武則天 #34 謀反決行

侯君集は淑妃は過去のいきさつから李世民への忠誠心はなく反心をいだいているのではと話す。 李世民は心配することはないと返す。 一時的に意識が回復した魏徴と最期の対面をする李世民。 魏徴は最後に皇太子の廃位について尋ねる。 李世民は魏徴に「そちに…

武則天 #33 すりかえられた紙片

侯君集が凱旋し戻って来た。 李世民は侯君集と酒を飲み泥酔してしまう。 一方侯君集は酔ったふりをして承乾のもとを訪れていた。 文娘は手巾に鴛の刺繍をしている。 瑞安が修理してくれた燭台を愛おしそうに触れ胸に抱く。 そこへ徐慧がやって来た。 文娘は…

武則天 #32 最後の献策

貴妃に黙って乾祥宮を出て李世民に会おうとしたことを責める貴妃、詫びる蕭薔。 乾祥宮を出る手筈を整えた侍女はすでに殺し野狐落に埋めたと話す貴妃。 朝議におぼつかない足取りで参加する魏徴。 体調のすぐれない魏徴が朝議に参加した理由は承乾を弾劾させ…

武則天 #31 皇太子の本心

「親征が決まった場合誰を監国に任じるか」と言った魏徴に 「それこそが朕が論じたかった点だ」と応えた李世民。 魏徴は承乾に悔い改める機会を与えて下さいと願い出るも李世民は今まで何度も与えてきたと怒りその場から立ち去る。 その後を追いかける魏徴。…

武則天 #30 徐慧暗躍する

徐慧から頼まれた品を蕭薔の元に届ける媚娘。 そこには貴妃もいた。 蕭薔はその中にある匂い袋を密かに袖の中に隠した。 そして自分のことは貴妃が見てくれるからと媚娘が届けたものを捨てるよう言った。 帰って来た媚娘は皇太子妃が訪ねてきたことを聞く。 …