tsubaki-samariのブログ

中国ドラマ♥初心者🔰\ネタバレ全開🙌/

瓔珞 #68 悪魔の提言

 第五皇子から瓔珞が葉天士なら足を治せるかもしれないと話していたことを聞いた乾隆帝は南巡行きを許可する。

第五皇子は再度皇后の南巡随行を許すよう頼む。

 

 第十二皇子が皇后の南巡随行の許可が出たことを報告すると袁春望は乾隆帝を翻意させたことを褒め、皇后も満足気に笑う。

だが第十二皇子から乾隆帝を翻意させたのは自分ではなく第五皇子だったと明かされた皇后は不機嫌になり出て行くよう言い、第十二皇子は怒り出し去って行く。

皇后は第十二皇子に呆れると同時に陛下にとって私たち母子はそれだけの存在だったと投げやりに話す。

密かに笑みを浮かべる袁春望。

 

 駆けて行く永琰を追いかける侍衛たち。

永琰は一人の太監とぶつかるがその際その太監は永琰の筆と自参していた筆を入れ替える。

 

 慶妃は舒妃に先日の無礼を詫び永琰を共に育てましょうと申し入れ舒妃が贈った筆と硯を永琰が気に入っていると話す。

舒妃は「陛下より永琰に会いたいほどなのに害するはずはない」と言い、今後は下手な邪推をしないよう注意する。

そこへ永琰が急な病で延禧宮に運ばれたとの知らせが届く。

 

 瓔珞は慌てて訪れた舒妃と慶妃に筆に毒が染みこませてありそれをなめた永琰が中毒を起こしたと説明する。

慶妃は舒妃を突き飛ばし「何をしたの?」と激怒する。

舒妃は潔白を主張し言い争いを始めたので瓔珞は落ち着くよう言い、なだめる。

慶妃と舒妃は永琰がいなくなれば得をするは第十二皇子だと言い合い、舒妃は乾隆帝に直談判し皇后を告発すると言って立ち上がろうとする。

瓔珞は証拠がないことを理由に舒妃を押し留め落ち着くよう言い、これほど杜撰な手口は皇后と思えないと冷静に話す。

慶妃は動機があるのは皇后だけだと反論するが瓔珞は第五、第四皇子と続き今度は永琰に災難が起きたが一連の件は話が出来過ぎていて慎重な皇后がこんな疑われやすいやり方をするのかと疑問を呈する。

舒妃はそんな瓔珞に

「以前は怒ると相手構わずやり返していたのに貴妃になつたら随分臆病になったものね

 どんどん役立たずになっている」と不満を漏らす。

そして陛下が駄目なら皇太后に知らせると言って瓔珞が止めるのを無視して去って行く。

 

 寿康宮に呼び出された皇后。

太后の傍らには舒妃がいたが挨拶だけして去って行く。

太后は皇后に跪くよう命じ、皇后の座にあぐらをかき第十二皇子にかまけてばかりで皇后の座に飽き足らず皇太后を狙うのかと責め立てる。

皇后は驚き「滅相もありません」と言って即座に否定し讒言であり謀略だと主張、後宮を守り皇太后に仕えてきたと訴える。

太后は鼻で笑い、しばらくここで跪いて頭を冷やすよう言い付ける。

皇后は釈明させて下さいと願い出るが皇太后はそれに答えず、皇后には陛下の子を守る責務があるので今後皇子や皇女に何か問題が起きたら誰の仕業であれ皇后の怠慢として罰すると言い渡し去って行く。

 

 袁春望は弘昼に第十五皇子の件は皇太后も陛下も誤解していると報告し、瓔珞の仕業で皇后を崖っぷちまで追い詰めると吹き込む。

弘昼は乾隆帝に忠告すると話すが、袁春望は陛下は弘昼の忠告には耳を貸さない、陛下は第十二皇子に怒っているので皇太子にはなれず第十五皇子が即位すれば皇后母子を追放すると言ってけしかけ「かつての摂政王をおぼえていますよね?」と語りかける。

弘昼は「不届き者」と言って激怒するが、袁春望は部屋の扉を開け

「私がここで謀反を企んでいると叫んだらどうです」と言って脅し始める。

弘昼は慌てて扉を閉める。

袁春望は危険を冒して忠告するのは己のためではなく皇后と弘昼のためだと言ってなだめる。

「そんなことは許されない、絶対に」と呟く弘昼に

「愛新覚羅家の勇者になりたいですか?それとも踏みつけられる犬でもよいと?

 お心のままにお決め下さい」と言い残して去って行く袁春望。

弘昼は「そんなことは許されない」と独り言を言いながら心揺れていた。

 

 考え込みながら歩く弘昼を引き止める傅恒。

傅恒は陛下が皇族や大臣が太監と付き合うことを禁じているはずと言ってとがめる。

傅恒は誤解だと釈明する弘昼に次は掟通り計らうと告げる。

弘昼は傅恒と瓔珞のことを持ち出し、向こうは眼中にないなどと吹っ掛け、陛下に取り入っていると批判し始める。

傅恒が鸚鵡の話をして皇后とのことをほのめかしたことに弘昼は「無礼者」と怒鳴り傅恒に殴りかかってきたので争いを始める二人。

傅恒は倒れた弘昼に一撃を加えようとするその時、乾隆帝の姿が見えたので弘昼の反撃を受け入れ倒れてみせ負けたふりをする。

止めに入った乾隆帝はまず傅恒に「ケガは?」と声を掛け、弘昼に対しては「放埓だ」と言って𠮟りつける。

乾隆帝は傅恒に半年の減棒を言い渡し弘昼にはついて来るよう命じる。

 

 乾隆帝は弘昼に愛新覚羅家の体面を保ち罰しなかったと言ってから宗人府で罰を受けに行くよう命じる。

弘昼は弟だと言って情に訴えるが乾隆帝は激怒し弘昼を弾劾する奏上の束を見せてから投げ捨てこれが最後だと通告する。

弘昼は「以後必ず言動を慎みます」と平伏しながら約束する。

 

 寿康宮で皇太后と幼少の頃の思い出話をする弘昼。

そこへ乾隆帝が現れる。

太后乾隆帝に弘昼は過ちを認めているので許すよう言い、二人の仲を取り持つ。

太后の前で手を取り合う乾隆帝と弘昼。

弘昼は南巡中、皇太后のことを任せるよう申し出、許可を得て去って行く。

乾隆帝は皇太后に瓔珞を皇貴妃にあうる件について意向を尋ねるが皇太后は皇后が健在なのに事実上皇后の代わりである皇貴妃を性急に立てることに疑義を唱える。

それでも乾隆帝は瓔珞に後宮を任せたいと主張するが皇太后は皇后は嫻妃の頃から後宮を治めていたと言い「一体どうしたの?」と尋ねる。

乾隆帝は永琪と永琰、立て続けに災難にあったのは皇后の管理不届きだと話す。

太后から永琪の件を疑っているのか聞かれた乾隆帝は何の証拠もなく疑いたくはないが皇后は病なので病人に後宮の管理は任せられないと答える。

外から盗み聞きしていた弘昼。

何も知らない劉女官が「和親王?」と声を開ける。

弘昼は忘れ物を取りに戻ったふりをし去って行く。

太后は皇貴妃を冊立すれば皇后は名ばかりになり重臣たちがどう思うか世の民も非難するのではと懸念し慎重を期すよう言い聞かせる。

 

 袁春望は皇后に弘昼からの情報だと陛下が瓔珞を皇貴妃にと話していたことを伝えるが皇后は信じようとしない。

袁春望は建国以来皇貴妃を立てたのは二例のみで、皇后在位中に皇貴妃を立てるなどあり得ないと憤り、その上皇后は重病を患っていて養生させると言っていたとも付言する。

またこれらが伝われば文武百官や民たちは皇后が許されぬ罪を犯したと誤解すると話し

皇貴妃冊立は南巡の後だと嘘をつく。

 

 弘昼と密会する皇后。

皇后は弘昼に助けを求め、十年来後宮を守り大きな過ちもなかったのに皇貴妃を立てるのは筋が通らないと言い、弘昼が皇貴妃を冊立に異議を唱えれば陛下も独断で動かないと話す。

弘昼からまだ兄に期待しているのかと尋ねられた皇后は何も答えなかった。

弘昼が弘暦は強硬な人なので我々の唯一の希望は倒すことだと言い出したので皇后は帰ろうとする。

弘昼は皇后を引き止め「正当な権利を争うべきだ」と言い聞かせる。

皇后は弘昼が乾隆帝を「殺します」と言ったので理性を失っている、謀反を起こす気?と言って動揺する。

弘昼は南巡から戻れば傀儡になり食い物にされると迫り、今の私は未来の第十二皇子だと話す。

そして南巡は手を下すのには格好の時だと言い、皇后と第十二皇子のためにもよく考えるよう言い聞かせる。

その様子を陰から見ている袁春望。

 

 皇后の様子がおかしいことに気づく珍児。

皇后は何でもないと言いながら「先ほど突然再起の機会が巡って来た」とだけ返し

「非常時には非常な手段が必要ね」と呟く。

 

 袁春望は皇后と弘昼が組むことを心配する珍児に「皇后には君の後押しが必要だ」と言い含め、皇后の宝箱からある物を持ち出すようそそのかす。

 

 瓔珞を見かけ近づく傅恒。

傅恒は明日急に出征することになったと明かし「和親王に警戒を」と告げる。

そして傅恒は数日前、弘昼と殴り合ったのに今日私を陛下に推薦したと不審がり、殴り合ったのは袁春望との密会を目撃された気まずさから手を出してきたからだと説明する。

瓔珞は「わかった 警告に感謝を」

「道中の無事と戦の勝利をお祈りするわ」と伝える。

瓔珞をじっと見つめたままの傅恒に「他に何か?」と尋ねるが何も返さない。

瓔珞は傅恒のこれまでの戦績を称え

「こたびもきっと例外ではない。吉報を待っているわ」と語りかける。

傅恒は去って行く瓔珞の背中に「瓔珞」と呼びかける。

名を呼ばれたことに驚いて振り向いた瓔珞に「自愛せよ」と声を掛ける傅恒。

瓔珞はうなずき、小全子に宮外である人物を調べるよう指示する。

小全子は南巡に間に合わないと懸念するが瓔珞は後で追いかければいいと返す。

去って行く瓔珞の後姿を見送り続ける傅恒。

 

 袁春望は南巡する船上で外を見つめる皇后に「宴のお時間です」と声をかける。

 

~感想~

 乾隆帝と瓔珞の子・永琰が可愛すぎる件😍

そりゃ舒妃もメロメロになります。

陛下より永琰に会いたいという気持ち、わかるなぁ。

そんなかわいい永琰が狙われましたが命を取り留めることが出来てよかった。

袁春望、盗み聞きしていた慶妃と舒妃の会話を利用して最終的に皇后に疑いの目が向けられるよう仕向けましたが、分かりやすすぎる!失策!と突っこんでたら舒妃がすっかり騙されてた( ´艸`)

まぁ袁春望の目的は皇后を孤立させて頼りになるのは自分だけに持っていきたいだけだから作戦成功なのかな。

舒妃は冷静に話す瓔珞のことを以前は相手構わずやり返していたのに!!と御立腹でしたが証拠がないのに突っ走ると返り討ちにあうからで成長した証なのよ‥。

相変らず突っ走る舒妃、皇太后の元へ‥┐(´д`)┌ヤレヤレ

感情を表に表すことのない慶妃が永琰のことで激怒する姿にびっくり。

慶妃も舒妃も永琰を大切に育ててる証拠ですね。

乾隆帝、皇太后から厳しい目を向けられ始めた皇后、自分がかつて瓔珞に仕掛け孤立させていったことを今度は自分が味わう立場になりつつあります、因果応報。

 

 乾隆帝に見限られた弘昼、愚かにも謀反を企てる気持ちになり始める。

失敗するに決まってるし、乾隆帝から最後通告を受けたのに皇太后を証人として仲直りを誓わせるという浅はかで姑息なやり方用いたことで乾隆帝の怒りはさらに高まったと思うのですが自分の置かれている立場を理解せず謀反を起こしそうですよね‥。

 

 乾隆帝、瓔珞を皇貴妃にと望んでいた。

瓔珞を皇貴妃に冊立した場合、後宮の波風の立ち方を気にする皇太后、永琰まで危険な目に遭ったとあっては見過ごせない乾隆帝、両方の気持ちがわかります。

二人の会話をを盗み聞きしていた弘昼。

袁春望と違って劉女官に見つかるところが弘昼らしくて改めて謀反を起こす器ではないことを再確認しました。

 

 瓔珞を皇貴妃に‥話は皇后にとって到底受け入れられるものではないのはわかるけど弘昼に相談するなんて皇后も焼きが回ってきたなと思わずにはいられませんでした。

しかも「十年来後宮を守り大きな過ちもなかった」という自画自賛する発言を聞いた瞬間、即座にはぁ!?と突っこんでしまいました。

後宮の悪事を見て見ぬふりをし純貴妃、嘉貴人に対しては罵倒してから残酷な手段であの世に送ったことが皇后の中ではなかったことになってて怖すぎる。

そして乾隆帝への愛憎の果て弘昼の謀反計画に乗っかりそうな雰囲気が漂ってきてます。

 

 弘昼と袁春望の関係にいち早く気づいたのが傅恒だった👏

傅恒を南巡に行かせたくないがため戦場に行かせる卑怯な弘昼。

傅恒がちゃんと警告してくれてよかったけど瓔珞のことがすごく心配なのか姿が見えなくなるまで見送ってました。

南巡、嫌な予感。

早くも残り2話、楽しみだけど寂しい~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓔珞 #67 深まる亀裂

 嫻皇后は全てに無関係だと誓うが第四皇子は皇后を偽善者呼ばわりし順嬪にも警告されていたと訴える。

そこへ李玉が戻って来て第四皇子に出された料理は無毒だったこと珍児は寝床に伏せていたという侍医の証言を報告するが第四皇子は珍児から皇后が毒を盛ったと聞いたと再度訴える。

そして皇后の腕をつかみ「計略だったのか」と言って泣き崩れ

「実の息子ではないから私を殺そうと?」と尋ねる。

皇后がまだ過ちを重ねるのかと責めると第四皇子は父や師傅たちは第五皇子ばかり褒めそやすと言い、努力してきたが第十二皇子に及ばなかったのかと叫び出し「なぜです」とと皇后に訴える。

そして「お二人にとって私は単なる卑怯者 そうでしょう」と叫び泣き崩れる。

「収監せよ」と命じる乾隆帝

第四皇子は太監たちに連行されながら皇后に「なぜですか」と叫び続ける。

目を閉じため息をつく皇后。

乾隆帝は傅恒に来るよう声を掛け去って行く。

 

 傅恒は第五皇子の件は本当に事故かもしれないと話すが乾隆帝は第四皇子に殺害する意図はなかったかもしれない、何者かの刃物の代わりにされたと話す。

そして「一太刀で朕の息子を二人も傷つけるとはあっぱれだ。妙計である」と呟き、第四皇子のことは「朕ですら救えぬ」と呆れ宗人府で反省させることとなる。

 

 「陛下に疑われている」と言って落ち着かない皇后。

袁春望は乾隆帝は無言だったと言って慰めるが皇后は何も聞かなかったのは憶測の域を出なかったからで第四皇子のせいであらぬ疑いをかけられたと言い返し、頭痛がするので侍医を呼ぶよう命じる。

 

 皇后の頭痛の症状が重いことを聞いた瓔珞は気に留めることなく、葉天士なら第五皇子を救えると話し必ず連れ戻すと告げる。

 

 疲れて目を閉じる乾隆帝は背後からこめかみを揉む瓔珞に「来ると思っていた」と声をかけ、その理由を「永琪に関わる問題だ」と言い

「事態を座視するなどそなたらしくない」と指摘する。

瓔珞は第四皇子の処分を迫るつもりだったが乾隆帝がひどく疲れている様子だったのでやめたと話す。

そして天の寵児・永琪の前途を見限るのか尋ね、実の息子である第四皇子を罰するのは非常に辛いことだとも申し添える。

乾隆帝は他の妃なら❝陛下の子は私の息子同然❞と言うと指摘し、直言を恐れぬのは瓔珞だけだと話す。

瓔珞から誰しも同じ考えとは限らない、実子でなくば愛せない者もいると言われた乾隆帝は「そなたは何をほのめかしておる?」と尋ねる。

瓔珞は証拠はないとしながらも承乾宮が関わっているはずだと答え、永琰に同じことが起こらぬかと心配だと話す。

乾隆帝は「あり得ぬ。永琰のことは守ってみせる」と約束するが瓔珞は

「陛下は信用しますがあの方は信じられません」と告げる。

 

 乾隆帝は李玉に第五皇子を栄親王に封ずる勅旨を出す。

 

 袁春望は皇后の元へ薬を届けようとする女官を呼び止め甘言を弄し色鮮やかな花を髪に挿し、こうすれば皇后も気分が晴れ病も治ると言い聞かせる。

 

 薬を持って来た女官の花を挿した髪を見た皇后はいきなり頬を叩き「恥知らず」と言って叱責する。

女官が平伏して詫びている所に現れた乾隆帝は、ささいなことで目くじらを立てず体を休めるよう言い聞かせる。

皇后は女官に八つ当たりした理由を陛下が私を疑っているからだと明かし、第四皇子に愛情を注いできたと釈明し乾隆帝の手を握り締め

「他の者が私を誤解しても陛下は信じて下さい」と訴える。

乾隆帝は「侍医を呼べ」とだけ言って去って行く。

その姿を笑みを浮かべ見送る袁春望。

皇后は珍児に先ほどの女官に鞭打ち三十回にするよう命じ、真心で接してきた第四皇子になぜ裏切られたのか、腑に落ちないことばかりだと嘆く。

 

 鞭打ち刑を受ける羽目になった女官の前に現れた袁春望は皇后に命じられ迎えに来たと告げる。

 

 李玉から承乾宮で皇后に叱責されていた女官が井戸の中から見るに堪えない骸姿で見つかったと報告を受け衝撃を受ける乾隆帝

 

 珍児の作った膠原質のおかげでしわが消えたと上機嫌の皇后。

籠に入れられた鸚鵡を手に袁春望がやって来て和親王からだと伝える。

そこへ太監が現れ雲香が井戸に身投げしたと報告を受け乾隆帝がこの件を知っていると聞いた途端、不機嫌になる皇后。

鏡を見つめまたしわが増えたと珍児に訴え出し二十年前に戻れないと呟き一人にするよう命じる。

 

 珍児は雲香の身投げの件を持ち出し袁春望の関与を疑い、陛下の皇后に対する疑惑は深まった、皇后をこれ以上刺激すれば壊れてしまうと心配するが袁春望から「私を信じてくれ」と再三言われ最終的に「信じる」と応える。

 

 皇太后と妃嬪たちが集う場で雲香の件について舒妃は鞭打ちごときで身投げなどする訳がないと疑問を呈し、皇太后は皇后の手腕が疑われると言って怒る。

皆が皇后の病について話している時、皇后が姿を現す。

皇后は頭痛は快復したので陛下の南巡に仕えると話す。

皇女たちを南巡させるかどうかで意見が分かれる皇太后と皇后。

瓔珞が陛下は皇女たちの体を心配しているので留守番させると言ったので皇太后もしぶしぶ納得する。

 

 散会後、瓔珞は珍珠に紫禁城に残る子供たちが皇后と一緒だと不安なので南巡には皇后を必ず行かせないとと話す。

 

 舒妃は自分が永琰に贈った珍品である墨や硯を慶妃が使わせていないことを指摘し

「私が永琰を害するとでも?」と言って咎め、邪推しないよう訴える。

そして瓔珞とは仲が悪く嫌味を言い合うと認めた上で、瓔珞は三人も子を授かったのに私は一人の皇子すら失ったと話し、永琰はかわいい、初めて言葉を話した時、歩いた時は心から喜んだ、皇子を手に掛ければ訥蘭一族は死罪になるのでそこまで錯乱していないと訴え、怒って去って行く。

その様子を陰から見つめる袁春望。

慶妃は舒妃を傷つけたと反省し、筆と硯を出しておくよう頼む。

 

 養心殿を訪れた皇后。

乾隆帝は南巡に行くつもりの皇后に諸事は瓔珞に任せるよう言い付けるが

「皇后は私です」と言い、病だろうときっちりするのが本分だと反論する。

再び病を理由に南巡に随行しなくてよいと言い付ける乾隆帝に皇后が皇太后に伴い使えるのは孝行と礼儀の基本だと言い、認めないなら女官に扮してでも皇太后にお仕えすると言い張る。

乾隆帝は途中で倒れると忠告するも紫禁城に自分だけ取り残されたら朝臣や民がどう思うか心配する皇后。

乾隆帝から皇后が重じているのは孝行や礼儀ではなく己の威厳だと指摘、非難された皇后は「とにかく私は随行します」と宣言する。

二人が言い争う中、皇后は「陛下のお怒りを買おうと随行させていただきます」と言い残し去って行く。

 

 珍児からも南巡を諦め養生するよう言われた皇后は南巡は名誉なことで随行しなければ大臣たちが色んな噂をし始めると説明し意地を張るためではなく清の皇后の尊厳を体現するために闘うと明かす。

 

 第十二皇子は皇后の元を訪れるが珍児から上書房へ戻るよう言われる。

袁春望は第十二皇子に近づき皇后が南巡随行にこだわるのは第十二皇子のためで多事多難の今、皇后を随行させないと憶測が飛び交い皇子の前途に影響すると言い、陛下を説得できるのは第十二皇子しかいないと力説する。

 

 袁春望は太監を呼び、第十二皇子が養心殿へ向かったが第五皇子にも加勢させるよう命じる。

 

 養心殿のまで跪く第十二皇子。

李玉は乾隆帝に取り次ぐが乾隆帝は怒り上書房へ戻るよう命じる。

そこへ第五皇子が姿を現したので乾隆帝は驚き横へ座らせる。

第五皇子は第十二皇子のことを親孝行だと思いませんかと言い、侍医も同伴するので皇后に南巡に行かせるよう頼み込む。

そして第五皇子自身も南巡に行きたいと言い出したので「そちも?」と言って驚く乾隆帝

 

~感想~

 ドラマを回しているのは袁春望でその次は皇后‥みたいな感じです。

 

 第五皇子の件について皇后は関わっていないのに乾隆帝の皇后に対する疑念は深まるばかりとなってます。

一介の奴婢が皇帝家族をかき乱していくのは袁春望にとってたまらないだろうなと思います。

瓔珞ですら袁春望主導だとは気づいていない様子。

皇后はそれどころではなくまだ老い恐怖症と闘っています。

袁春望は皇后の若い女官に対する理不尽な怒りを乾隆帝に見せつけて後に惨殺、皇后と乾隆帝、ますますの引き離しに成功。

やり口が狡猾で残酷で無表情でこなしていく袁春望、本物のサイコです。

中の人が素晴らしい👏

 

 珍児もさすがに袁春望のやっていることに疑問を感じていますがまたまた手を握られると最終的に「信じる」という言葉が出来ました。

周りが見えず冷静にもなれない珍児の純粋で愚かな気持ちがわかるだけに本当にどうにかしてあげたいです。

 

 子を失った舒妃が瓔珞の子を可愛がっている!

舒妃がやらかした蝙蝠の件は忘れていないけど、子を失う辛い経験を経て子がいる妃嬪を妬んだり陥れるのではなく慶妃の育児をアシストしてる感じで一安心。

でも慶妃が純妃を疑ってるやり取りを袁春望が目撃していて利用する気満々の顔つき。

袁春望、神出鬼没しすぎ🤭

 

 今度は第十二皇子にささやく袁春望。

皇子たちを利用するな!と本当に汚いやり方に腹が立ちます。

皇子たちはそれぞれの立場で悩み乾隆帝の目を意識しながら一生懸命生きているのにそこにつけ込む嫌らしさ。

 

いよいよ最終決戦になるであろう南巡に皆が揃いそうで楽しみです。

そろそろ瓔珞の活躍する姿が見たい‥。

 

 

 

 

 

 

 

瓔珞 #66 二重の暗殺劇

 嫻皇后はせっかく来た乾隆帝に瓔珞の子の話したのは将来何かあれば陛下にとがめられるのは私だからだと珍児に説明し、煎じ薬は人に見られないため夜に用いるよう言い付ける。

 

 瓔珞と乾隆帝、二人は共に寝ていたが乾隆帝は皇后から瓔珞の三人の子育てについて小言を言われたと明かす。

瓔珞から娘二人は将来、乾隆帝の駒として政略結婚する運命なので今は楽しく過ごさせたいと言われた乾隆帝は、瓔珞の考えを受け入れるが永琰については学業を疎かにさせていると責める。

瓔珞が好きなように育てると言ったことに乾隆帝は「減らず口め」と言い、お説教する。

怒った瓔珞は布団を手に出て行こうとしそれを引き止める乾隆帝

小競り合いが続くが仲直りする二人。

瓔珞は乾隆帝の腰を揉みながら永琰について健康であれば他には何も望まないと話すが乾隆帝は皇子の素行は史書に記されると明かしまた永琰の優秀な素質を潰さないよう言い聞かせる。

乾隆帝から息子の出世を望まないのか聞かれた瓔珞は陛下は第五皇子を目にかけており永琪が一番優秀なのことは誰もが認めているので永琰には楽しい子供時代を送らせるよう頼む。

そして誰が皇子に選ばれても構わないと言い、陛下がいつまでも元気でいてくれれば母子安泰でいられると話す。

乾隆帝は明日から永琰の邪魔をしないよう言い聞かせてから瓔珞の腰を揉んでやる。

 

 第五皇子は瓔珞の元にみやげを届けに訪れる。

第五皇子はみやげのほとんどが永琰のもので自分の物がないとすねる瓔珞に永琰が無学無芸で大人になれば困るのは永琰だと苦言を呈し今後は自分と学問すると話す。

バツが悪くなった瓔珞は今日は銃の演習の日なので行くよう急かし始める。

第五皇子が去ってからも私にはみやげが何もないと愚痴る瓔珞に置かれているみやげは全て瓔珞の物だと笑いながら明かす珍珠。

 

 第四皇子は珍児に皇后へのお土産を渡し、会いに行こうとするが皇后は休んでいると断られてしまう。

第四皇子は一旦承乾宮を出たものの再び戻ると皇后と面会を終えたばかりの第十二皇子を目撃してしまう。

何も言わず立ち去った第四皇子は尽忠に頼みがあると切り出し第五皇子が失態を演じれば父の寵愛を得る機会が出来、皇后の自分を見る目も変わってくるはずと話す。

 

 珍児は袁春望に「これで満足?」と怒りながら尋ね、第四皇子が第十二皇子を恨むと非難する。

袁春望は第四皇子が皇后に注目されたいと願うほど皇后には都合がいいと言い聞かせ珍児の手を取り「今にわかる」と笑みを浮かべて話す。

 

 誰もいない武備庫に忍びこむ尽忠。

その姿を監視している太監がいた。

 

 乾隆帝・傅恒が立ち会う中、銃の演習を始める皇子たち。

乾隆帝から名指しで褒められた第五皇子は謙遜する。

マスケット銃と燧発銃の話題になった時、どちらも同じだと言って鼻で笑う第四皇子に二つの銃の違いを説明する第五皇子。

傅恒は第五皇子のことを理解が早いと褒め、満足気に頷く乾隆帝

第五皇子は燧発銃と借りて来たマスケット銃の性能の差を乾隆帝に見せるため試射することにする。

銃を構える第五皇子、見守る太監たちの中に袁春望の姿があった。

第五皇子が引き金を引いた時、腰に着けいていた弾帯に引火する。

足を負傷する第五皇子、「永琪」と言って立ち上がる乾隆帝、平然と見つめる袁春望。

 

 張院判は乾隆帝と皇后に非常に重症で元通りになるかについては口を濁す。

そして治療には全力を尽くすがどうなるかは約束できないと言って土下座し頭を下げる。

何も言わず去って行く乾隆帝

 

 瓔珞は小全子を伴い、銃の演習場が行われていた場所へ向かう。

 

 演習場には傅恒が残っていた。

瓔珞は第五皇子が負傷した原因を説明する傅恒に事故だと思うか尋ねる。

驚く傅恒から名前で呼ばれた瓔珞は咎める目で見つめる。

傅恒は「令妃様」と言い直してからマスケット銃は事故が起きやすくその場で死んでしまうことが多いと説明し、第五皇子は運がよかったと話し事故の原因の8割は不注意だと明かす。

瓔珞から第五皇子は慎重な性格で今日の演習のために半年前から練習していたことを打ち明けられた傅恒は、第五皇子が新たに銃を借りたのは半年使って来た銃に問題があったからではと気づく。

 

 寝床に横たわる第五皇子。

見舞いを終えた皇后はやって来た瓔珞に第五皇子の見舞いに来たのが最後だと指摘し咎める。

瓔珞が「犯人を捕まることは見舞うこと以上に重要です」と言ったので皇后は事故だと断言し、事を荒立てる目的は何かと詰問する。

瓔珞は笑みを浮かべ「深い意味はありません」とだけ答え、話を切り上げる。

 

 「起きてるの?」と声をかける瓔珞。

第五皇子は薄目を開け「さすが義母上ですね」と答え、寝たふりをしていた理由を自分の妃たちがひと泣きした後、陛下の妃嬪たちが来て嘆く中、起きたら皆が負けじと泣き叫ぶからだと説明し、瓔珞は泣かないと信じていますと語り掛ける。

「許してね」と言った瓔珞にこれは事故だと話す第五皇子。

瓔珞は事故じゃないと否定し「何者かが‥」と言おうとするが第五皇子は制し事故だと言い張り「もうここまでに」と話を打ち切ろうとする。

瓔珞から「あなたの足は二度と」と触れられた第五皇子は元に戻らないことはわかっていると返す。

瓔珞は第五皇子の手を握り犯人を探し出すと約束するが第五皇子は

「連中が狙ったのは足ではなく私に対する父上の寵愛です」と言い、障害が残れば帝位に就けないと話す。

そして追及すれば兄弟にも累が及ぶと言い、実母から真っすぐな人間になれと言われたが心に浮かぶのは悪意ばかりで陥れた者を憎み、五体満足の兄弟を妬んだと打ち明け、これからは兄弟と対等ではないし父上の自慢の息子でもないと訴える。

それでも犯人を探せば父と清にとり受け入れられない事実で父に私以外の息子を失わせたくないと泣きながら語る。

 

 乾隆帝の元を訪れた皇后。

皇后は咳き込む乾隆帝の背中に手をやるが払いのけられてしまう。

皇后から第五皇子の事は事故なので運命と諦めるしかない、悲嘆に暮れる姿は皇子を悲しませるとと言われた乾隆帝は「そんなことはわかっているが諦めきれぬ」と返す。

第五皇子がこんなことになり残念だと話す皇后の顔を険しい顔で見つめ

「確かに残念だ。諦めきれぬ」と言い返す乾隆帝

皇后は「どうしてそんな目で私をご覧に?」と不審がる。

そして疲れたと言う乾隆帝に寝所にお供すると申し出るが政務が残っているので戻るよう言われた皇后は取りなそうとするが「戻れ」と冷たく言われる。

去って行く皇后の背中に厳しい視線を送る乾隆帝

 

 尽忠は落ち着かない第四皇子に銃による不慮の事故は起きていると言ってなだめるが第四皇子は乾隆帝が皇子全員を宮中に留めていることを指摘し、疑われていると言って焦り始める。

尽忠も自分たちのしたことが明るみに出ることを心配し出したので第四皇子は殴りつける。

そこへ珍児が皇后からだと言って酒食を携えて現れる。

珍児は元宵団子を食べようとする第四皇子を前に泣き出し、団子に毒が入っていると明かし、第五皇子と第四皇子がいなくなれば第十二皇子の敵はいないと話す。

ショックを受ける第五皇子。

珍児から外に出るよう言われた尽忠は太監たちに襲われどこかへ連れて行かれる。

 

 乾隆帝は李玉が皇后からだと言って差し出した羹を険しい顔で払い落とし、永琪を治せる名医と医術に長けた西洋人を密かに探し宮中に集めるよう命じる。

そこへ傅恒が訪れる。

 

 皇后は袁春望の頬を叩き、第五皇子の件で何をしたか詰問するが袁春望は関与を否定する。

皇后と珍児から責められた袁春望が第四皇子の仕業だと答えると珍児が倒れてしまう。

 

 傅恒は武備庫の記録を調べたら十日前に第四皇子と側近が武備庫の中にいたこと、その後第五皇子が故障した愛用の銃の代わりに新たに銃を買い付けていいたことがわかったと報告し裁断するよう進言する。

 

 輿に乗る皇后は袁春望が、事の重大さに気づいた尽忠が後の責任を恐れ第四皇子の命で入ったと密告してきたことそして二人が反撃に出ようとしていると報告してきたことを思い出していた。

 

 第四皇子は乾隆帝に謁見を求め「父上 お話があります」と言って叫ぶ。

「不届き者」と言って皇后が現れ第四皇子の頬を叩く。

互いに非難し合う二人。

養心殿から乾隆帝と傅恒が出てくる。

第四皇子が跪き「義母上に殺されます」と訴えると皇后は第四皇子が乱心していると主張する。

第四皇子は珍児が運んで来た団子の中に毒が入れられていて第五皇子の次に私の命を狙っていると訴え、毒が入っていたことは珍児が教えてくれたと話す。

だが袁春望は珍児は病で伏せっているのは皆が知っていて侍医も呼んだので出歩くことは出来ないと証言する。

乾隆帝は李玉に珍児の件と第四皇子が残していると言う料理を調べるよう命じる。

そして尽忠と武備庫に行ったか尋ねられた第四皇子は行ったことは認めるが壊させたのは古い銃で命を狙ったわけではない、第五皇子が撃ったのは新しい銃だったと証言し自分は無関係だと訴え、これは義母上の陰謀だと主張する。

「罪を逃れるため濡れ衣を着せるとはあんまりです」と反論する皇后。

 

~感想~

 ここにきて主役は瓔珞ではなく承乾宮チームとなっておりますが面白いです。

腹立たしいですが袁春望の思い通りに事がすすんでおります。

 

 前半、瓔珞と乾隆帝がけんかを始めるのですが、皇帝を蹴ったり布団を取り合しているうちに共に腰を痛め、その後相互に腰をモミモミしながら本音で話し合い問題を解決していく‥めちゃめちゃ仲のいい&足くせの悪い夫婦です(・∀・)ニヤニヤ

子の教育をどうするという難しい問題も皇女については譲歩する乾隆帝、瓔珞は永琰に勉学をきちんと学ばせることを約束して互いに納得して受け入れました。

皇帝に腰を揉ませる瓔珞がたまらないし痛めた個所をちゃんと探ってあげてから腰を揉む乾隆帝というより弘歴、いい夫に‥。

他の妃嬪たちが見たら卒倒しそうな二人の姿。

李玉さんの見てはいけないものを見たかのようなリアクションが面白かったです。

他方富察姉弟(´;ω;`)ブワッ

 

 性格も学業も優秀な第五皇子の命が狙われました。

自分の力でなく第五皇子を貶めることで自分の存在を高めようとした愚かな第四皇子、袁春望の罠に嵌まり窮地に陥っております。

 

 袁春望は今回は珍児を駒として使いまくりで第四皇子を陥れるだけではなく第四皇子と皇后の間の醜い争いに乾隆帝を巻き込むことにも成功してシメシメ状態。

珍児は今や皇后より袁春望に従ってる感じで悲しくなりますが袁春望と一緒にいることを選んでしまったのだから自業自得かな。

 

 命を取り留めた第五皇子がいい子すぎて泣いてしまう💧

事故じゃないことも相手の狙いもわかった上で事故で収めようとするだけでも辛い決断なのにその理由が犯人探しをしたら乾隆帝に自分以外の息子を失わせることになるからというもの。

でも一方で心の底にある本音を瓔珞にありのまま吐き出して心のバランスを取ろうとする姿にまた涙‥。

本当の親子以上の二人の絆の深さに救われました。

 

 第四皇子と皇后の醜い争いを見てどちらの言い分を信じるのか第五皇子の件を本気で追及するのか乾隆帝がどのような判断を下すのか気になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓔珞 #65 口うるさい皇子

 袁春望は第十二皇子に対して厳しすぎるのかと悩む皇后に皇位になれるのは第五皇子、第十二皇子、第十五皇子なので早急に決断するよう迫る。

皇后は息子は殺さないと瓔珞に誓ったと反論するが袁春望はあの時と今では状況が違うと言い、最も重用されている第五皇子が即位すれば皇后は皇太后に封じられるが第十二皇子は嫡子なのに帝位に就けなかったことになると煽る。

皇后は袁春望に「お黙り」と言って叱るが、鸚鵡をじっと見つめ考え込んでいた。

 

 珍児から皇后の不安を煽ることを止めるよう言われた袁春望は皇后は帝位争いの厳しさを忘れていて第五皇子は皇后に取って目障りな存在になると話す。

そして策を巡らせておけば必ず勝てる、陛下が後継者を決めてしまえば後の祭りだと言い、第十二皇子が第五皇子に平伏する姿を誇り高い皇后が受け入れるはずがない、皆が最悪の結末を与え、私たちの将来にも影響が及ぶと懸念する。

 

 瓔珞は第五皇子が来ると言う小全子の言葉を聞き、お説教をくらうと言って逃げ回り庭に置いてある箱の中に隠れることにする。

小全子は第五皇子に瓔珞は寝殿で寝ていると説明するが第五皇子は自分の体を大事にしない瓔珞に怒り小全子と珍珠にも説教する。

珍珠は帰ることを勧めるが第五皇子はここで待つと言って帰らない。

そこへ乾隆帝が現れ瓔珞が残した食べかけの葡萄を見てから第五皇子を碁に誘い、小全子に瓔珞が隠れている箱を碁盤の台にするよう言いつける。

 

 碁の勝負に勝った乾隆帝がもう一局打とうと誘ったところで箱の中から

「まだ終わらないの?」という瓔珞の声が聞こえて来る。

第五皇子は瓔珞のことを実の母同然だと言い、第十五皇子のお産で亡くなりかけた時、昭華に泣きつかれてから瓔珞の健康は今後自分が守っていくと決心したと話す。

そして瓔珞の日々の生活に触れ「健康ならば子供を手放す事なく延禧宮で育てられた」と諭し、怒りで瓔珞に無礼を働くかもしれないと言って去って行く。

乾隆帝は瓔楽の手を取り、瓔珞が早世した永璐に夜を徹して付き添って一月後、昭華がいる寿康宮に昭瑜を送り、永琰を慶妃に託したがそのことを周りは野心深いと言うが皇太后を慰めるために昭華を寿康宮に託したと指摘する。

そして沈璧のことで皇太后に申し訳なく思っているからだと話すが、瓔珞は昭華を利用して埋め合わせはしないと否定する。

乾隆帝から自分の体が弱いことを案じ、子の後ろ盾を探したと言われた瓔珞は何も答えず下を向く。

乾隆帝は不吉なことは考えないよう言い聞かせ必ず回復すると励まし

「朕のそばにいてくれいつまでもな。容音のように途中で離れたら決し許さぬ」と話す。

瓔珞は「❝悪人ほど 強運だ❞ 私は努力して長生きします」と誓う。

瓔珞の手に自分の手を重ねる乾隆帝

 

 汗をかいて眠れない嫻皇后は鸚鵡が死んでいるのを見つけショックを受ける。

 

 弘昼は袁春望に自分がいる限り第十二皇子は怠けさせないと皇后に伝えるよう頼む。

袁春望は陛下が弘昼のように優しければ皇后も落ち込まないと話すと弘昼は瓔珞に惑わされ陛下は皇后を疎んじているが皇后の地位は揺るがず瓔珞には及ばないと話す。

そして「皇后は寵愛争いだけでなく‥」と口ごもり陛下から何か聞いていないかと尋ねる。

何のことかわからない顔をする弘昼に「失言でした」と言って去って行く袁春望。

弘昼に仕える太監は、はっきり言えばいいものをと不満気に語るが弘昼は

「皇后の心配の種はわかる」とつぶやく。

 

 脈診する張院判から心にある病根は除けない、嫉妬は不安と恐怖を生むので病を患って当然だと説明された皇后は立ち上がり「私が嫉妬深いと?」と激怒し下がるよう命じる。

皇后は鏡を見ながら張院判の言葉を思い出し、私は感情の起伏が激しくなったと噂されおかしくなったと言われているが私はおかしくない、皆がおかしいと話してから珍児に化粧するよう頼み、養心殿へ行くと告げる。

 

 同じ絵を二枚飾り眺める瓔珞と乾隆帝

乾隆帝は絵は昨年手に入れたが今年傅恒が同じ絵を贈ってきたと明かしどちらが本物と思うか瓔珞に尋ねる。

瓔珞は昨年届いた方を指さし傅恒は戦上手だが審美眼はないとし、内務府の作品である玉瓶を唐代の名作だと信じ千両をどぶに捨てた話を持ち出す。

だが乾隆帝は傅恒が贈って来たものを本物だとにらんでいた。

あくまでも去年の絵が本物だと言い張る瓔珞。

何かに勘づき瓔珞に同調し始める乾隆帝

瓔珞が本物を三希堂へ持って行くよう指示するのを聞き、うろたえる乾隆帝

残された方を乾隆帝の机に置く。

乾隆帝は最近皇后が老け込み気難しくなり会話すれば必ず口論になるが足が遠のくと怒り別人に思えると話す。

瓔珞は女子は一定の年齢に達すると容姿に衰えが見え始め情緒が不安定になると説明する。

乾隆帝から「そなたも老けた」とからかわれた瓔珞は老けたと言っても陛下より十六歳も若いと言い返す。

瓔珞の頬をつねる乾隆帝

瓔珞は「陛下お許しください」と言い、ふざけ合う二人。

二人の楽しそうな声が外で待つ皇后の耳にも聞こえて来ていた。

李玉は乾隆帝に取り次ぐことを申し出るが、皇后は厳しい表情で「私は帰るわ」と言い、持って来た汁物を渡すよう頼む。

皇后の顔をじっと見つめる李玉。

 

絵を見つめ満足気な乾隆帝

絵をしまっておくよう指示された李玉は傅恒が持って来た絵が偽物では?と尋ねる。

乾隆帝は絵に印章を押すことを恐れた瓔珞が本物を偽物だと言ったと明かし

「あの者の考えることくらいとっくにお見通しだ。わざと暴かなかった」と得意気に語る。

 

 珍珠は瓔珞がわざと本物を偽物と言ったことで君主を欺いたことになるのではと心配するが瓔珞は罰は受けないと答える。

そして傅恒が贈った絵を本物だと認めたら今まで偽物を大切にし印章を押しまくっていたことが外に漏れたらお笑い種になるのでどちらが本物だと分かっていても陛下は私を責めないと説明する。

 

 皇后は鏡を見つめ美貌を保つため手を尽くしてきたが体は全て無駄で意味がないと訴えていると独り言を言い、置かれている化粧道具を床に落とす。

珍児は今寵愛が深い瓔珞も同じだと言ってなだめるが、瓔珞は自分より十歳若く十年の差は大きい、瓔珞は私を老け込んだとあざ笑っていた、若々しい妃嬪たちも陰で笑っていると言い出す。

そして珍児に

「数年でますます容姿が衰え陛下に捨てられ、奴婢もあざけり憐れむ‥そうよね」と言って答えを迫る。

珍児は否定するが、袁春望は「そうなります」と言って現れ、皇太后が七十歳を超えても不安を抱えていないのは夫ではなく息子を頼っているからだと説明する。

そして第十二皇子を支持する朝臣が大勢いると明かし、富察家は名門で繁栄したが富察皇后は軟弱だったが皇后は正反対で己の力だけに頼り、輝発那拉氏を返り咲かせたと讃えてから今は気弱で優柔不断になったと責める。

皇子は殺さないと誓った話す皇后に皇后が気にかけているのは瓔珞ではなく乾隆帝だと指摘、陛下を傷つけ失うことを恐れていると話す。

そして勝利を得られるのに苦しみ耐え続けることに意義はないと訴える。

怒った皇后は袁春望に杖刑四十回を言い渡す。

 

 袁春望は傷の治療してくれている珍児に皇后が激怒したのは弱味を突かれた証拠だと笑みを浮かべる。

珍児から一体何がしたいのか問われた袁春望は

「己の立場を自覚させ陛下を見限らせ行くべき道を悟らせたい」と答える。

珍児は、皇后は陛下を見限れないと話すが「皇后に無理なら私がやるまでだ」と返す袁春望。

 

 袁春望は弘昼に和親王の助けがないと皇后の今後は厳しくなると話す。

考えさせてほしいと言う弘昼に二人を助ければ自身も助けることになると言い、傅恒と弘昼は争っているが帝位に腹心は一人しかいらないが、弘昼は陛下の信頼さえ勝ち得ていないのでは?と指摘する。

 

 袁春望とすれ違った傅恒は訝し気な表情になる。

 

 弘昼は科挙試験を見守る乾隆帝に今日の科挙試験の担当は私なので戻るよう進言するが「ここで見ている」と返される。

再び戻ることを進言するが乾隆帝から険しい表情で「構わぬ」とだけ言われた弘昼は

「私が学生を引き抜き徒党を組むと?」と言って反発してしまう。

李玉は驚き、試験を受けている者たちも一斉に顔を上げる。

何も言わず弘昼をにらみつける乾隆帝

 

 試験が終わってから乾隆帝は帽子を脱ぎ弘昼に「そちはこの朝冠を望むのか」と尋ねる。

弘昼は跪き「滅相もない」と言って詫びるが乾隆帝から

「先ほどの言葉は斬首に値するぞ」

「前言は撤回できぬ」と告げらえる。

そして恨みがあるなら機会を与えるので話すよう迫る。

「陛下に恨みもそんな度胸もない」と返す弘昼。

乾隆帝は立つよう命じ無言で弘昼の服を整え去って行くが足を止め踵を返し弘昼の背中越しに「そちは機会を逸した。二度と口には出せぬ」と言い残し去って行く。

 乾隆帝は延禧宮に行こうとしていたが李玉から承乾宮に来て欲しいという皇后からの伝言を聞き行き先を変える。

 

 乾隆帝は皇后の前に置かれている茶器の蓋を明けるが強烈な匂いに顔をしかめる。

中身が鹿胎を煮詰めたものだとわかり驚く乾隆帝と李玉。

延禧宮に送ると言い出した皇后に瓔珞には必要ないと言って断る乾隆帝

皇后は第七・第九皇女の婿は数年後私が選ぶ言い、今しきたりを学ばせないといけないと苦言を呈し、第十五皇子も学ぶべき勉学と騎射を学ばず、瓔珞は息子に病を装わせ遊ばせてばかりで先生方が諫めても瓔珞は聞き入れないと訴える。

そして第十五皇子は健康しか取り柄がないと言い、三歳で経典を暗記したのに今は勉強に見向きもしないと明かす。

乾隆帝は瓔珞を諭すことは約束するが皇女たちの婚姻は自ら婿を選ぶと言い、普通の男では愛娘に釣り合わないと話し、去ろうとする乾隆帝に「もう行くと?」と驚く皇后。

乾隆帝は「用事を思い出した。また来る」と言って去って行く。

 

~感想~

 承乾宮が袁春望に乗っ取られ始めるの巻。

年を重ね老化による容姿の衰えの恐怖に囚われた皇后、外見だけでなく冴えわたっていた頭脳、駆け引きも衰え始めました。

努力家だけど凡庸な第十二皇子が帝位に就けるか否か問題も相まって悩みが深まり精神的に不安定になってしまう姿を見て動き始めた袁春望。

皇后だけでなく傅恒を持ち出しライバル心を煽る&皇后を慕う気持ちを利用して巧妙に弘昼を引き込むあたり長年泥水をすすってきた袁春望だけあります。

 

単純な弘昼の方が先に袁春望の術中に嵌まり乾隆帝を激怒させこれまで何回も見逃してもらっていましたが最後通告が突き付けられました。

弘昼に関しては乾隆帝は今までよく我慢していたと思います。

 

 かわいそうなのが珍児💧

妃嬪に付いている女官は主のライバルにより残酷なことを勧めて歓心を買おうとする者が多い中、珍児は煽り系ではなく主のことを本当に心配するタイプなので好きだったのですが袁春望に恋したばっかりにいいように利用されています。

袁春望のことを疑い、とがめるも手を握られ優しく甘い言葉をかけられると何も言えなくなってしまう恋心、切ない‥。

珍児には「二人にの将来にも影響が‥」と言う言葉で丸め込む袁春望、その人その人に効果的な言葉を上手く使い分ける悪魔的天才です。

 

 一方、延禧宮の方は瓔珞は相変わらず乾隆帝の寵妃だし第五皇子も優秀な上に性格も良く、瓔珞の子供たちとも仲良しで順風満帆だけど体が弱い感じなので心配です。

乾隆帝から早世した永璐に夜を徹して付き添ったことを触れられた時、乾隆帝と握り合っていた瓔珞の手がぎゅっとなる所で涙腺がゆるゆるになってしまいました。

乾隆帝は容音皇后との子を失った時の自身の対応の失敗を教訓に瓔珞にはちゃんと寄り添い二人で乗り越えて来たのかなと思うと胸に来るものがありました。

でも改めて容音皇后様(´;ω;`)ウゥゥゥ

 

 しっかり者、第五皇子にたじたじの瓔珞が可愛い❤

乾隆帝からいろいろ言われたら何倍にしてでも言い返すのに第五皇子に正論をぶつけられたらシュンとなる瓔珞、血は繋がってなくてもいい親子。

瓔珞は素敵な妻&母です。

 

 あまり好きではない嫻皇后ですが少し同情してしまったのが養心殿の外で乾隆帝との面会を待つ皇后が、中にいる乾隆帝と瓔珞の楽しそうな会話を聞いてしまった所‥。

多分皇后が知らない、乾隆帝のあんなに楽し気&おふざけモードの姿を瓔珞だけに見せているという事実と年令について話していることが分かって辛かったと思います。

皇后も言ってたけど瓔珞との年齢差十歳は大きいですよね~やっぱり。

皇后の顔をのぞきこむ李玉の表情が秀逸でした。

多分メイクが濃かったのだと思います。

濃いメイクになってでも美しく見せたい女心なんですよ‥と李玉に言いたいです。

それと同様に鹿胎という強烈なにおいがする汁物を飲んででも老化を食い止め美しくいたいといういじらしい女心なわけですが、それを一番わかって欲しい乾隆帝に思いっきり引かれた上に早々に立ち去られる哀しいシーンはこちらも切なくなりました。

頑張れば頑張るほど逃げて行く乾隆帝、でも異様な皇后が怖くなってきて逃げたくなる気持ちもわかる🤭

 

 残すは五話、瓔珞というより乾隆帝(?)VS表向き皇后&弘昼だが実は袁春望になりそうで楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓔珞 #64 停戦協定

 瓔珞は高笑いする順嬪に「どうかしてる」と言って呆れる。

順嬪は「ええ 私どうかしてるわ。正気を失った以上道連れにするまでよ」と言ってかんざしを手に乾隆帝を刺そうとする所を傅恒が立ちはだかり阻止する。

捕らえられる順嬪。

傅恒は軽い傷を負う。

順嬪は「皆死ねばいい」などと悪態をつき続ける。

乾隆帝は瓔珞に一緒に来るよう命じる。

 

 瓔珞と乾隆帝が互いに順嬪の本性をいつ知ったか探り合う。

瓔珞から順嬪を疑うも静観していたのは私を試すためかと問われた乾隆帝

「試す必要はない」と否定する。

「では私も焦らせる必要が?」と問い返す瓔珞。

今度は乾隆帝が順嬪を利用して朕の反応を確かめようとしたと言い立てると瓔珞の方も順嬪を利用して傅恒と逃げるか試したのでは?と尋ね、海蘭察に調査させ報告を受けていたのに阻止せず成り行きに任せたと指摘する。

そして妃嬪の不貞を疑う帝王がなすべきことは拘束して尋問することなのにそれでも危険を冒したのは私を試すために他ならないと言い切り

「ですから私は期待に応えたまでです」と話す。

その上現場で隠れて見ていた時、陛下は動揺していたと指摘された乾隆帝はうろたえ瓔珞を抱き寄せ不貞を働く妃嬪がいたことに憤っていたと返す。

瓔珞は乾隆帝の首に手を回し、陛下が順嬪を寵愛したのは嫉妬させるためで順嬪への褒美はどれも装飾品で身に着ければ妬むからだと話すが、乾隆帝はうろたえながら順嬪を寵愛したのは鈕祜禄氏をなだめるためで瓔珞は関係ないと言って否定する。

そこへ徳勝が皇太后が瓔珞に会わせるよう伝えてきたと知らせに来た。

 

 瓔珞は皇太后に順嬪が和安の生まれ変わりであることを否定し詫びるが皇太后は怒り、劉女官も皇太后が気の毒だと言って抗議する。

太后が「絶対に許さない 誰か」と言ったところで乾隆帝が現れ、大目に見るよう言うが皇太后の怒りは収まらない。

乾隆帝が自分も承知していたと話すと今度は二人で騙していたと言って激怒し乾隆帝のことは許すが瓔珞のことは無理だと言い放つ。

瓔珞は皇太后に近づき「私が悪いのです」と訴えるが倒れてしまう。

瓔珞を脈診していた葉天士は笑顔になり皇太后乾隆帝に瓔珞が懐妊しており三か月だと言って祝いを述べる。

三か月前寝床に潜り込んできた瓔珞を思い出す乾隆帝

李玉も笑顔で「おめでとうございます」と言って祝う。

乾隆帝から「一大事をなぜ黙っていた」と言われた瓔珞は体が弱く月のものが不順なので自分で気づかぬことを報告できないと返す。

太后から険しい表情で順嬪が和安でないことを改めて確認された瓔珞は和安は順嬪とは別人で極楽往生しましたと答えるが「よくぞ言った上等だわ」と言い残し去って行かれてしまう。

乾隆帝は「朕が来なければ殺されていたな」と言ったが瓔珞は乾隆帝の腕に触れ

「陛下の子を身ごもる私を殺しません」と返す。

いつ懐妊しに気づいたか聞かれた瓔楽は笑顔で軟禁されていた時だと答え、軟禁されていた時、勅命の下、奴婢の仕打ちで子が餓死寸前だったと訴える。

乾隆帝は激怒し、あの時軟禁しておかなければ皇太后が瓔珞を殺していたと釈明する。

「私を案じておられたのですね」とうれしそうに話す瓔珞に

「案じていたのはそなたではなくお腹の子である」とごまかす乾隆帝

瓔珞をいわたる乾隆帝

「陛下のために命を投げ出す所存でした」と打ち明け「なのに陛下は‥」とすねる瓔珞。

乾隆帝は、瓔珞を冷遇し試そうとした理由は一つだと切り出し

「知りたかった そなたの心に朕がいるかを」と告げる。

瓔珞は「愛する男のため女は子を産むのですよ」と返し抱き合う二人。

 

 承乾宮に太監たちを引き連れ訪れた李玉は「奴を捕らえよ」と言って袁春望を指さす。

李玉から「令妃に何をしたか忘れたのか?」と言われても袁春望は勅命に従っただけと答え、食事を断ったことについても胃を患った瓔珞のために粥を用意しただけだと釈明する。

李玉は瓔珞が懐妊していることを明かし食事を断ったことを非難する。

瓔珞が懐妊していることを聞き驚く皇后、袁春望も絶対にあり得ぬと言って取り乱す。

李玉は袁春望に慎刑司で釈明するよう言い、「連行せよ」と命じる。

 

 珍児は皇后に袁春望を助けるよう嘆願するが李玉がここで袁春望を捕らえたのは瓔珞のことで乾隆帝が怒っているからだと説明し、定めだと諦めるよう言い捨て去って行く。

 

 封鎖される寸前の麗景軒を訪ねた瓔珞。

瓔珞が中に入ると順嬪の歌声が聞こえて来る。

瓔珞は「錯乱を装うことで命を守ったわけね」と声を掛け、順嬪の兄が全員罪の問われ斬首や流刑に処されたことを伝える。

瓔珞は泣く順嬪に芝居する必要はないと言い放ち、順嬪が大勢の前で乾隆帝を狙ったのは一族に罰を与えることが狙いだったと指摘、自分すら犠牲にしてまであらゆる手を使って対抗した理由を尋ねる。

順嬪は愛必達は兄が敗戦し処刑されたことで出世の道が断たれると恐れ、陛下に献上する美女として私が候補になったと明かす。

その上、愛必達は酔わせて馬車に乗せ目覚めた時、息子の無事を祈るなら大人しく従うよう言われたが侍女から息子が母を探すため逃げ出しそれに気づいた愛必達が追ってを遣わしたところ息子が獲物の罠にかかってしまい命を落としたことを聞かされたと打ち明ける。

そして息子の後を追うはずだったのに傅恒が救い、紫禁城に送られたと話す。

瓔珞は「だから陛下に私と傅恒を殺させようとしたのね」と言い、自分の妃と重臣双方に裏切られることは陛下にとり致命的な打撃だと指摘、「私はそのために生贄ね」と呟く。

順嬪は瓔珞に「自分が無辜で立派な女だと思わないで」と反攻し、瓔珞の策略を語り始める。

まず明玉の死をきっかけに疑い始めた瓔楽は、養心殿に向かったが乾隆帝が会わなかったので機転を利かせ私を襲うよう仕向け軟禁されたと指摘、そして私と皇后の手を借りて悲惨な目に追い込み、私の真の目的を暴いたと話す。

次に駆け落ちの件で陛下に瓔珞への愛を強く意識させ陛下が真相を知れば罪悪感で胸がいっぱいになると言い、それらは全て私がお膳立てしてあげたと恩着せがましく話す。

順嬪は傅恒について自分の愛より瓔珞の望を叶えたと話すが、瓔珞はすぐさま否定し

「傅恒は私を理解しているの。妃嬪になった以上振り返らないと」と説明する。

「第三の切り札があったのね」と問われ「お腹の子よ」と答える瓔珞。

瓔珞は去り際、順嬪の夫がどうなったか尋ねるが順嬪は夫はいないと答え

「美しい顔でいることが幸せとは限らない。しょせんは翻弄された末の授かりものよ

 夫なんていない」と話す。

そして手を尽くしたが陛下の心は動かず傅恒も最後まで瓔珞を守ろうとした、二人のどちらを愛しているかを瓔珞に尋ねる。

瓔珞はそれに答えず永遠に錯乱し続ければ命は守れる、元気でと言って去って行く。

 

 杖刑の罰を受ける袁春望と向かい合う小全子。

小全子は欺いていたのかと責める袁春望に主を裏切った私にやり直す機会を与えてくれた瓔珞への忠誠心が揺らぐと?と答え、台頭するには一人の主にしがみつき出世するしかないと答える。

そして瓔珞の情けで杖刑を免じ命は取らずにいてやると言い渡し

❝袁春望への借りはこれですべて返した 

今日から袁春望と道が交わることはない、赤の他人だ❞

という瓔珞からの伝言を伝える。

「ふざけるな」と激怒する袁春望。

 

 承乾宮の前で跪く袁春望。

皇后は袁春望のことを懇願する珍児に「私の名を借り私怨を晴らしただけ」と言って取り合わないでいたが、珍児の再三の頼みに根負けし許した上で延禧宮の前で跪くよう命じる。

 

 珍珠は外で跪き続ける袁春望を無視することは皇后の顔に泥を塗ることになると心配するが瓔珞は皇后の嫌がらせなので無視するよう指示する。

跪く袁春望の横で付き添う珍児。

 

 延禧宮へ懐妊祝いの名目で訪れた皇后。

瓔珞は贈り物が一つもないと言い、舒妃は山積みの品を送って来たと嫌味を言う。

皇后は延禧宮の内装の至る所が陛下の好みで瓔珞に心を砕いているが、大清国の皇后は私で瓔珞がいくら寵愛を得ようと私の座は奪えないと警告する。

瓔珞は自分は何でも許される寵妃だが皇后になれば掟に縛られしがらみだらけで息が詰まると話し皇后が波風立てない限り野心は抱かないとはっきり伝える。

次に皇子の将来を考えないか聞かれた瓔珞は

後宮が後継者を決めることを陛下が許すと?」と問い返す。

そして皇后が訪ねて来た理由が休戦のためだと言い当て

「命を奪い合うよりは各自の安泰のため手を引きましょう」と提案し、いついかなる時でも紫禁城の子に手を出さないことを条件に挙げる。

幼い子を傷つけないと約束する皇后。

瓔珞も皇后が約束を守る限り紫禁城は平穏で天下も泰平だと応じ「後悔なきように」と付言する。

 

 延禧宮の前で跪く袁春望に「行くわよ」と声を掛ける皇后。

袁春望は瓔珞のことを尋ねるが皇后から今日から紫禁城はしばらく平穏だと言われ崩れ落ちてしまう。

 

 

十年の時が流れる。

 第四皇子、第五皇子、第十二皇子が弓矢の練習をしている。

三十発すべてを命中させる第五皇子。

負傷している第四皇子はうまくいかないことに苛立ち弓を地面に叩きつけるが第十二皇子に咎められ悪態をつく。

とりなす第五皇子。

傅恒は第四皇子に乾隆帝の話を引合いに負傷中でも怠らず言い訳しないよう言い聞かせる。

薄ら笑いを浮かべ「忠告に感謝を」と返す第四皇子。

傅恒が第五皇子に銃のことを相談すると丁寧で詳細な答えが返って来る。

 

 皇后は珍児に髪をすいてもらっている時に抜けた束になった毛を見て後宮の主で様々なことに気を配るので誰より老いが早いと話し、思うがままに暮らす瓔珞は三十歳を過ぎても少女のようだと言う。

珍児は瓔珞は皇太后に自分の娘を養育してもらって機嫌を取り、慶妃を取り込むため第十五皇子の養母にしたり理解できないと非難する。

皇后も瓔珞は誰も愛しておらず自分の事だけが愛おしいと批判、また第七皇女、第九皇女、第十五皇子たちは足しげく瓔珞の元に通い延禧宮は子のたまり場だと話す。

珍児は第十五皇子には悪影響だと言い、一方第十二皇子は文武に打ち込み先生も絶賛していると褒めるが、皇后は第五皇子の素質に比べたら雲泥の差だと嘆く。

そこへ手を負傷した第十二皇子が帰って来る。

袁春望は負傷の原因を炎天下で二刻練習していたからで、一月弓を引けないと説明する。

「馬鹿ね。必死になりすぎよ」と叱る皇后。

 

~感想~

㊗️

乾隆帝と瓔珞によるマウントの取り合い会話&乾隆帝による腰をグイっとしてからの抱き寄せ復活!!

そして祝・ご懐妊👶

でも切り札として子を授かり妊娠に気づいていたのが軟禁されていた時だったという衝撃‥。

瓔珞、色んな意味で怖いよー。

瓔珞懐妊がわかり乾隆帝が大喜びなのはもちろん李玉も素敵な笑顔でお祝いを述べてて久し振りに明るい気持ちになれました。

李玉は袁春望を捕らえた時の「連行せよ」がかっこよくて李玉好きにはたまらない回でした。

 

 瓔珞を軟禁状態にしたのは皇太后の魔の手から守るためで冷遇扱いしたのは瓔珞の心に自分がいるのか知りたかったからと真相を明かした乾隆帝

めんどくさくてひねくれ者の乾隆帝が素直になる日が来るなんて( *´艸`)

冷遇時代は見てるのも辛かったけど危機を乗り越え抱き合う二人にほっこり。

皇宮にいる皆を苦しめようとした順嬪でしたが結果的に乾隆帝と瓔珞の仲が深まるという皮肉な結果に。

 

 瓔珞に話した順嬪の身の上話がかなりきつかった😢

亡き息子は翻弄された末の授かりもので夫はいないという順嬪の

「美しい顔でいることが幸せとは限らない」という言葉で一族のために利用され続けた順嬪のこれまでの人生が垣間見えて辛くて切なかった。

でも明玉を苦しめた末に自害に追い込み、瓔珞自身とお腹の赤ちゃんを危険にさらしたり何の罪もない人たちを巻き込んでの復讐だから許せない。

自殺願望があったのに復讐を果たしたら生きる気力が出て来たのか錯乱状態を演じながら麗景軒で過ごす気みたいでまた例の舞を踊り出してましたよ。

 

 順嬪の口から語られた瓔珞の策略。

順嬪が刺された時のことは、瓔珞がハサミを大げさにかかげたのを見て怪しいとは思ったけど軟禁状態になるための演出だったとは‥。

順嬪から駆け落ちを持ちかけられたことも逆に利用しようと思いつき、瓔珞が駆け落ちするかもしれないと疑うであろう乾隆帝の気持ちを見抜き、駆け落ちに応じず瓔珞が目の前に現れれば、疑ったことに対する罪悪感で胸がいっぱいになる効果も狙っていたとか知恵が回り過ぎて怖い、絶対敵に回したくない💦

傅恒は私のことを理解していると自信を持って言える所は二人の変わらない信頼と絆の強さを感じるけど瓔珞を知れば知るほど傅恒の手には負えないレベルの女性で美しくて儚い恋として終わってよかったのではという気がします。

乾隆帝に呼ばれ歩いて行く瓔珞、傅恒に目をやることはなかったけど傅恒の方は後姿を見送る、二人の個性が垣間見えました。

傅恒に気持ちがあってもお互いの身を守るため顔にも態度にも出さず割り切る瓔珞、強い👏

瓔珞は順嬪から乾隆帝と傅恒どちらが好きか聞かれ答えなかったところが瓔珞らしかった。

 

 袁春望の杖刑を免じることで借りをすべて返したと言い切る決別宣言をした瓔珞。

袁春望にとってこれが何より一番辛いはずなのでこれまでやられたことに対する復讐ができましたが、あの様子じゃ余計に恨みを募らせそうです。

 

 瓔珞と皇后が休戦協定。

でも争えば力がみなぎると皇后を牽制し、休戦の条件として自分の子だけじゃなく紫禁城の子全部に手を出さぬよう言う所に👏

 

 話がいきなり十年後に飛んでびっくり。

皇子たちも大きくなって第五皇子が賢くいい子のまま成長しててうれしかったです。

養育を引き受けた瓔珞、愉妃との誓いをしっかり守って素晴らしい。

瓔珞もいつの間にか貴妃になり寵愛も変わらず、三人の御子に恵まれてあんなに怖がってた出産も頑張った💧

しかも子供たちとの仲もいいみたいで自由奔放でありながら大切に育てている母親なんだろうなと想像がつきます。

一方炎天下で頑張って負傷した第十二皇子を頭ごなしに叱る嫻皇后‥

第十二皇子、いい子そうなのでかわいそう😢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓔珞 #63 水桶の中身

 袁春望は嫻皇后に独断で瓔珞に制裁したことを詫びるが皇后は焦ったため却って弱味を握られたと非難し「私の掌の上で令妃を死なせては駄目よ」と警告する。

そして二つ物を養心殿へ届けるよう指示する。

 

 瓔珞と共に描いた絵を見つめていた乾隆帝は李玉の姿が見えたので絵を仕舞う。

李玉は延禧宮に侍医が呼ばれたことを報告するが乾隆帝は無関心を装い、一旦は下がるよう命じるが呼び戻し瓔珞の病状を尋ねる。

李玉から瓔珞が長年続けていた不規則な菜食のため胃に疾患が見られるが粥を食べていれば次第に快復するという侍医の見立てを伝えられた乾隆帝

「悪人ほど強運なので死にはせぬ」と言い、下がるよう命じる。

そして李玉が持って来た、円明園に置かれたままだったという弦が切れている月露知音と見た乾隆帝は怒り燃やすよう命じる。

 

 遺珠は巾着袋から琴爪を取り出し手に取る順嬪に延禧宮から養心殿への届け物だが途中で奪ったと報告し、瓔珞は乾隆帝の歓心を買おうとしているので禍根は根こそぎにしないといけないと言い、早く決断するよう迫る。

 

 飲み水も尽き苦しむ瓔珞。

順嬪は瓔珞に一杯の水を差し出し全ては瓔珞を助けるためだと語りかけてから助けてもらった傅恒への恩返しだと言い直し自分を優先するよう言い聞かせる。

そして皇后が瓔珞の名を騙り乾隆帝に梔子の花届けようとしていたことを明かし、紫禁城で命を落とすと警告、逃げることを勧め協力すると申し出る。

「永遠に傅恒殿と一緒よ」と言って逃亡を後押し、考え込む瓔珞に遥か遠くまで逃げるよう勧める。

 

 傅恒は順嬪に思いのまま生きるよう言われたことを思い出していた。

 

 泥酔し眠り込んでいる海蘭察に水をかける李玉。

驚いて目覚めた海蘭察は暴れ出すが目の前に乾隆帝がいるのを見て慌てて挨拶する。

やけ酒を咎められた海蘭察は家に帰ると赤い飾りが目に突き刺さって辛く

「私は練武しか知らない武骨者。こんな心痛は初めてなのです」と打ち明ける。

乾隆帝は男であることを忘れぬよう言い聞かせ海蘭察がかつて戦場で大手柄を立てたいと誓っていたことを引合いに出し逆賊の残党征圧に行くことを提案する。

行くことを決めた海蘭察に

「いかなる女子でもそちの豪気を奪い取る資格はない」

「明玉が知れば馬鹿にされるぞ」と言って励ます乾隆帝

 

 養心殿を訪れた傅恒は徳勝に火急の用があるので乾隆帝に取り次ぐよう頼んでいるとそこへ順嬪が現れ同じく陛下への取次ぎを頼む。

順嬪は傅恒に理性が優位に立った、瓔珞を死に追いやっても陛下に忠義を尽くすと咎めてから瓔珞の耳飾りを見せ瓔珞が逃げることを承諾したと伝える。

そして「あなたは一度裏切った。二度目も裏切る気?」と言って責める。

動揺する傅恒。

順嬪は、傅恒が乾隆帝に告げ口するのではないかと心配する遺珠に傅恒は何もかも手に入れているのにいつも鬱々としていると評し、愛する女が手に入るなら心中穏やかでないはずなので自制しようとしても欲望は抑えきれないと話す。

 

 乾隆帝から何用かと聞かれた傅恒の頭に順嬪から

「あなたは一度裏切った二度目も裏切る気?」と言われた言葉が頭をよぎる。

傅恒は咄嗟に軍報の件で来たと答えるが乾隆帝からすでに聞いていると言われてしまう。

海蘭察は自分が出征することになったと伝えたため乾隆帝に下がるよう言われる。

乾隆帝は記憶力の良い傅恒が昨日の奏状を忘れるか?と言い不審がる。

そして海蘭察に「もう一つ頼みたいことがある」と話す。

 

 粥を持って来た小全子は瓔珞を罵りながら懐に隠していた手巾を取り出し瓔珞の枕の下に忍ばせ去って行く。

瓔珞が手巾を開けると中に食物が包まれていた。

 

 皇后は、瓔珞がまだ生きていると不機嫌になる珍児に順嬪も人の手を借りることができると笑って話しているとそこへ袁春望がやって来て皇后に耳打ちする。

話を聞き終えた皇后は「ほらね 思った通り」と満足げに語り、袁春望になにをすべきかわかるわねと告げる。

 

 袁春望が珍児に助けてもらったお礼を言うと珍児から恋心を告白され刺繍された手巾を手渡される。

手巾を手に無表情な袁春望。

 

 乾隆帝の前で舞を披露していた順嬪はわざと転び心配する乾隆帝の前で跪き秘密にしていることがあると切り出し

「陛下がお優しいので隠し通すのが心苦しくなってきた」と打ち明ける。

 李玉が侍医を連れて戻って来ると中から物が割れる音が聞こえ、怖い顔をした乾隆帝が出て来て李玉に目もくれず急ぎ足でどこかへ向かう。

 

 傅恒は順嬪から皇太后が薬王廟に行く、宮中の警備が緩くなった時が好機と言われた事や瓔珞のことで責められた言葉を思い出し悩んでいた。

 

 紫禁城に水桶が運び込まれて行く。

 

 瓔珞は順嬪から「延禧宮の蒼麗門は水を運ぶ荷車が通る。唯一の機会よ」と言われたことを思い出しながら置かれている水桶の中を覗く。

 

 水桶が運び出され荷台に乗せられる。

 

 乾隆帝は李玉に神武門を閉めるよう命じる。

順嬪は乾隆帝の元を訪れ瓔珞を見逃すよう嘆願する。

乾隆帝は何も答えなかったが怒りで手が震えていた。

 

 珍児から荷車が出発したことを聞いた皇后は

「修羅場が見られず残念だわ」

「目の上のこぶが一人減って心に穴が開いたようだわ」と言ってほくそ笑む。

 

 袁春望は紫禁城から出ようとする荷車に「勅命だ 城門を閉めろ」と大声で叫ぶ。

 

 神武門が閉鎖されたことを聞いた皇太后は隠したい何かがあると不審がる。

 

 荷車が戻って来たと報告を受ける乾隆帝と順嬪。

順嬪は瓔珞から助けて欲しいと懇願され傅恒も命の恩人なので協力したが陛下を裏切れず打ち明けたと説明し命は助けるよう願い出る。

乾隆帝は置かれた水桶に掛けられた布に手をやるが離し、李玉に中身を確認するよう命じる。

李玉が布を引っ張ると水桶が地面に落下し、中から小全子が出て来たので驚く乾隆帝と順嬪。

小全子は主・令妃から陥れようと企む者が宮中にいるのでその者をおびき寄せるよう言われ中に入っていたと打ち明ける。

乾隆帝は瓔珞を呼ぶよう命じると「ここにいます」と言って瓔珞が現れる。

瓔珞が乾隆帝に順嬪が駆け落ちを勧め現場を押さえようとしたと訴えると順嬪は瓔珞に私に罪を着せるなんてと言って非難し、乾隆帝に瓔珞が異変を察知していたとしても外部との連絡は私を介さねばできなかったと訴え、どちらが嘘つきかは傅恒が西直門で待っているか否かでわかると話す。

そこへ傅恒と侍衛が現れる。

侍衛は乾隆帝に西直門にあったのは空の馬車で傅恒とは神武門で遭遇したと報告し、傅恒も順嬪に瓔珞と駆け落ちするよう唆され陛下に訴えるつもりだったが証拠がなかったので糾弾できなかったと証言する。

順嬪は自分を恨んだ瓔珞が小全子と一計を案じ駆け落ちを手助けさせた、全ては瓔珞と傅恒が企んだと訴えるが真に受ける者はいなかった。

順嬪は乾隆帝の手を取り命の恩人である傅恒を陥れる理由はないと必死に訴える。

傅恒もなぜ陥れられたか知りたいと話す。

乾隆帝は李玉に海蘭察から届いた箱を持って来させその中にある首飾りや小さな太鼓を手に取り、順嬪が傅恒を陥れた理由はこれだと明かす。

証拠の品を見て顔色が変わる順嬪。

乾隆帝は海蘭察に順嬪の過去を調べさせたところ、愛必達は長年失踪していた娘を見つけたが娘は入内を拒み、十五歳で別の相手に嫁いだが愛必達は順嬪の美貌を使わぬ手はないと話す。

順嬪から「最初からお疑いに?」と聞かれた乾隆帝

「魏瓔珞は感情任せに人を傷つけたりはせぬ」と答える。

乾隆帝を見つめる瓔珞。

瓔珞から婚姻歴があったことを聞かれた順嬪は

「婚姻歴があり子を産んだ女子を入内させるとは」と言って非難し、いくら拒んでも無駄だった、入内検査もある方法で合格したと明かす。

乾隆帝はなぜ早く言わなかったのかと責めるが順嬪は

「言ってどうなると?あなたは皇帝陛下」と言い返し、傅恒に対しても

「死ぬつもりでいた私をなぜ助けたの?」と言ってにらみつけ

「あなたのお節介は私を底なし沼に突き落とした」と言って責め立てる。

そして香り袋を使って瓔珞の信頼を得て駆け落ちを企て陛下に疑いを生じさせ現場を取り押さえ一網打尽にしたかったと明かす。

「どちらにしても私は関係ない」と言った瓔珞に順嬪は、関係はないが瓔珞は傅恒の想い人で陛下の寵妃だと指摘し、傅恒は私の提案に心が動きながら諦め、自分を犠牲にしてまで瓔珞を守ったと話す。

そして瓔珞の顔を見つめ「なぜそんなに幸運なの?」と尋ねる。

 

~感想~

 瓔珞、最高!!

見てる側のこれまでの鬱憤を晴らしてくれました👍

そして小全子、ごめんなさいな回🙇

順嬪の本当の目的が命を助けた傅恒への復讐だったとは‥。

とんだ逆恨み。

でも嫌がる順嬪を汚い手を使ってでも無理矢理入内させられたという話を聞くと男の人自体に対する復讐もあったのかもしれないですね、そう思うと辛い。

そして死のうと思っていたのに助けられたことを「底なし沼に突き落とした」と表現した言葉は深くて重い。

瓔珞、実は巻き込まれ案件でそうなると順嬪によって自害に追い込まれた明玉を思い、やりきれない気持ちになります。

 

 瓔珞はリアリストなので結末がどうなるかわかっている駆け落ちなんてする気などなく順嬪を油断させるために悩んでいるふりをしてたけど傅恒は本気で悩んでいたと思う。

順嬪が言った「あなたは一度裏切った。二度目も裏切る気?」という言葉は傅恒を陥れるのに効果的だったと思います。

 

 瓔珞が餓死するかもレベルまで衰弱していたのにそれさえも把握してなかった乾帝😑

瓔珞と二人で描いた絵を眺めながら想い出に浸っている場合ではないのよーと思ってました。

と同時に二人で描いた絵を残して大切にしまっている所は素敵と思いました。

避妊薬を服用していたことが分かって絶縁宣言までしたのに想い出の絵は捨てられなかったんだなと思うと(*´ω`*)状態であの乾隆帝の瓔珞への愛情の深さを感じました。

 

 明玉の死の悲しみが癒えず酒に溺れる海蘭察を励まし、かつての誓いを思い出させ生き甲斐を与えてやり「明玉が知れば馬鹿にされるぞ」という海蘭察の心に刺さる言葉で励ます素敵な気遣いを見せた乾隆帝👏👏

その見える形での優しさを瓔珞にも‥と思わずにはいられない。

海蘭察、わずかでも踏み出すことができそうかな。

 

 瓔珞が水桶の中に隠れてるかもしれないと思い、自分で確かめることができなったのに中に入っていたのが小全子で瓔珞が現れた途端、ビシッ&( ー`дー´)キリッとなった乾隆帝がわかりやすくて面白かったです。

瓔珞が順嬪を刺すことなどないとわかっていた乾隆帝、瓔珞の前で「魏瓔珞は感情任せに人を傷つけたりはせぬ」と断言してくれました。

瓔珞も思わず乾隆帝の顔に目をやりました。

瓔珞に対する理解&信頼が深まっている証拠で二人で過ごしてきた時間の重みを感じます。

でもこれを目の前で聞いた傅恒の気持ちを思うと胸が苦しい。

順嬪が指摘していた鬱々する日々は続く‥。

 

 そして小全子にごめんなさいします。

瓔珞を裏切らず餓死しないようこっそり差し入れしてたんですね。

袁春望が聞き耳を立てていることも見越してわざと瓔珞を罵倒してとは‥小全子お疲れさまでした。

慎刑司送りになった珍珠ちゃんは大丈夫かな。

 

 びっくりしたのが珍児があの袁春望に惚れていた😻

袁春望のために縁談を断るなんて‥本気の様子。

袁春望のサイコっぷりをわかってるであろう皇后もどれだけ危険人物かを説いて諦めさせて欲しいです。

珍児から心のこもった手巾を贈られた袁春望ですがまるで汚らわしい物であるかのように扱う姿を見てたら本当に腹が立つ😠

 

 妖艶順嬪が退場となりそうなので今後は皇后・袁春望VS瓔珞、最終決戦🔥となるのかな。
ついでに皇太后にも何かしらの仕返しを‥と思ってしまいます。

 

どんな展開になるか楽しみです~🎶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瓔珞 #62 落ちぶれた妃

 乾隆帝は順嬪が置いて行った刺繍を眺めていたが投げ置く。

 

 瓔珞は小全子から明玉が嫁ぐ前日に順嬪から祝いの品を受け取っていたことを聞き、

強い雨が降りしきる中、養心殿へ行き乾隆帝に取り次ぐよう頼むが李玉から断られてしまう。

再度、火急の用だと伝えるよう頼むが乾隆帝からの返事は決して会わないというものだった。

 

 瓔珞は順嬪の元を訪れる。

順嬪が明玉の病を教えなかった責任を認め瓔珞を悲しませたくなった、自害すると思わなかったと釈明すると瓔珞は笑い出し順嬪が明玉に贈った品々を見せる。

順嬪はまさか明玉の死の原因になるとは‥と悲し気に話す。

瓔珞から自分に近づいたのは何が目的なのかと詰問された順嬪は真の友達になりたかったと答えるが瓔珞は嘘だと言い、ハサミを手に明玉に死を迫った理由を尋ねる。

順嬪は自らの関与を否定し明玉が選んだことでこれで苦しまず済んだと答える。

順嬪は怒り涙を流す瓔珞の手からハサミを奪い、明玉を安らかに死なせてあげたのは最大の哀れみで私なりに助けたのになぜ恨むのかと責め立てる。

そして明玉にとって死が最善の選択だった、瓔珞は明玉の死で自由になったと話す。

「お黙り」と言って順嬪を突き放す瓔珞。

順嬪が珍珠が持つハサミを手に取り自分の胸に刺そうとしたので止めようとする瓔珞ともみ合いになる中、順嬪は自分で胸の上あたりをハサミで刺す。

そこへ皇太后が現れ侍医を呼ぶよう命じると順嬪は

「瓔珞 どうしてなぜこんなひどい仕打ちを」と言って瓔珞を責め始める。

それを聞いた皇太后は瓔珞を捕らえるよう命じ「皇太后様」と叫ぶ中、太監たちに連行されて行く瓔珞。

 

 皇太后に呼び出された乾隆帝は遺珠から瓔珞が突然現れ明玉の件で順嬪を責め激怒しハサミで刺したという説明を受ける。

太后は順嬪の傷を心配し麗景軒へ行こうとする乾隆帝を押しとどめ傷口は浅く命に別状はないと知らせ「下手人の処分をどうするか考えねば」と話す。

乾隆帝から目撃者の尋問したか尋ねられた皇太后は遺珠には聞いたが珍珠は慎刑司に送ったと答え、瓔珞の処分は乾隆帝に任せると告げる。

乾隆帝が皇太后に瓔珞を気に入っていたはずでは?と尋ねた途端、皇太后は厳しい顔つきになり「和安を傷つけた者は許されぬ」と怒り出す。

乾隆帝は順嬪は和安ではないと否定するが皇太后は私にとっては和安だと言い張り、瓔珞の行為は偶然でも故意でも正気の沙汰ではないので必ず厳罰に処すよう言い渡す。

 

 順嬪の元を訪れた嫻皇后は「恐れ入ったわ」と切り出し、円明園での三年で固い絆を結んだ瓔珞と皇太后だったのに順嬪は三か月で皇太后のお気に入りになり庇護を受けていると笑顔で話す。

そして皇后から手強い瓔珞に対し明玉を失った機に乗じて手を下したのはただ者ではないと言われた順嬪は「手を組みませんか」と言って誘う。

皇后は無理だと拒否するが順嬪から私たちの敵は同じと言われ互いに助け合うことを提案されると「あなたをますます気に入ったわ」と答える。

そこへ乾隆帝が現れ皇太后が瓔珞を厳罰に処するよう命じたことを伝え、順嬪の意向を尋ねる。

順嬪が答える前に皇后が瓔珞は誰かに唆されたと言い出しその者を厳罰に処すように主張、瓔珞は謹慎させると話すが順嬪は瓔珞のしょばうを軽くよう言ったため、乾隆帝は瓔珞を禁足処分とすることを決める。

満足気な皇后。

 

 皇后を前に跪かされる延禧宮の女官・太監たち。

瓔珞を唆した者は名乗り出るよう命じるが誰も名乗り出ない中、一人の太監が小全子を指さし「この者です」と告発する。

小全子は自らの関与を否定し、瓔珞が純嬪をいつも罵っていた、順嬪への怒りを爆発させ刺したと瓔珞に不利な証言する。

皇后は全員連行して尋問するよう命じる。

延禧宮に戻って来た瓔珞は皇后に「順嬪と手を組んだのですね」と声をかける。

皇后は陛下の寵愛、皇太后の信頼、親友との交流、体の自由、全てを失った、ここまで落ちぶれた理由をじっくり考えるよう言い放ち去って行く。

 

 食事を持って来た女官は瓔珞に優しく接し、小全子が承乾宮に引き抜かれたことを明かし延禧宮の者全員が杖刑を受けたのにと言って非難していると袁春望現れ出て行くよう命じる。

袁春望は瓔珞に奴婢で価値のない明玉のために冷静さを失って順嬪と衝突してまんまと潰されたと言って怒りをぶちまける。

何も言わず黙って目を閉じる瓔珞。

袁春望は先ほどの女官に延禧宮の一切は小全子に任せると言い、仕えなくてもいいと言い渡す。

 

 袁春望から選ばれた理由を聞かれた小全子は

「令妃様を生かせば裏切り者の私に不利です」と媚びへつらい答える。

 

 瓔珞に悪態をつく小全子。

水同然の粥に憮然とする瓔珞に昔とは違うと返し、恩を仇で返す気?と罵られると図々しいと吐き捨て粥を取り上げ去って行く。

 慶妃は順嬪に瓔珞を見逃すよう願い出、親しい友を増やして遊び安らかに過ごすことを提案するが順嬪は慶妃を戦う力がないと評し瓔珞を許すよう願う資格はないと言って

相手にしない。

それでも再度瓔珞を見逃すよう願い出た慶妃に「令妃を殺したのは私ではないわ」と答える順嬪。

驚く慶妃。

 

 乾隆帝は弘昼と傅恒、二人に堤防が決壊した件で高斌をどう処分するべきか問う。

職位だけ剥奪するよう求める傅恒と処分を求める弘昼、二人の見解は分かれる。

乾隆帝が下した高斌に対する処分に納得のいかない傅恒は一人その場に残る。

乾隆帝は傅恒が処分に反対する理由に高斌が高貴妃の父であることを持ち出したので

「旧情に訴えるのは高貴妃のためではなく令妃のためだな」と非難する。

傅恒は後宮には干渉しないと即答するが乾隆帝は下がるよう命じる。

 

 養心殿を出た傅恒に太監が近づいてきて海蘭察を慰めるよう話しかけられる。

傅恒が向かった先にいたのは海蘭察ではなく順嬪だったので去ろうとするが順嬪は

「令妃が死んでもいいの?」と声をかける。

順嬪は傅恒が持っていた香り袋の刺繍に触れ入内して瓔珞が傅恒の想い人だとわかったと言い、瓔珞は虫の息で誰かが殺すでしょう、軟禁され水しか与えられずいつまで持つかと打ち明ける。

そしてそれは傅恒に嫁ぐはずだった瓔珞を捨てた傅恒のせいだと言って非難する。

順嬪から後悔したのではと問われた傅恒は「己が選んだ道に悔いはありません」ときっぱり答える。

だが順嬪は傅恒に対し過去の自分と向き合うことを怖がっていると指摘、色んな言い訳を自分に言い聞かせて自分と他人欺いているの?と問い、瓔珞の幸せな人生は傅恒が打ち壊したと責め立てる。

何も言い返さない傅恒に決して理性を失わないから愛する人を失ったと言い聞かせる。

順嬪は去って行こうとする傅恒に傅恒から奪った女子を陛下は疎んじているのに敬い続けるのは不公平だと言って煽り出す。

傅恒は順嬪の言葉を乾隆帝に伝えることをほのめかすが、順嬪は瓔珞に未練を残している傅恒が乾隆帝に何を言っても瓔珞をかばっていると思われると言って気にも留めない。

そしてしきたりに縛られ息苦しさでおかしくなると言い、目を覚ましてと訴える。

傅恒は順嬪を追いやり睨みつけるが順嬪は笑みを浮かべ傅恒の顔を見つめる。

 

 寝台に横たわり小全子に水を求める瓔珞。

動こうとしない小全子に陛下は軟禁するよう命じただけなので私が死んだら殺されると脅す瓔珞。

ようやく水を持って来た小全子の邪魔をする袁春望は毎日水は一杯しか与えてはならぬと言い、下がらせる。

「毎日一杯の粥だけで私を殺す気?」と詰問された袁春望は

「私が聞きたい言葉をなぜ言わない?」と返すが瓔珞から「許しを請えと?お断りよ」と突き放される。

 

 袁春望は小全子に「今日からは粥でさえも与えるな」と命じる。

万が一死ねば‥と不安がる小全子に完全に寵愛を失った妃で遅かれ早かれ死にいずれ皆から忘れ去れると言い、瓔珞は一本気な性格なので❝挫折を味わって気が滅入り病を患った❞と口にし侍医も同じ見立てをすると言い去って行く。

 

 苦しそうに机に突っ伏す瓔珞。

 

~感想~

 大雨の中、瓔珞が火急の用事と言って訪れたのに無視し続けた乾隆帝にイラっとする出だしから始まり、順嬪のカメラ目線つきの勝ち誇ったよくわからない舞い踊りにイライラが募り、そこからタイトル通り落ちぶれて行く瓔珞の姿にテンションだだ下がりとなりました。

 

 真相を探るべく麗景軒に行ったけど順嬪に煽られ我を失って嵌められタイミングよく皇太后登場&瓔珞を下手人呼ばわり、そして乾隆帝に厳罰を下すよう命じました👊

お婆様‥😮‍💨

唯一の救いは乾隆帝は瓔珞のことを信じてるように思えたことですが禁足処分を下しこっそり援助することもしないのはどういうことなの(溜息)。

 

 瓔珞を倒すため順嬪と皇后が同盟を結ぶまさかの展開。

瓔珞を倒した後はお互い潰し合う気満々の性悪コンビ誕生。

むしろそっちの争いを見てみたい気がする二人です。

 

 延禧宮全体を取り仕切るのが袁春望で瓔珞の身近で世話をするのが裏切り者小全子。

小全子、さすがにもう瓔珞に復活の芽はないと判断して見限ったかな。

しっかり心を入れ替えて瓔珞に仕えていたのにがっかり💧

 順嬪の術中に嵌まって落ちぶれた瓔珞を責める袁春望。

瓔珞に同情したのかそれとも自分の手で瓔珞を落ちぶれさせたかったのか気になります。

瓔珞をギリギリまで追い詰めて許しの言葉を待つ姿に愛憎に揺れる袁春望を感じます。

目を潤ませながら小全子に瓔珞への虐待をレベルアップするよう命じる所は歪んでるしサイコだけど怒りより哀しい気持ちにもなります。

 

 順嬪のことは❝煽りのプロ❞と呼ばせてもらいます。嫻皇后より上手い。

瓔珞に対して負い目がある傅恒の傷をえぐりまくり煽りに煽って追い詰め、いつも冷静な傅恒を怒らせました。

あの態度で順嬪が指摘したこと全てが図星だと自白したようなもの。

傅恒も順嬪の煽りにまんまと嵌まってしまいまいた。

それにしても傅恒に壁ドンされ怒りの目で見つめられても動じることなく笑みを浮かべて見つめ返す順嬪様の妖艶な目線が美しすぎて‥(⁠♡⁠ω⁠♡⁠ ⁠)⁠ ⁠

傅恒の中の人もドキドキだったのではと思います。

 

 順嬪は瓔珞と傅恒の二人を今後も更に追い詰めていくはず。

最終的には皇后の座を狙ってるのかな、順嬪は本当にミステリアスです。