第五皇子から瓔珞が葉天士なら足を治せるかもしれないと話していたことを聞いた乾隆帝は南巡行きを許可する。
第五皇子は再度皇后の南巡随行を許すよう頼む。
第十二皇子が皇后の南巡随行の許可が出たことを報告すると袁春望は乾隆帝を翻意させたことを褒め、皇后も満足気に笑う。
だが第十二皇子から乾隆帝を翻意させたのは自分ではなく第五皇子だったと明かされた皇后は不機嫌になり出て行くよう言い、第十二皇子は怒り出し去って行く。
皇后は第十二皇子に呆れると同時に陛下にとって私たち母子はそれだけの存在だったと投げやりに話す。
密かに笑みを浮かべる袁春望。
駆けて行く永琰を追いかける侍衛たち。
永琰は一人の太監とぶつかるがその際その太監は永琰の筆と自参していた筆を入れ替える。
慶妃は舒妃に先日の無礼を詫び永琰を共に育てましょうと申し入れ舒妃が贈った筆と硯を永琰が気に入っていると話す。
舒妃は「陛下より永琰に会いたいほどなのに害するはずはない」と言い、今後は下手な邪推をしないよう注意する。
そこへ永琰が急な病で延禧宮に運ばれたとの知らせが届く。
瓔珞は慌てて訪れた舒妃と慶妃に筆に毒が染みこませてありそれをなめた永琰が中毒を起こしたと説明する。
慶妃は舒妃を突き飛ばし「何をしたの?」と激怒する。
舒妃は潔白を主張し言い争いを始めたので瓔珞は落ち着くよう言い、なだめる。
慶妃と舒妃は永琰がいなくなれば得をするは第十二皇子だと言い合い、舒妃は乾隆帝に直談判し皇后を告発すると言って立ち上がろうとする。
瓔珞は証拠がないことを理由に舒妃を押し留め落ち着くよう言い、これほど杜撰な手口は皇后と思えないと冷静に話す。
慶妃は動機があるのは皇后だけだと反論するが瓔珞は第五、第四皇子と続き今度は永琰に災難が起きたが一連の件は話が出来過ぎていて慎重な皇后がこんな疑われやすいやり方をするのかと疑問を呈する。
舒妃はそんな瓔珞に
「以前は怒ると相手構わずやり返していたのに貴妃になつたら随分臆病になったものね
どんどん役立たずになっている」と不満を漏らす。
そして陛下が駄目なら皇太后に知らせると言って瓔珞が止めるのを無視して去って行く。
寿康宮に呼び出された皇后。
皇太后の傍らには舒妃がいたが挨拶だけして去って行く。
皇太后は皇后に跪くよう命じ、皇后の座にあぐらをかき第十二皇子にかまけてばかりで皇后の座に飽き足らず皇太后を狙うのかと責め立てる。
皇后は驚き「滅相もありません」と言って即座に否定し讒言であり謀略だと主張、後宮を守り皇太后に仕えてきたと訴える。
皇太后は鼻で笑い、しばらくここで跪いて頭を冷やすよう言い付ける。
皇后は釈明させて下さいと願い出るが皇太后はそれに答えず、皇后には陛下の子を守る責務があるので今後皇子や皇女に何か問題が起きたら誰の仕業であれ皇后の怠慢として罰すると言い渡し去って行く。
袁春望は弘昼に第十五皇子の件は皇太后も陛下も誤解していると報告し、瓔珞の仕業で皇后を崖っぷちまで追い詰めると吹き込む。
弘昼は乾隆帝に忠告すると話すが、袁春望は陛下は弘昼の忠告には耳を貸さない、陛下は第十二皇子に怒っているので皇太子にはなれず第十五皇子が即位すれば皇后母子を追放すると言ってけしかけ「かつての摂政王をおぼえていますよね?」と語りかける。
弘昼は「不届き者」と言って激怒するが、袁春望は部屋の扉を開け
「私がここで謀反を企んでいると叫んだらどうです」と言って脅し始める。
弘昼は慌てて扉を閉める。
袁春望は危険を冒して忠告するのは己のためではなく皇后と弘昼のためだと言ってなだめる。
「そんなことは許されない、絶対に」と呟く弘昼に
「愛新覚羅家の勇者になりたいですか?それとも踏みつけられる犬でもよいと?
お心のままにお決め下さい」と言い残して去って行く袁春望。
弘昼は「そんなことは許されない」と独り言を言いながら心揺れていた。
考え込みながら歩く弘昼を引き止める傅恒。
傅恒は陛下が皇族や大臣が太監と付き合うことを禁じているはずと言ってとがめる。
傅恒は誤解だと釈明する弘昼に次は掟通り計らうと告げる。
弘昼は傅恒と瓔珞のことを持ち出し、向こうは眼中にないなどと吹っ掛け、陛下に取り入っていると批判し始める。
傅恒が鸚鵡の話をして皇后とのことをほのめかしたことに弘昼は「無礼者」と怒鳴り傅恒に殴りかかってきたので争いを始める二人。
傅恒は倒れた弘昼に一撃を加えようとするその時、乾隆帝の姿が見えたので弘昼の反撃を受け入れ倒れてみせ負けたふりをする。
止めに入った乾隆帝はまず傅恒に「ケガは?」と声を掛け、弘昼に対しては「放埓だ」と言って𠮟りつける。
乾隆帝は傅恒に半年の減棒を言い渡し弘昼にはついて来るよう命じる。
乾隆帝は弘昼に愛新覚羅家の体面を保ち罰しなかったと言ってから宗人府で罰を受けに行くよう命じる。
弘昼は弟だと言って情に訴えるが乾隆帝は激怒し弘昼を弾劾する奏上の束を見せてから投げ捨てこれが最後だと通告する。
弘昼は「以後必ず言動を慎みます」と平伏しながら約束する。
寿康宮で皇太后と幼少の頃の思い出話をする弘昼。
そこへ乾隆帝が現れる。
皇太后は乾隆帝に弘昼は過ちを認めているので許すよう言い、二人の仲を取り持つ。
弘昼は南巡中、皇太后のことを任せるよう申し出、許可を得て去って行く。
乾隆帝は皇太后に瓔珞を皇貴妃にあうる件について意向を尋ねるが皇太后は皇后が健在なのに事実上皇后の代わりである皇貴妃を性急に立てることに疑義を唱える。
それでも乾隆帝は瓔珞に後宮を任せたいと主張するが皇太后は皇后は嫻妃の頃から後宮を治めていたと言い「一体どうしたの?」と尋ねる。
乾隆帝は永琪と永琰、立て続けに災難にあったのは皇后の管理不届きだと話す。
皇太后から永琪の件を疑っているのか聞かれた乾隆帝は何の証拠もなく疑いたくはないが皇后は病なので病人に後宮の管理は任せられないと答える。
外から盗み聞きしていた弘昼。
何も知らない劉女官が「和親王?」と声を開ける。
弘昼は忘れ物を取りに戻ったふりをし去って行く。
皇太后は皇貴妃を冊立すれば皇后は名ばかりになり重臣たちがどう思うか世の民も非難するのではと懸念し慎重を期すよう言い聞かせる。
袁春望は皇后に弘昼からの情報だと陛下が瓔珞を皇貴妃にと話していたことを伝えるが皇后は信じようとしない。
袁春望は建国以来皇貴妃を立てたのは二例のみで、皇后在位中に皇貴妃を立てるなどあり得ないと憤り、その上皇后は重病を患っていて養生させると言っていたとも付言する。
またこれらが伝われば文武百官や民たちは皇后が許されぬ罪を犯したと誤解すると話し
皇貴妃冊立は南巡の後だと嘘をつく。
弘昼と密会する皇后。
皇后は弘昼に助けを求め、十年来後宮を守り大きな過ちもなかったのに皇貴妃を立てるのは筋が通らないと言い、弘昼が皇貴妃を冊立に異議を唱えれば陛下も独断で動かないと話す。
弘昼からまだ兄に期待しているのかと尋ねられた皇后は何も答えなかった。
弘昼が弘暦は強硬な人なので我々の唯一の希望は倒すことだと言い出したので皇后は帰ろうとする。
弘昼は皇后を引き止め「正当な権利を争うべきだ」と言い聞かせる。
皇后は弘昼が乾隆帝を「殺します」と言ったので理性を失っている、謀反を起こす気?と言って動揺する。
弘昼は南巡から戻れば傀儡になり食い物にされると迫り、今の私は未来の第十二皇子だと話す。
そして南巡は手を下すのには格好の時だと言い、皇后と第十二皇子のためにもよく考えるよう言い聞かせる。
その様子を陰から見ている袁春望。
皇后の様子がおかしいことに気づく珍児。
皇后は何でもないと言いながら「先ほど突然再起の機会が巡って来た」とだけ返し
「非常時には非常な手段が必要ね」と呟く。
袁春望は皇后と弘昼が組むことを心配する珍児に「皇后には君の後押しが必要だ」と言い含め、皇后の宝箱からある物を持ち出すようそそのかす。
瓔珞を見かけ近づく傅恒。
傅恒は明日急に出征することになったと明かし「和親王に警戒を」と告げる。
そして傅恒は数日前、弘昼と殴り合ったのに今日私を陛下に推薦したと不審がり、殴り合ったのは袁春望との密会を目撃された気まずさから手を出してきたからだと説明する。
瓔珞は「わかった 警告に感謝を」
「道中の無事と戦の勝利をお祈りするわ」と伝える。
瓔珞をじっと見つめたままの傅恒に「他に何か?」と尋ねるが何も返さない。
瓔珞は傅恒のこれまでの戦績を称え
「こたびもきっと例外ではない。吉報を待っているわ」と語りかける。
傅恒は去って行く瓔珞の背中に「瓔珞」と呼びかける。
名を呼ばれたことに驚いて振り向いた瓔珞に「自愛せよ」と声を掛ける傅恒。
瓔珞はうなずき、小全子に宮外である人物を調べるよう指示する。
小全子は南巡に間に合わないと懸念するが瓔珞は後で追いかければいいと返す。
去って行く瓔珞の後姿を見送り続ける傅恒。
袁春望は南巡する船上で外を見つめる皇后に「宴のお時間です」と声をかける。
~感想~
乾隆帝と瓔珞の子・永琰が可愛すぎる件😍
そりゃ舒妃もメロメロになります。
陛下より永琰に会いたいという気持ち、わかるなぁ。
そんなかわいい永琰が狙われましたが命を取り留めることが出来てよかった。
袁春望、盗み聞きしていた慶妃と舒妃の会話を利用して最終的に皇后に疑いの目が向けられるよう仕向けましたが、分かりやすすぎる!失策!と突っこんでたら舒妃がすっかり騙されてた( ´艸`)
まぁ袁春望の目的は皇后を孤立させて頼りになるのは自分だけに持っていきたいだけだから作戦成功なのかな。
舒妃は冷静に話す瓔珞のことを以前は相手構わずやり返していたのに!!と御立腹でしたが証拠がないのに突っ走ると返り討ちにあうからで成長した証なのよ‥。
相変らず突っ走る舒妃、皇太后の元へ‥┐(´д`)┌ヤレヤレ
感情を表に表すことのない慶妃が永琰のことで激怒する姿にびっくり。
慶妃も舒妃も永琰を大切に育ててる証拠ですね。
乾隆帝、皇太后から厳しい目を向けられ始めた皇后、自分がかつて瓔珞に仕掛け孤立させていったことを今度は自分が味わう立場になりつつあります、因果応報。
乾隆帝に見限られた弘昼、愚かにも謀反を企てる気持ちになり始める。
失敗するに決まってるし、乾隆帝から最後通告を受けたのに皇太后を証人として仲直りを誓わせるという浅はかで姑息なやり方用いたことで乾隆帝の怒りはさらに高まったと思うのですが自分の置かれている立場を理解せず謀反を起こしそうですよね‥。
乾隆帝、瓔珞を皇貴妃にと望んでいた。
瓔珞を皇貴妃に冊立した場合、後宮の波風の立ち方を気にする皇太后、永琰まで危険な目に遭ったとあっては見過ごせない乾隆帝、両方の気持ちがわかります。
二人の会話をを盗み聞きしていた弘昼。
袁春望と違って劉女官に見つかるところが弘昼らしくて改めて謀反を起こす器ではないことを再確認しました。
瓔珞を皇貴妃に‥話は皇后にとって到底受け入れられるものではないのはわかるけど弘昼に相談するなんて皇后も焼きが回ってきたなと思わずにはいられませんでした。
しかも「十年来後宮を守り大きな過ちもなかった」という自画自賛する発言を聞いた瞬間、即座にはぁ!?と突っこんでしまいました。
後宮の悪事を見て見ぬふりをし純貴妃、嘉貴人に対しては罵倒してから残酷な手段であの世に送ったことが皇后の中ではなかったことになってて怖すぎる。
そして乾隆帝への愛憎の果て弘昼の謀反計画に乗っかりそうな雰囲気が漂ってきてます。
弘昼と袁春望の関係にいち早く気づいたのが傅恒だった👏
傅恒を南巡に行かせたくないがため戦場に行かせる卑怯な弘昼。
傅恒がちゃんと警告してくれてよかったけど瓔珞のことがすごく心配なのか姿が見えなくなるまで見送ってました。
南巡、嫌な予感。
早くも残り2話、楽しみだけど寂しい~。