瓔珞は高笑いする順嬪に「どうかしてる」と言って呆れる。
順嬪は「ええ 私どうかしてるわ。正気を失った以上道連れにするまでよ」と言ってかんざしを手に乾隆帝を刺そうとする所を傅恒が立ちはだかり阻止する。
捕らえられる順嬪。
傅恒は軽い傷を負う。
順嬪は「皆死ねばいい」などと悪態をつき続ける。
乾隆帝は瓔珞に一緒に来るよう命じる。
瓔珞と乾隆帝が互いに順嬪の本性をいつ知ったか探り合う。
瓔珞から順嬪を疑うも静観していたのは私を試すためかと問われた乾隆帝は
「試す必要はない」と否定する。
「では私も焦らせる必要が?」と問い返す瓔珞。
今度は乾隆帝が順嬪を利用して朕の反応を確かめようとしたと言い立てると瓔珞の方も順嬪を利用して傅恒と逃げるか試したのでは?と尋ね、海蘭察に調査させ報告を受けていたのに阻止せず成り行きに任せたと指摘する。
そして妃嬪の不貞を疑う帝王がなすべきことは拘束して尋問することなのにそれでも危険を冒したのは私を試すために他ならないと言い切り
「ですから私は期待に応えたまでです」と話す。
その上現場で隠れて見ていた時、陛下は動揺していたと指摘された乾隆帝はうろたえ瓔珞を抱き寄せ不貞を働く妃嬪がいたことに憤っていたと返す。
瓔珞は乾隆帝の首に手を回し、陛下が順嬪を寵愛したのは嫉妬させるためで順嬪への褒美はどれも装飾品で身に着ければ妬むからだと話すが、乾隆帝はうろたえながら順嬪を寵愛したのは鈕祜禄氏をなだめるためで瓔珞は関係ないと言って否定する。
そこへ徳勝が皇太后が瓔珞に会わせるよう伝えてきたと知らせに来た。
瓔珞は皇太后に順嬪が和安の生まれ変わりであることを否定し詫びるが皇太后は怒り、劉女官も皇太后が気の毒だと言って抗議する。
皇太后が「絶対に許さない 誰か」と言ったところで乾隆帝が現れ、大目に見るよう言うが皇太后の怒りは収まらない。
乾隆帝が自分も承知していたと話すと今度は二人で騙していたと言って激怒し乾隆帝のことは許すが瓔珞のことは無理だと言い放つ。
瓔珞は皇太后に近づき「私が悪いのです」と訴えるが倒れてしまう。
瓔珞を脈診していた葉天士は笑顔になり皇太后と乾隆帝に瓔珞が懐妊しており三か月だと言って祝いを述べる。
三か月前寝床に潜り込んできた瓔珞を思い出す乾隆帝。
李玉も笑顔で「おめでとうございます」と言って祝う。
乾隆帝から「一大事をなぜ黙っていた」と言われた瓔珞は体が弱く月のものが不順なので自分で気づかぬことを報告できないと返す。
皇太后から険しい表情で順嬪が和安でないことを改めて確認された瓔珞は和安は順嬪とは別人で極楽往生しましたと答えるが「よくぞ言った上等だわ」と言い残し去って行かれてしまう。
乾隆帝は「朕が来なければ殺されていたな」と言ったが瓔珞は乾隆帝の腕に触れ
「陛下の子を身ごもる私を殺しません」と返す。
いつ懐妊しに気づいたか聞かれた瓔楽は笑顔で軟禁されていた時だと答え、軟禁されていた時、勅命の下、奴婢の仕打ちで子が餓死寸前だったと訴える。
乾隆帝は激怒し、あの時軟禁しておかなければ皇太后が瓔珞を殺していたと釈明する。
「私を案じておられたのですね」とうれしそうに話す瓔珞に
「案じていたのはそなたではなくお腹の子である」とごまかす乾隆帝。
瓔珞をいわたる乾隆帝に
「陛下のために命を投げ出す所存でした」と打ち明け「なのに陛下は‥」とすねる瓔珞。
乾隆帝は、瓔珞を冷遇し試そうとした理由は一つだと切り出し
「知りたかった そなたの心に朕がいるかを」と告げる。
瓔珞は「愛する男のため女は子を産むのですよ」と返し抱き合う二人。
承乾宮に太監たちを引き連れ訪れた李玉は「奴を捕らえよ」と言って袁春望を指さす。
李玉から「令妃に何をしたか忘れたのか?」と言われても袁春望は勅命に従っただけと答え、食事を断ったことについても胃を患った瓔珞のために粥を用意しただけだと釈明する。
李玉は瓔珞が懐妊していることを明かし食事を断ったことを非難する。
瓔珞が懐妊していることを聞き驚く皇后、袁春望も絶対にあり得ぬと言って取り乱す。
李玉は袁春望に慎刑司で釈明するよう言い、「連行せよ」と命じる。
珍児は皇后に袁春望を助けるよう嘆願するが李玉がここで袁春望を捕らえたのは瓔珞のことで乾隆帝が怒っているからだと説明し、定めだと諦めるよう言い捨て去って行く。
封鎖される寸前の麗景軒を訪ねた瓔珞。
瓔珞が中に入ると順嬪の歌声が聞こえて来る。
瓔珞は「錯乱を装うことで命を守ったわけね」と声を掛け、順嬪の兄が全員罪の問われ斬首や流刑に処されたことを伝える。
瓔珞は泣く順嬪に芝居する必要はないと言い放ち、順嬪が大勢の前で乾隆帝を狙ったのは一族に罰を与えることが狙いだったと指摘、自分すら犠牲にしてまであらゆる手を使って対抗した理由を尋ねる。
順嬪は愛必達は兄が敗戦し処刑されたことで出世の道が断たれると恐れ、陛下に献上する美女として私が候補になったと明かす。
その上、愛必達は酔わせて馬車に乗せ目覚めた時、息子の無事を祈るなら大人しく従うよう言われたが侍女から息子が母を探すため逃げ出しそれに気づいた愛必達が追ってを遣わしたところ息子が獲物の罠にかかってしまい命を落としたことを聞かされたと打ち明ける。
そして息子の後を追うはずだったのに傅恒が救い、紫禁城に送られたと話す。
瓔珞は「だから陛下に私と傅恒を殺させようとしたのね」と言い、自分の妃と重臣双方に裏切られることは陛下にとり致命的な打撃だと指摘、「私はそのために生贄ね」と呟く。
順嬪は瓔珞に「自分が無辜で立派な女だと思わないで」と反攻し、瓔珞の策略を語り始める。
まず明玉の死をきっかけに疑い始めた瓔楽は、養心殿に向かったが乾隆帝が会わなかったので機転を利かせ私を襲うよう仕向け軟禁されたと指摘、そして私と皇后の手を借りて悲惨な目に追い込み、私の真の目的を暴いたと話す。
次に駆け落ちの件で陛下に瓔珞への愛を強く意識させ陛下が真相を知れば罪悪感で胸がいっぱいになると言い、それらは全て私がお膳立てしてあげたと恩着せがましく話す。
順嬪は傅恒について自分の愛より瓔珞の望を叶えたと話すが、瓔珞はすぐさま否定し
「傅恒は私を理解しているの。妃嬪になった以上振り返らないと」と説明する。
「第三の切り札があったのね」と問われ「お腹の子よ」と答える瓔珞。
瓔珞は去り際、順嬪の夫がどうなったか尋ねるが順嬪は夫はいないと答え
「美しい顔でいることが幸せとは限らない。しょせんは翻弄された末の授かりものよ
夫なんていない」と話す。
そして手を尽くしたが陛下の心は動かず傅恒も最後まで瓔珞を守ろうとした、二人のどちらを愛しているかを瓔珞に尋ねる。
瓔珞はそれに答えず永遠に錯乱し続ければ命は守れる、元気でと言って去って行く。
杖刑の罰を受ける袁春望と向かい合う小全子。
小全子は欺いていたのかと責める袁春望に主を裏切った私にやり直す機会を与えてくれた瓔珞への忠誠心が揺らぐと?と答え、台頭するには一人の主にしがみつき出世するしかないと答える。
そして瓔珞の情けで杖刑を免じ命は取らずにいてやると言い渡し
❝袁春望への借りはこれですべて返した
今日から袁春望と道が交わることはない、赤の他人だ❞
という瓔珞からの伝言を伝える。
「ふざけるな」と激怒する袁春望。
承乾宮の前で跪く袁春望。
皇后は袁春望のことを懇願する珍児に「私の名を借り私怨を晴らしただけ」と言って取り合わないでいたが、珍児の再三の頼みに根負けし許した上で延禧宮の前で跪くよう命じる。
珍珠は外で跪き続ける袁春望を無視することは皇后の顔に泥を塗ることになると心配するが瓔珞は皇后の嫌がらせなので無視するよう指示する。
跪く袁春望の横で付き添う珍児。
延禧宮へ懐妊祝いの名目で訪れた皇后。
瓔珞は贈り物が一つもないと言い、舒妃は山積みの品を送って来たと嫌味を言う。
皇后は延禧宮の内装の至る所が陛下の好みで瓔珞に心を砕いているが、大清国の皇后は私で瓔珞がいくら寵愛を得ようと私の座は奪えないと警告する。
瓔珞は自分は何でも許される寵妃だが皇后になれば掟に縛られしがらみだらけで息が詰まると話し皇后が波風立てない限り野心は抱かないとはっきり伝える。
次に皇子の将来を考えないか聞かれた瓔珞は
「後宮が後継者を決めることを陛下が許すと?」と問い返す。
そして皇后が訪ねて来た理由が休戦のためだと言い当て
「命を奪い合うよりは各自の安泰のため手を引きましょう」と提案し、いついかなる時でも紫禁城の子に手を出さないことを条件に挙げる。
幼い子を傷つけないと約束する皇后。
瓔珞も皇后が約束を守る限り紫禁城は平穏で天下も泰平だと応じ「後悔なきように」と付言する。
延禧宮の前で跪く袁春望に「行くわよ」と声を掛ける皇后。
袁春望は瓔珞のことを尋ねるが皇后から今日から紫禁城はしばらく平穏だと言われ崩れ落ちてしまう。
十年の時が流れる。
第四皇子、第五皇子、第十二皇子が弓矢の練習をしている。
三十発すべてを命中させる第五皇子。
負傷している第四皇子はうまくいかないことに苛立ち弓を地面に叩きつけるが第十二皇子に咎められ悪態をつく。
とりなす第五皇子。
傅恒は第四皇子に乾隆帝の話を引合いに負傷中でも怠らず言い訳しないよう言い聞かせる。
薄ら笑いを浮かべ「忠告に感謝を」と返す第四皇子。
傅恒が第五皇子に銃のことを相談すると丁寧で詳細な答えが返って来る。
皇后は珍児に髪をすいてもらっている時に抜けた束になった毛を見て後宮の主で様々なことに気を配るので誰より老いが早いと話し、思うがままに暮らす瓔珞は三十歳を過ぎても少女のようだと言う。
珍児は瓔珞は皇太后に自分の娘を養育してもらって機嫌を取り、慶妃を取り込むため第十五皇子の養母にしたり理解できないと非難する。
皇后も瓔珞は誰も愛しておらず自分の事だけが愛おしいと批判、また第七皇女、第九皇女、第十五皇子たちは足しげく瓔珞の元に通い延禧宮は子のたまり場だと話す。
珍児は第十五皇子には悪影響だと言い、一方第十二皇子は文武に打ち込み先生も絶賛していると褒めるが、皇后は第五皇子の素質に比べたら雲泥の差だと嘆く。
そこへ手を負傷した第十二皇子が帰って来る。
袁春望は負傷の原因を炎天下で二刻練習していたからで、一月弓を引けないと説明する。
「馬鹿ね。必死になりすぎよ」と叱る皇后。
~感想~
㊗️
乾隆帝と瓔珞によるマウントの取り合い会話&乾隆帝による腰をグイっとしてからの抱き寄せ復活!!
そして祝・ご懐妊👶
でも切り札として子を授かり妊娠に気づいていたのが軟禁されていた時だったという衝撃‥。
瓔珞、色んな意味で怖いよー。
瓔珞懐妊がわかり乾隆帝が大喜びなのはもちろん李玉も素敵な笑顔でお祝いを述べてて久し振りに明るい気持ちになれました。
李玉は袁春望を捕らえた時の「連行せよ」がかっこよくて李玉好きにはたまらない回でした。
瓔珞を軟禁状態にしたのは皇太后の魔の手から守るためで冷遇扱いしたのは瓔珞の心に自分がいるのか知りたかったからと真相を明かした乾隆帝。
めんどくさくてひねくれ者の乾隆帝が素直になる日が来るなんて( *´艸`)
冷遇時代は見てるのも辛かったけど危機を乗り越え抱き合う二人にほっこり。
皇宮にいる皆を苦しめようとした順嬪でしたが結果的に乾隆帝と瓔珞の仲が深まるという皮肉な結果に。
瓔珞に話した順嬪の身の上話がかなりきつかった😢
亡き息子は翻弄された末の授かりもので夫はいないという順嬪の
「美しい顔でいることが幸せとは限らない」という言葉で一族のために利用され続けた順嬪のこれまでの人生が垣間見えて辛くて切なかった。
でも明玉を苦しめた末に自害に追い込み、瓔珞自身とお腹の赤ちゃんを危険にさらしたり何の罪もない人たちを巻き込んでの復讐だから許せない。
自殺願望があったのに復讐を果たしたら生きる気力が出て来たのか錯乱状態を演じながら麗景軒で過ごす気みたいでまた例の舞を踊り出してましたよ。
順嬪の口から語られた瓔珞の策略。
順嬪が刺された時のことは、瓔珞がハサミを大げさにかかげたのを見て怪しいとは思ったけど軟禁状態になるための演出だったとは‥。
順嬪から駆け落ちを持ちかけられたことも逆に利用しようと思いつき、瓔珞が駆け落ちするかもしれないと疑うであろう乾隆帝の気持ちを見抜き、駆け落ちに応じず瓔珞が目の前に現れれば、疑ったことに対する罪悪感で胸がいっぱいになる効果も狙っていたとか知恵が回り過ぎて怖い、絶対敵に回したくない💦
傅恒は私のことを理解していると自信を持って言える所は二人の変わらない信頼と絆の強さを感じるけど瓔珞を知れば知るほど傅恒の手には負えないレベルの女性で美しくて儚い恋として終わってよかったのではという気がします。
乾隆帝に呼ばれ歩いて行く瓔珞、傅恒に目をやることはなかったけど傅恒の方は後姿を見送る、二人の個性が垣間見えました。
傅恒に気持ちがあってもお互いの身を守るため顔にも態度にも出さず割り切る瓔珞、強い👏
瓔珞は順嬪から乾隆帝と傅恒どちらが好きか聞かれ答えなかったところが瓔珞らしかった。
袁春望の杖刑を免じることで借りをすべて返したと言い切る決別宣言をした瓔珞。
袁春望にとってこれが何より一番辛いはずなのでこれまでやられたことに対する復讐ができましたが、あの様子じゃ余計に恨みを募らせそうです。
瓔珞と皇后が休戦協定。
でも争えば力がみなぎると皇后を牽制し、休戦の条件として自分の子だけじゃなく紫禁城の子全部に手を出さぬよう言う所に👏
話がいきなり十年後に飛んでびっくり。
皇子たちも大きくなって第五皇子が賢くいい子のまま成長しててうれしかったです。
養育を引き受けた瓔珞、愉妃との誓いをしっかり守って素晴らしい。
瓔珞もいつの間にか貴妃になり寵愛も変わらず、三人の御子に恵まれてあんなに怖がってた出産も頑張った💧
しかも子供たちとの仲もいいみたいで自由奔放でありながら大切に育てている母親なんだろうなと想像がつきます。
一方炎天下で頑張って負傷した第十二皇子を頭ごなしに叱る嫻皇后‥
第十二皇子、いい子そうなのでかわいそう😢