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中国ドラマ♥初心者🔰\ネタバレ全開🙌/

風起隴西 #24 李桃に代わりて僵る(最終回)

 成藩校尉に阻止されても中へ入ろうとする荀詡の前に現れた楊儀

「嫌疑人から供述を引き出していた所だ。急いで丞相に報告する」と言って去って行く。

 

 陳恭は姿を現した荀詡に「孝和 やっと来たか」と微笑みながら声を掛ける。

荀詡は「なぜだ なぜだと聞いている」と問いかけるが陳恭が何も答えないので連れて行くよう命じる。

 

蜀漢・南鄭 城外の小道

 馬に乗り一人で江州へ向かおうとしていた李厳の前に馬岱将軍と連弩を手にした兵たちが待ち構えていた。

李厳は来た道へ逃げようとするも後方からも兵たちが現れる。

馬岱将軍から「恥を知るなら大人しく法の裁きを受けろ」と言われた李厳は先帝から忠誠を尽くし遺児を託され漢室に忠実で魏・呉を滅ぼす、忠誠心は消えぬと述べる一方、諸葛亮は人々を惑わしたと非難し改めて忠誠心は変わらぬと主張する。

馬岱は速やかに投降するよう命じると李厳は刀を取り出し投げ捨て

「よかろう 諸葛亮に会わせろ」と二度繰り返し要求する。

 

 一月後、諸葛亮の第三次北伐は李厳の謀反により曹魏の将軍王双を殺し陰平と武部を回復して終結。二十万の大軍は粛々と漢中へ戻った。

そして成都ではー

 

 諸葛亮から李厳謀反の証拠を見せるよう迫られた楊儀は、李厳曹魏の間諜に機密を漏らし北伐を妨害する工作を行っており狐忠の供述では三段階の計画だったと説明する。

そして曹魏の間諜が陳恭だと知らされた諸葛亮は驚く。

楊儀が陳恭は右曲三営を動員して馬岱将軍と決戦するよう進言し、さらに五仙道の横に沔水をせき止めさせ馮膺を陥れ荀詡を殺し曹魏の間諜柳螢を李厳に献じて美人計を実行したと説明を受けた諸葛亮

「そなたの話では陳恭は忠誠心が厚く有能だったはず」と責め、李厳をどう処置したか尋ねる。

楊儀は確証を得た時、状況が緊迫していたので城内を閉じ李厳の幕府を包囲すると李厳は単騎で城外に脱出したので江州の途上で馬岱将軍が捕らえたと報告し、李厳が柳螢に贈った詩を見せようとするが諸葛亮は目もくれず司聞曹は国の重器なので敵に手段を選ばないのは正しいが楊儀は諜報を政争に用いた、許されると?と言って怒る。

楊儀は、李厳は功を誇り私利を優先し野心深さは明らかだと言って激しく非難し李厳を排除せねば朝廷に災いが起きると主張する。

諸葛亮李厳が兵糧を奪った理由を知りショックを受ける。

そしてそれでも政争には限度が、人には守るべき原則があると怒り楊儀に胸を当て何をしでかしたか考えるよう言い残し去って行く。

「すべて漢の復興のためしたことです」と叫ぶ楊儀

 

 裴緒は、抜け殻のようになった荀詡に

「この一月 事案に関わることを禁じられてきました」

「ここまで待っても結末は変わらない。それに傷も治っていない」

と語りかけるが荀詡は何の反応も示さない。

 

 李厳と向き合う諸葛亮

李厳から楊儀に命じて司聞曹を動かし私を死地に追い込んだ、狡猾な手段を使って天に顔向けできないと責められた諸葛亮楊儀がしたことは全く知らなかったと否定するが不当な手段であることを認める。

 不当の二文字で天下の口を塞げると思うのかと非難する李厳諸葛亮は手段は不当でも結果は正しいと反論し今回の事変は楊儀が仕組んだものだが二心あったから司聞曹にそそのかされ曹魏と手を組み東呉の侵略を偽り兵糧を断ったと指摘する。

そして徒党を組み南征を主張し蜀漢と東呉の同盟を破ろうとし国の根幹を揺るがしたのだから李厳を捕らえてこそ国は滅亡を免れる、これは国家存続の危機で我々の私怨は関係ないと訴える。

だが李厳は南伐か北伐かは国策の争いだと主張し諸葛亮が北伐を断行して曹魏を滅ぼせる保証がどこにある?と詰問する。

諸葛亮はこの世に万全の策はないが東呉と結べば蜀漢は少なくとも三十年平和を保てるが東呉との同盟に背けば曹魏は漢中を奪い敵に挟まれた蜀漢は三年もせず間違いなく滅亡すると訴え、そうなればあの世で先帝に合わせる顔がなかろうと語り掛ける。

「我ら二人は大漢のため命をかけて尽くすべきだ。己の名誉など何の価値がある?」

何も言い返せなくなりうつむく李厳

 

 荀詡の元を訪れた楊儀

荀詡は陳恭の事案に一月余り関われずにいることを訴えるが楊儀は陳恭の事案は終結し斬首した後さらし首になることを告げる。

荀詡は楊儀に陳恭に会わせるよう頼み認められる。

 

 荀詡は首と手に枷をはめられた陳恭と再会する。

荀詡は陳恭に斬首という判決が下り楊儀が見守ることを伝える。

荀詡が陳恭の罪となる不忠、不義、不仁を挙げると陳恭は父母が生きていたら不孝という罪名も増えたはずと自嘲するが荀詡は陳黻を捨て身で救い我が子のようにかわいがった李厳に汚名を着せたことに対する不孝にも触れる。

だが荀詡は「不忠であり不義 不仁である不孝だ。それを私が信じると?」と続ける。

「いやその通り」

「だから理由を言え」

陳恭は命を受け曹魏に潜入するも機密を盗む現場を郭淮に押さえられたが咎められることはなく馮膺が父を売ったという文書を見せられたと明かし、荀詡に同じものを見て私を疑ったな?と確認する。
そして青泙計画に最適な人物と見なされたので天水まで来た荀詡を騙して協力させたと説明し、南鄭に戻った目的は馮膺を殺し李厳を裏切らせ父を害した者たちを始末するためでこれが燭龍になった経緯だと明かす。

「信じぬ」と応じた荀詡に「事実だ」と返す陳恭。

荀詡は

「事案を徹底的に洗えば必ず真相を明らかにできる。私がどういう男か知っているだろ」と問いかけてから「だが私もお前を理解している」と言って激高する。

そして「一月余り何度も繰り返しこの事案について考えた。導き出した結論は一つ」

荀詡は陳恭の行動を語り始める。

 街亭の事案を機に郭淮は青泙計画を発動する。

陳恭は父を殺したのが馮膺だと知り恨みを抱いたことで郭淮の信頼を得た。

五仙道へ行く表向きの目的は連弩の設計図を盗むことだが実際の目的は燭龍だった高堂秉と五仙道を犠牲にして馮膺の地位に取って代わることで私の協力があったから青泙計画を遂行できた。

郭淮は一層陳恭を信頼し、陳恭も一見すると着実に計画を進めていたが実際は楊儀と馮膺に反間計を授けらえれており青泙計画は最初からお前たちが目的を果たすための表看板で本当の目的は李厳を陥れて失脚することだった。

だがここで妨害が入った、すなわち私だ。

 

陳恭は「己を買い被りすぎだ」と笑うが荀詡は構わず続ける。

 

郭淮曹魏に従う最後の証拠として手ずから私を殺せと命じ私をおびき出し殺す機会を作るため黄預たちは西郷関を襲ったと指摘しそこまでは陳恭に取って想定内だったが、楊儀も燭龍について捜査を止めず反間計を脅かておりまた事案を追及されれば李厳の失脚は合理性を疑われるだけでなく丞相にも影響が及ぶ由々しき事態となるので私を殺そうとしていた。

 

陳恭は「憶測」で済まそうとするが荀詡は

「何より私はお前を理解している」

「心の中まで見通せるのだ」と語りかけ

「双方に殺害を迫れた耐え難い事態だが計画は進めないといけないので林良にも矢を射させ負傷した私を監禁し事態が収まってから私を安全な場所に移せばいいと思ったのだろう。任務さえ遂行すれば私を殺さずに済むと。

皆の願いを満たす作戦だったが負傷した私が逃げ出してしまったため作戦は破綻し陳恭が曹魏の間諜だと思しき証拠が司聞曹に知られたためやむなく計画を変えた。

だが私のせいで己を犠牲にするしかなくなったんだろ?」と問いかける。

陳恭は

「間諜には墓場まで持って行く秘密がある。

兄弟同士で殺し合い夫婦も共に暮らせぬ そんな日々にはうんざりだ」と荀詡を見つめ話す。

「私の見立て通りか?」と涙ぐみ尋ねた荀詡は

「思之 こんなの‥私がお前を殺したのと変わらぬ」と言って号泣し陳恭にもたれかかる。

陳恭も泣きながら

「孝和 考えすぎるな。私こそが燭龍だ。国を裏切りお前に見破られた」

「孝和 頼みがあるもう捜査するな、お願いだ。捜査しないでくれ、ここまでにしろ」

 

(回想)

 陳恭は楊儀

「一つだけ方法が。私を黒幕にするのです。

十年前私の父の死がきっかけで郭淮に取り込まれ燭龍となった。

その後は事実の通りです。李厳に謀反をそそのかしたのは私。

馮曹掾の罪はすべて私に着させて下さい

そうすれば馮曹掾は汚名をすすぎ復職できます、どうです?

説明としては完璧でしょう?誰にも累は及ばない」と申し出る。

だが楊儀は「賛成できぬ。曹魏の上層部に滑り込む計画が台無しだ」と反対するが陳恭は、他に方法がなく私が曹魏の間諜なら巻き込まず済み全ての説明がつくと再度説得する。

 

 陳恭は号泣し続ける荀詡に改めて

「捜査しないでくれ 打ち切りにしろ。もう終わりに」と諭す。

 

 処刑を待つ陳恭の視線の先には楊儀、陰輯、馮膺、荀詡、裴緒の姿が見える。

馮膺は横にいる荀詡に

「私は晴れて無罪だ。すべての元凶は陳恭。

私は改めて丞相から司聞曹を任されたお前に任務を授ける、丞相の指示だ。

東呉へ向かい建鄴で新たな情報網を作れ」と命じる。

荀詡を見て笑顔を見せ頷いた陳恭、それから見上げた先に見えた「漢」と記されたたなびく旗を眺めていると「刻限である」と言う声が響く。

息を吐き斬首台を頭に置き、もう一度荀詡に目をやり笑顔を見せる。

荀詡は馮膺に必ず命じて下さいと前置きし木碑を建てて陳恭と翟悦を同じ墓へ埋葬するよう頼む。

その時、陳恭の首に刀が降り下ろされる。

荀詡は一度も陳恭の方を見ることなく去って行く。

 

狐忠も処刑場へ向け歩いて行く。

 

 孫令の元へ戻った馮膺。

孫令から笑顔で「義兄上」と呼びかけられた馮膺は笑顔を返す。

 

 陳恭が処刑されたことを知り途方に暮れる郭淮

 

 南鄭から逃げ延びた柳螢は荀詡と陳恭からもらった令牌を並べ思いを馳せる。

 

 ❝従妹 翟悦 従妹の夫❞と書かれた木碑が建てられた墓を参る荀詡、裴緒、林良。

裴緒は東呉へ向かう馬車が来た事、楊儀も来ていることを知らせる。

荀詡は翟悦と陳恭が笑顔で振り返り二人で手をつなぎ歩いて行く姿が見え、微笑む。

 

 東呉へ向かう船の上で一人座っている荀詡林良から突然「思之から言づてがある」と言われ驚く。

林良は陳恭から荀詡が一月後も葛藤していたら伝えて欲しいと言われていたことを明かす。

そして荀詡の穴蔵からの脱出は陳恭の思惑通りで茶碗を落としたのも火打石を落としたのもすべて陳恭の指示で穴蔵に抜け道がありそれを荀詡が必ず見つけ抜け出すこともわかっていたと話す。

「そうだったのか」

「翟悦が死んだ際、思之は己を責めた。その時から死を求め出したのだ。

こうも言っていた孝和のせいで死ぬのではない、思い詰めるなと。

この暮らしに辟易していた。燭龍を捕らえたら悦と隠居するつもりだった」

「悦が死んだ日を境に思之は計画を変えたのだな」

「あぁ その日以降己が決めた通り動いた。それからは知っての通りだ」

荀詡は目を閉じ「よくわかった」と言ってうなずく。

そしてしばらく周りの景色を見てから立ち上がり林良に舟を降りる支度をするよう命じ

「こたびお前の立場は従者ではない。大鴻臚の治礼部つまり役人だ。

礼儀に気を配れ」と言いつける。

「承知した。手はずは整えている」と応え降りる支度に向かう林良。

荀詡は東呉の方向をしっかり見つめていた。

 

~感想~

 陳恭━━!(泣&悲の流れがエンドレス)

最終回まで中だるみもなくこんなに骨太で面白くて感情を揺さぶられるドラマを作って下さった全ての皆様に感謝とお礼を申し上げたくなるほど夢中で見続けることが出来、

「宮廷の諍い女」に続いて名作に出会えた喜びがあります。

 

 自分が全ての罪をかぶるというゴールのため荀詡を逃亡させるように仕掛けていった陳恭がもうもう‥(号泣)

そして荀詡も陳恭が不忠、不義、不仁、不孝でないことは分かっていて後は理由だけがわからず悩み苦しんでいたけど真相にたどり着きました。

でもそれが脅されても命の危険を感じても捜査を止めなかった自分にあるとわかった時の荀詡の心を思うと荀詡にも号泣です。

荀詡は何も悪くないけど「私がお前を殺したのと変わらぬ」と感じ己を責めたくなる気持ちは痛いほどわかります。

いつも冷静な荀詡が「私もお前を理解している」と激高したり号泣する姿を見ると本当にいたたまれなくなる。

荀詡を含めた多くの命が犠牲になるのを阻止するために自分の命を差し出した陳恭。

陳恭と荀詡が向かい合うシーンはずっと涙なしでは見ることが出来ないものでした。

互いを理解し合い思いやる姿に心が熱くなりでも陳恭には打ち首という残酷な未来が待っていて重い気持ちにもなります。

何か奇跡が起きて一発逆転、陳恭が救われるという安っぽいエンタメ要素もなく登場人物の心の機微が描かれていきます。

 

 陳恭の処刑に立ち会ってる全員、陳恭がすべての罪をかぶって処刑されることをわかっているけどそれを見守る心境はそれぞれが違う。

陳恭の死を心から悲しんでいるのは荀詡だけで若くて仕事の経験が浅そうな裴緒は悲しい思いはありつつ間諜のみならず自分の仕事の厳しさ、非情さを身を持って感じてるように見えました。

陳恭が全責任を負うことで命が助かり曹魏に情報を渡していたことも帳消しになり復職した馮膺が荀詡に「私は晴れて無罪だ。すべての元凶は陳恭」と語りかけた気持ちは、そういうことだから荀詡よ、わかっているなというある種の脅しなのかそれとも陳恭に全てを背負わせた後ろめたい気持ちを打ち消す為に自分自身に言い聞かせているのか‥。

どちらにしても馮膺の、国が第一という思いは変わらない気がするしまた自分が助かってよかったと思うのではなくこの犠牲を無駄にしないと思う人なんじゃないかなと想像します。

一方で楊儀は陳恭が全てを背負ってくれたことで助かったと思ってる気がします。

諸葛亮から糾弾され追いつめられていた楊儀が陳恭の処刑により全ての問題を終結させ李厳を失脚させることもできたので一番恩恵を受けた人のような気がして腹立たしいです。

他にも陳恭が死んだことで途方に暮れていた郭淮の姿も印象的でしたが郭剛はどう思ったのか物凄く気になっています。

 ビッグネームでありながら影の薄かった諸葛亮でしたが楊儀に政争には限度が人には守るべき原則があると怒り、私怨を絡ませ兵糧を運ばせぬようにし国家的危機を招きかねないことをやらかした李厳にも正論で詰めていきました👏

諸葛亮のおかげで溜飲が下がりました。

あと諸葛亮余談ですが‥地味にイケメンだったことに気づきました🤭

 

 陳恭の処刑直前というタイミングで荀詡に新たな任務を命じる馮膺。

仕事を与えることで深い悲しみから気持ちを逸らせて心を和らげてあげるためなのか仕事に嫌気がさして辞められるのを阻止するためなのか、馮膺は策士すぎて本音がつかみにくい人でした。

でも荀詡が頼んだ木碑を建て陳恭と翟悦を共に埋葬したお墓をちゃんと作ってあげる人でもありました。

罪人となったため陳恭の名が木碑に記されることがなかったのがまた辛かったです。

 

 そしてラストは、託された林良から陳恭の思いを全てを知った荀詡がすっきりした表情になりあれだけ嫌がっていた仕事を続ける決意を新たにした姿が描かれていました。

やっぱり家業とはそういうものなのかなと考えさせられました。

荀詡が主役となる続編が見たい!と思わせてくれる締め方でした。

 

 

まとめ

 初回感想で伝えたかったことのメインが❝陳坤さんかっこいい💕❞だったことが恥ずかしい位、硬派なドラマでした。

 

 とにかく俳優さんたちが素晴らしかったです。

優しいお声とやわらかな口調で真っすぐ過ぎる荀詡に仕上げてくれた中の人に感謝。

そして「瓔珞」とは全く違う役柄で見てる側を引き込んでくれた馮膺の中の人に👏、

あっという間の出演でしたが強烈な印象を残してくれた糜冲、自分の全てだった五仙道と共に散った黄預の狂気と凶暴性も恐ろしかったです、素敵な俳優さんでした。

厳しい環境の中、生き抜いて行かねばならない人たちの中でマイペースで憎めない性格の孫令、陳恭への親愛の情を捨てきれなかった郭剛、どこまでも冷静冷徹だった郭淮、可愛いだけじゃなくて芯が強い女性だった翟悦、実直な林良、諸葛亮李厳、狐忠等々‥本当に素晴らしかったです。

そして何と言っても主役の陳坤様、立ち姿だけで決まる存在感とここぞという時に見せる迫力ある演技、素敵でした。

 

 高評価作品となったため、このドラマが今後見るドラマとの比較対象作品になるのかと思うと(日本の作品も含めて)厳しいです🧐