tsubaki-samariのブログ

中国ドラマ♥初心者🔰

宮廷の諍い女 #6 その名は果郡王

 輿に乗り皇后を訪ねる余氏と鉢合わせた沈眉荘。

余氏から「道を空けて下さい」と言われた沈眉荘は「采月、道を譲りましょう」と穏やかに言った。

余氏が去ってから怒る采月に沈眉荘は

 「寵愛を得た者を非難すれば己の首をしめる

  怒りを抑えれば平穏でいられるわ」

と諭した。

 

 雍正帝は、皇后に余氏に対し「妙音娘子」の封号を与えたいと伝える。 

夜伽相手の札選びの時、雍正帝は皇后からまだ選ばれていない小主がいると言われるが、病気の甄嬛、まだ幼い淳常在の他に誰がいるか思い出せなかった。

皇后から安陵容の名を聞き、雍正帝は「よかろう」と言って「安答応」と書かれた札を選んだ。

ほほえむ皇后。

 

 安陵容は、自分が選ばれたことを知らされ驚き喜ぶが、芳若から夜伽の説明を受け始めると怖くなり震え出す。

安陵容は、裸のまま布団にくるまれ太監察たちに担がれ運ばれて行くが、寝台で待つ間も震えが止まらないままでいた。

そこへ雍正帝が現れ、震える安陵容を見て

 「朕は怖くないぞ

  段取りは教わったか」

と聞く。

安陵容は、震えが止まらないまま頷く。

それを見た雍正帝は、厳しい顔になり「無理強いはせん、後日だ」と言って蘇培盛に安陵容を連れて帰れと命じ、代わりに余氏を呼ぶよう言いつけた。

 

戻される輿に乗る安陵容。付き添いの者から

 「こんなことは前代未聞だ

  お勤めもせず送り返されるとは」

と呆れながら言われる。

泣いている安陵容は、自分の代わりに雍正帝の元へ向かう馬車に乗り崑曲を歌う上機嫌の余氏とすれ違う。

 

 仏像に祈りを捧げている皇太后の耳に余氏が歌う崑曲が聞こえて来た。

侍女は、皇宮のしきたりに反すると非難しつつ雍正帝は忙しいので活発な小主もいいかもとも言った。

太后は、後宮で諍いが起きないように気を配っておかねばと言って再び手を合わせる。

 

 華妃と取り巻きの妃嬪達の集まりに余氏も出席していた。

華妃は余氏に自分の美容器具を与えた。

うれしそうな余氏とそれを面白くない顔で見ている華妃。

 

 落ち込む安陵容の元を訪れた沈眉荘と甄嬛は、二人で慰めるが安陵容は「もう次はない」と沈んだ声で語る。

 

 甄嬛、槿汐らが衣類を縫っている所に淳常在が泣きながら訪ねて来た。

余氏と欣常在が揉めてどちらも引かなかったと明かす。

槿汐は、欣常在は古株で余氏より位が上だから引く必要はないと教える。

だが余氏は、欣常在を慎刑司送りにしたと淳常在は泣きながら話す。

慎司刑は使用人が受ける罰だと驚く甄嬛、そしてこのことを雍正帝と皇后は知っているのか尋ねる。

淳常在は、余氏が慎刑司総管に口止めしたと明かし、どうしたらいいかと泣く。

甄嬛は、淳常在を慰め、今日は休むよう言い聞かせ、沈眉荘と相談して皇后に知らせると約束する。

 

 沈眉荘は甄嬛の元に、皇太后が欣常在の釈放を命じ、余氏の封号はく奪と謹慎させることにしたと知らせに来た。

そして余氏は答応のままだが封号を失えば凋落したも同然だと言った。

 

 剪秋は、皇后に皇太后は皇后を一番に考えているとうれしそうに話す。

皇后は、寵愛を受ける余氏に自分が罰を与えたとしても雍正帝が恩赦を出すが、皇太后が罰すれば納得するし、皇后の面目も立つと言い、「痛快だわ」と嬉しそうに言った。

 

 甄嬛は御花園のブランコに揺られながら簫を吹いている。

雍正帝は、笛の音に気づき、聞き入っていたが音のする方へ近づいて行く。

甄嬛は、人の気配に気づき挨拶し「どちら様で?」と聞く。

 「当ててみろ」と言われ

 「陛下ではないですね、皇弟?」

と聞き返すと「果郡王だ」と答える雍正帝

甄嬛は、年齢が合わないと怪しむが雍正帝は果郡王で通す。

雍正帝は、これほどの簫の音は久し振りだとうれしそうに語りかけ、そして

 「純元皇后が亡くなって以来だな」と続ける。

 「純元皇后と比べられるなんて身に余る光栄です」と答え去って行く甄嬛。

 

 甄嬛は、佩児に今日果郡王が参内しているか確かめるよう頼む。

さっき会った男が本当に果郡王なのか疑っているのだった。

 

 雍正帝が戻ると果郡王が参内していた。

そして余氏が朝から泣いて謁見を求めていたことを知るが「放っておけ」と言ってから

蘇培盛に藍田産の簫を捜しておくよう命じた。

雍正帝は、余氏というよりあの晩の倚梅園に魅せられたのだと果郡王に明かした。

 

 果郡王が参内していたと聞いたものの、果郡王の年齢が25か26と知った甄嬛は納得できない顔になる。

 

 華妃を頼ってやって来た余氏は、雍正帝が会ってくれないと泣き、跪いて「お助け下さい」とお願いする。

華妃は、会ってもらえるよう得意なことを思いきりやればいいと助言してやった。

余氏が去った後、なぜ手を貸すのかと疑問を抱く周寧海に、華妃は雍正帝が罰したわけではなく、また寵愛さえる可能性があるので手懐けておき、沈眉荘を日陰の身にするため働いてもらうためだと明かす。

そして沈眉荘について

 「新入りごときに後宮の管理を学ばせるなんて一番許せないことだわ」と怒気を含んだ声で言った。

 

 女性の楽しそうな声を聞いた雍正帝は、お供を帰し一人でそちらへ向かうとそこには甄嬛が流朱に背中を押されブランコに揺られていた。

背後から近づき流朱に代わり甄嬛の背中を押す雍正帝

何も気づいていない甄嬛だったが、後ろを向いた時に雍正帝が押していたことに気づくが「もっと強く」と負けん気を出す。

勢いがつき過ぎたところで雍正帝が抱き止めブランコが止まる。

甄嬛は、驚いてブランコから離れる。

雍正帝は、もう一度簫が聞いてみたいと頼むが、今日は簫を持っていないと聞かされ

「では次回だな」と言った。

甄嬛が杏に関わる曲を吹いていたことから雍正帝は杏が好きかと甄嬛に訊ねる。

甄嬛は、杏は特に好きではないと答え

 「私めなら美しく咲きいずれ朽ちてしまうより

  花や実はなくても松のように葉をつけていたい」

と続けた。

雍正帝は「なかなか斬新な意見だな」と言ってから

 「いい楽譜があるので5日後の同じ時間に演奏して欲しい

  常在、必ず来てくれ」

と頼む。

甄嬛は承諾するが、後宮で余計な噂を流されたくないので会うのを内緒にして欲しいと願い出る。

 

 政務が一段落ついた雍正帝は、簫を吹いてみるがやめる。

蘇培盛は、「純元皇后の簫は宮中で一番でしたね」と語りけると雍正帝

 「今なら肩を並べる者がいる」と返す。

 「十七皇弟で?」と聞かれたがそれには答えず笑いながら十七皇弟を呼ぶよう指示した。

 最近雍正帝が簫の音に興味を持ち始めたのはどこかの佳人のせいだと見抜く果郡王。

そこに余氏がやって来て謁見を頼むが小厦子に冷たく断られる。

すると余氏は、跪き崑曲を歌い出す。

 

 輿に乗り得意げな顔で移動する余氏。

浣碧と佩児は、余氏が養心殿で一晩中雍正帝に懇願し、それに雍正帝が折れたのだと噂し合う。

 

 雍正帝が眠る近くでくるみを割ろうとしていた余氏は、小厦子を呼びつけ、くるみを手で割るよう言いつける。

指先が血だらけになりながらくるみを割らされる小厦子。

雍正帝は飛び起き、慌てて出て行く。

雨の中、雍正帝は輿に乗り移動していたが蘇培盛が走って来て

 「皇太后がお呼びです」

と告げる。

 

~随感~

 運のない安陵容と悪運の強い余氏という展開。

薄幸感漂う見た目の安陵容がようやく伽の相手に選ばれたのにその貴重な機会を潰してしまいました。

本人も自覚していますが、雍正帝の反応からして次の機会が巡って来るのはなかなか厳しいものになると思われます。

秀女に選ばれた過程も補欠合格みたいな感じだったとはいえ雍正帝は、存在自体を忘れていたんですね、辛い。

裸のまま布団にくるまれて運ばれるなんてそら震えるわ!と思いながら見ていましたが

雍正帝からしたら気を遣うのが面倒くさいと思ったのかもしれない。

皇帝によったら震えてる女性のことを可愛く感じる人もいるかもしれないのに雍正帝は邪険に扱うタイプだったので安陵容は運に恵まれなかった‥。

それにしても時代が時代とはいえ皇帝と共に夜を過ごすことを「お勤め」と言われるとまだ少女といってもいい年齢の秀女たちを想い、心が痛む。

 

 臆病で気の弱い安陵容に厳しい態度を取り辛い思いをさせた雍正帝ですが、ただただ性格が悪いだけの余氏には甘々です。

宮女だった余氏に過分な身分と褒美を与えつつ早くも沈眉荘に対しては関心が薄れてきてて熱しやすく冷めやすいタイプなんですかね~。

 

 とうとう甄嬛と雍正帝が出会いました、しかも雍正帝が自身を果郡王と詐称するという、ひとひねりある出会い。

もうすでに雍正帝は魅かれておりますが、次は余氏の立場が落ちていくのですかね。

余氏への寵愛、これまた短っ!と思いました。

 

 あと気になったのは華妃の沈眉荘への激しい敵意の理由が、沈眉荘に後宮について学ばせるよう雍正帝から言われた事だと判明。

沈眉荘の性格を理解した上での雍正帝の判断は間違っていないけど、華妃からしたら沈眉荘に対して自分を脅かす存在と捉えた気持ちもわかります。

沈眉荘は、思いっきりターゲットにされてしまったので、夏冬春の前例もあり心配です。

 

 妃嬪たちがお姉さま方から淳常在のようなまだあどけない少女までいて、美人、可愛い、普通、個性的な(控え目な表現してみました)タイプまで幅広く登場してくるし

ストーリーの展開も早いので時間があればぶっ通しで見たいドラマです♪♪