雉奴を助けに来た呉王は刺客達との戦いに乗じて呉王府に仕えながら長孫無忌の息のかかった間者、李恭の背中に短剣を突き刺した。
雉奴を襲ったのは隋の遺民の兵士たち。
楊青玄は楊沫に一撃を加える。
「なぜだ」と言う楊沫。
「あなたは尻尾をつかまれている
呉王を再起させるため犠牲になってもらうわ、安心して」
と言い剣を深く突き刺した。
雉奴は呉王に長安に留まるよう言い、抱き合う二人。
まだ息のあった楊沫は雉奴に矢を放とうとする。
それに気づいた媚娘は雉奴をかばい傷を負う。
助けに来た長孫沖に刺客に襲われたが呉王が助けてくれたことそして媚娘が先帝の子を宿していて皇宮に住まわせると言い渡した。
李恭の遺体をくまなく調べさせる長孫無忌。
すると背中に匕首の跡があることに気づく。
李恭は乱闘に紛れて殺されたと推測し呉王を長安に置くべきではないと話し合う。
長孫無忌は雉奴に媚娘をいつ太妃に封じるか尋ねる。
雉奴はケガが治ってからと答える。
呉王を長安に戻す話をしようとするも長孫無忌に遮られ雉奴の命を救ったことにより呉王に関する罪を問わないよう監察御吏に伝えると言った為長安へ戻す話は出来なかった。
媚娘は新しい住まいと緑芙という侍女がつけられた。
戻って来た雉奴の雰囲気で長安に戻る話がうまくいかなかったことを察する呉王。
雉奴は兄弟で長孫無忌に対抗しようと持ちかける。
そして取りあえず皇子の師として留まるよう言った。
媚娘は瑞安と再会する。
そこへ李義府からの贈り物が届く。
「まだまだ諦めていないのね、敬服に値するわ」
と呟いた。
媚娘は瑞安と散歩しながら最近の後宮の様子を聞く。
瑞安は媚娘に気を付けるよう言った。
そして雉奴が苦労していると話しこのまま宮中にいて下さいとお願いする。
蕭淑妃は王皇后が媚娘と会おうとしていたことを知る。
蕭淑妃は媚娘が住む竹林雅軒に信用できる者を潜ませ動向を探るよう侍女に命じ、雉奴が媚娘の為に素節すら顧みなかったとして警戒し始める。
そして自分が寵愛されているのは媚娘に似ているからだと呟く。
蕭淑妃は媚娘に贈り物を自ら届けに行くと言った。
呉王は自分が長安から離れたらその時は雉奴を助けてあげて欲しいと媚娘に頼む。
覇気がない呉王に
「呉王は戦わぬので?
事の成否は努力次第です。
転機が訪れるかもしれませんよ」
と言う媚娘。
呉王が去った後、瑞安は呉王が追い出され媚娘まで離れたら雉奴は取り残されてしまいますと言った。
考え込む媚娘。
媚娘を訪れている蕭淑妃、そこへ王皇后もやって来た。
互いにけん制し合い張りつめた空気になる。
~我的感想~
とうとう媚娘が皇宮に戻ってきました!
出家して一生太宗の霊を慰める生活なんて媚娘には似合いません。
それにしても地味な尼僧姿なのに華があり美しかったなぁ、ファンビンビンさん。
自分の送り込んだ間者の遺体を細かく検分させて呉王が下手人と突き止めました、このしつこさ粘り強さが長孫無忌の侮れない所ですよね。
雉奴一人なら自分の意のままに動かせられるけど呉王と結託されたらバランスが崩れてしまいますから長孫無忌も必死です。
ここで雉奴が頑張らないといけないのですが、呉王を長安に戻す話もかわされ結局いつもの様に長孫無忌のペースに‥。
呉王の話ついでにやはり楊青玄は、冷酷で凄腕の側近。
淑妃様が後宮で生き残れたのはこの人が側にいたことも大きいのではと思わせる楊沫への仕打ちでした。
皇宮に戻って来た媚娘を見た李義府の狡猾な表情がとにかく最高でした。
媚娘を見た途端、これから媚娘を足掛かりにして出世していこうとするギラギラした気持ちとか色んな欲望の感情が一気に湧いてきたであろう李義府をよくぞ見事に下衆く表現して下さったなと思います。
「武則天」が私にとって初中国ドラマなのですが、中国人俳優さんの質の高さと幅の広さを知ることが出来ました。
媚娘が皇宮に戻ったことで波乱の展開が予想される中、瑞安との再会シーンは心安らぐものに。
雉奴の側に仕えるようになった瑞安は太監仲間からいじめられ気弱だった頃とは違い落ち着いた感じになり、皇帝になっとはいえ上手くいかないことの多い雉奴のことを思って何とか情に訴えて媚娘を皇宮に留めさせようと頑張ってました。
仕える主が変わっても誠心誠意努める瑞安、やっぱりいいな。
勝手が違う皇宮に戻って来た妊娠中の媚娘にとって信用できる瑞安との再会は喜ばしいものとなったと思います。
皇宮に戻った媚娘、早速王皇后と蕭淑妃の醜い争いに巻き込まれております‥。
またあちらもこちらも動き出してきたので楽しみです。