李淳風に仕える者から春盈に渡った文に
「女帝武氏が唐を滅ぼす」
と書かれているの目にした貴妃は魏王に連絡をと命じる。
承乾は侯君集を味方につけるべく称心と相談している。
李世民に殺される夢を見る媚娘。
目覚めた媚娘は当分静養に努めるようにとの言づてを聞く。
李世民は、朝議の場で侯将軍を行軍の大総管に任命した。
魏王と貴妃は密かに会う。
李淳風の予言は天の助けであり噂は都中に広まるという魏王。
貴妃は魏王に媚娘の処刑を奏上してと頼む。
魏王は媚娘より承乾を消す方が有意義と話すが、媚娘を消すことが諦めきれない貴妃だった。
星雲閣に侵入する人影。
そこへ李淳風が戻って来た。
侵入していたのは媚娘で李淳風を縛り誰が指図しているか聞く。
しかし李淳風は誰の指図も受けていないと言い、これからも陛下に諫言を続けると言った。
媚娘は「女帝武氏」が自分でないことを必ず証明してみせると宣言する。
そこへ李世民がやって来た為、媚娘は隠れる。
李淳風は女帝武氏が媚娘であるという確信は六割と李世民に告げる。
もう一度占卜をする李淳風。
しかし占卜に使う銭貨が一枚足りず結論は出せなかった。
李世民が星雲閣を出ると女帝武氏の噂について聞きに来たと言う長孫無忌らが待っていた。
李世民は李淳風が女帝武氏が誰かについて屋敷にこもり占卜するので十日後に尋ねるよう言いその場を立ち去らせた。
長孫無忌らが去った後、李世民は一枚の銭貨を外に投げ捨てた。
李世民は媚娘にこの数日朝議以外ずっとそばにいるよう命じた。
名前発表の日、李順風は武照、字は如意という紙片を握りしめ息絶えていた。
春盈は貴妃に李淳風の死は事故死とされ、「女帝武氏」は媚娘とみなされると話す。
そして世話係に李淳風の体に合わないものを食事に混ぜ窒息死させ、その世話係も始末したと報告。
魏王の元に貴妃から李淳風を殺めたとの文が届く。
魏王は軽率なことをしたとして貴妃に激怒する。
承乾を訪ねる魏徴。
魏徴は承乾に大局が見えていないと諭す。
そして承乾の真の敵は呉王ではなく魏王であるとし魏王は韋源承に近づいておりその背後には貴妃がいると指摘する。
この者らが手を組むのは何の為でしょうと問うのだった。
~我的感想~
媚娘が追い詰められていく中、個人的に何より印象に残ったのは内面がイケメンすぎる陛下です!!
一時的な時間稼ぎにしかならないとはいえ銭貨を一枚抜き長孫無忌達がいなくなった後、外へ投げ捨てる姿がかっこよくて今回は歓喜の「ビィーシャアアア」叫びとなりました。
あと朝議以外はそばにいるようにとか不安で心細い媚娘を思い、身の安全もフォローしようとする完璧な思いやり。
李淳風が貴妃達に殺されてしまいました。
この手の人たちが必ず突っ込まれる、自分の未来はわからなかったのかという疑問はさておき、遺された紙片の内容も宮中から市井へ自然に流れるルート、わざと広めるルートがあるのでもう女帝武氏=媚娘を覆すのは至難の業ですよね。
宮中の誰かと組んでいたわけでもなくただただ超有能で実直だった李淳風さん。
惜しい人を亡くしました。
承乾はかつて李世民にも「大局観を持たねばならない」と指摘されていましたが、魏徴からも指摘されました。
本人はそのことに気づいているのでしょうか。