徐慧から頼まれた品を蕭薔の元に届ける媚娘。
そこには貴妃もいた。
蕭薔はその中にある匂い袋を密かに袖の中に隠した。
そして自分のことは貴妃が見てくれるからと媚娘が届けたものを捨てるよう言った。
帰って来た媚娘は皇太子妃が訪ねてきたことを聞く。
そこへ徐慧がやって来て承乾が称心をかくまっていることを聞かされる。
魏徴は皇太子妃が槐の木で待っていると聞き向かう。
徐慧は李世民を槐の木がある御花園に散歩に誘う。
歩いている途中、李世民は皇太子妃と魏徴が会っているのを目撃し死んだはずの称心が実は承乾によってかくまわれていると話しているのを聞いてしまう。
承乾は称心と邙山で過ごしている。
称心が玄武門の変で父親と羽林軍に殺された三歳年下の承訓に似ておりその時は助けられなかったが今回はどんな犠牲を払っても助けると誓う。
山中で薪を割る称心の背後に李世民。
「最後に言残すことは?」
「承乾は悪くない」
と庇う称心。
二人を見つけた承乾、そして承乾に気づいた称心は立ち去るよう叫ぶ。
承乾の元へ駆け寄ろうとする称心に刀を向ける李世民。
称心の首が飛ぶ。
それを見た承乾は「殺してやる」と叫び李世民に飛び掛かるが李世民にかなわなかった。
承乾は手を縄でくくられ運ばれ行く。
落ち着かない媚娘と徐慧。
そこへ王徳がやって来て媚娘に李世民からお召がかかったと伝えられる。
不愉快な表情になる徐慧。
魏王と貴妃はいつもの場所で会っている。
魏王は蕭薔を殺すのに乗じ媚娘も排除すればいいと話す。
貴妃はこんな日々は一体いつ終わるのかと呟く。
魏王は自分が皇帝に即位すれば貴妃は後宮で無敵の存在になると言うが
「そんな日が来るかしら」
と力なく言った。
長明灯の灯る部屋で酔う李世民。
李世民は媚娘に邙山での出来事を話し称心を殺した事の罪悪感が消えないと話す。
そんな李世民を夜の景色を見渡せる場所に誘い
「この広大な天地こそ陛下の居場所です」
媚娘はそう言って慰め、寄り添う二人。
朝議で称心の話が出なかったことに苛立つ魏王。
重臣たちは戦の可否について話し合っているが
魏徴は戦の可否の論点ではなく
「親征が決まった場合誰を監国に任じるかということです」
と切り出した。
李世民も「それこそ朕の論じたかったことだ」と応えた。
~我的感想~
称心の最期が残虐な描写だったけどあれは検閲に通るのかと思い中国の検閲基準がわからないなとストーリーとは別の感想を持った回でした。
それにしても徐慧は陰険です。
魏王との取引とはいえ自分の愛する人の息子を利用するとは‥。
徐慧の陛下への愛そのものより媚娘憎しの方が勝ってきてて闇が深くなってるのではと悲しい気持ちになります。
珍しく貴妃様が弱気になってました。
さすがに陰謀を巡らす日々に疲れてきたのかな。
闇落ちしたてで陰謀を巡らせるのにギラギラしてる徐慧と対照的に映りました。
あれこれやってきても結局生き残ってくる媚娘に畏れの気持ちやこれまでの敵とは違う空恐ろしさを感じているのかもしれないですね。
いやまぁ‥将来は貴妃様以上になる人ですからわかる人には見抜けたのでしょうか。