貴妃は蕭薔が皇子を産めば切り札になると言い媚娘を排除するのはそれからだと春盈に言う。
自身の身代わりを見つけた媚娘を自分が見込んだだけのことはあると評する淑妃。
しかし承乾と媚娘が気脈を通じていることは気がかりで東宮、賢霊宮どちらを重視しているか定かでないと心配している。
そこで淑妃は媚娘と徐慧二人を食事に呼ぶよう指示した。
悪夢にうなされ目覚めた承乾は称心と馬に乗り出かける。
承乾と称心の関係が噂になっているとして称心の身を案ずる承乾。
称心は自分の存在が承乾の足かせになっているので郷里に帰ると告げる。
「女帝武氏」の予言を利用することに失敗した魏王は焦っていたが媚娘の親しい者を寵絡することを思いつく。
御書房に参内しなくてよいという陛下の命令を聞く徐慧。
そこへ魏王が現れ媚娘が戻って来たからだと言い二人の仲を裂こうとする。
徐慧は媚娘とは姉妹も同然だとして突っぱねる。
魏王は
「媚娘がいる限りそなたは透明な存在だ」
「私の助けが必要な場合は浣衣局の莫殿を頼るがよい」
と言い残し去る。
徐慧を御書房に戻して欲しいと願う媚娘に李世民は、媚娘を長安から去らせるため当てつけに徐慧を寵愛しただけだとし、また徐慧に余計な期待を抱かせたくない、徐慧のようなタイプはいくらでもいると話し徐慧も早く現実を悟った方がいいと語る。
それでも徐慧にこだわる媚娘の願いを聞き入れることにする李世民。
文娘から御書房へお呼びがかかったと聞き嬉しそうな徐慧。
徐慧は、李世民からこれからもそばで仕えてもらうと言われるが媚娘と共に仕えることがわかり辛い顔になる。
賢霊宮に呉王、媚娘、徐慧が集う。
淑妃は媚娘が承乾側についたこと、徐慧と媚娘の間に溝が出来ていることに気づく。
徐慧は積もり積もった思いを一人吐露している。
「ようやくわかったわ。
あなたさえいなければいなければ陛下と仲睦まじく暮らしてゆける」
徐慧は媚娘からもらった腕輪を叩き割った。
徐慧は浣衣局の莫氏を訪ねる。
「魏王と手を結ぶにはどうすればいいの?」
莫氏は
「皇太子を倒す為に後宮で全力を尽くして欲しい
見返りに徐慧が寵愛を独占できるよう全力で支える」
と答えた。
魏王は称心が郷里に帰ることをつかみ思案を巡らしていたがそこへ徐慧が魏王を頼ってきたと聞き上機嫌になる。
李世民は奏上文を承乾に見せる。
そこには承乾と称心の仲を疑う奏上文がいくつもあった。
事実無根ですと土下座する承乾。
それらの奏上文を目の前で燃やす李世民は称心を殺せと命じた。
承乾は自分の始末は自分でつけると返した。
~我的感想~
とうとう徐慧さんが闇落ちし、よりにもよって魏王と手を組むことに。
これまで何とか耐えていたものの鏡に映る自分に独り言を呟き始めるという危ういメンタルになってて、自分自身に向かうタイプかと思いきや媚娘を陥れる方向に歩み始めました。
媚娘が戻って来たことで徐慧をどうするか問題の解決策、私は陛下案に大賛成でした。
余計な期待を抱かせる方が罪深いと思います。
辛くてしんどくても現実を受け入れて、可能性は極めて低いけどいつかまた召されることがあればラッキーぐらいの自分を慰めるスペースを残した気持ちでいる方が闇落ちするより自分自身の為にもずっとよかったのに。
徐慧さんが好きだったので、これまでの苦しみの結論が媚娘からもらった腕輪を叩き割るという形で表されて見ててやるせない気持ちになりました。
媚娘の提案は、結局のところ可哀想な徐慧にも陛下の愛情を分けてあげて欲しいということを意味し、そしてその願いは徐慧にとって残酷で屈辱的なもの。
今度は媚娘が余計なことをした27話だなと強く感じました。
媚娘と共に仕えても自分に愛情がないことの再確認をさせられる上、深く傷ついてみじめな気持ちになるだけなのに。はぁ~切ないです。
‥と思っていたら徐慧の考えの先は「媚娘さえいなければ陛下と仲睦まじく暮らしていける」というまさかの結論。
陛下にとって徐慧は「媚娘あっての徐慧」という存在なのに自分のことはポジティブに考えてましたね。
媚娘、徐慧と食事した淑妃様があれこれ察知するのはさすがですが、承乾側についたとみなした媚娘に対する態度がこれまでと変わるはずなのでこれからどう出てくるんでしょうか。
承乾は陛下から廃太子にする気はないと明言されたものの称心殺害を命じられました。
徐慧さんのことを長々書き連ねてしまいましたが、こちらの展開も気になってます。