承乾を訪ねてきたのは魏王府からの使者で「括地志」完成の祝いの酒宴の招待だった。
承乾の頭に魏徴の言葉や足にけがを負ったことがよぎり、称心が止めるのを聞かず魏王府へ行くと言い出す。
泥酔した承乾が魏王府へ行ったことを王徳から聞いた李世民。
承乾は完成した「括地志」の上に足を置き「この一杯を私の足に捧ぐ」と言い酒をかけた。
そこへ李世民がやって来た。
承乾を叱責する李世民、魏王には労いの言葉をかける。
そして金銭と褒美、文学館の増築工事を認める勅命を出した。
承乾の背中を見送りながらほくそ笑む魏王。
李世民は媚娘をお供に狩りに出かけることにする。
喜ぶ媚娘。
徐慧はお供の中に自分が含まれてなかったことに落ち込むが媚娘が含まれていたことでさらにショックを受ける。
承乾は狩りのメンバーに自分が含まれていなかったことに怒る。
淑妃は呉王に狩りは何かが起こるとし媚娘を守るよう伝えた。
魏徴を訪ねる承乾。
魏徴はかつて建成を補佐していて玄武門の変のあと心が死んでいて李世民に諫言を続けたのは李世民に殺されたかったからだと話す。
そして今かつてと同じことが起こっていてそれが力を増している魏王と劣勢の承乾の争いだと言う。
承乾は魏徴にこれから支えて欲しいと話す。
魏徴は承乾に狩りに行き媚娘を助け出すよう指示。
李世民は李魈を呼び出し狩りの時、媚娘を置き去りにするのでその後媚娘と共に下山し、二度と長安に戻らぬことそして無事生き延びるようにとの伝言を頼んだ。
狩りが始まりそれぞれ別行動を始める。
媚娘の頭上に銅鑼が落ちてきたのを呉王が矢を射って事なきを得た。
媚娘を見失う呉王。
李世民を追いかけていた媚娘だが見失ってしまう。
そこへ陛下の命令でお迎えに来たという李魈が現れついてくるよう言われる。
李魈は刃物を持ち媚娘を襲ってきた。
~我的感想~
一応「皇太子」という立場ではあるけど人望も陛下からの信頼もなくなった今の立場に追い込んだ魏王に一泡吹かせようとして勢いだけで乗り込み、陛下登場でようやく酔いがさめるという最悪の展開。
しかもそれこそが魏王が狙いだったのにまんまと乗っかってしまう承乾。
魏王さん本当に小賢しい、いい顔するなって毎回思います。
個人的には地味な存在でほとんどの人が印象に残らない役であろう魏徴がなぜダメダメ承乾を支えるのかという理由がわかってすっきりしました。
かつて魏徴が支えていた建成に似た立場に立たされた承乾を今度こそしっかり支えようという強い覚悟でいるんだなと感銘を受けましたし、李世民も色んな思いの重臣たちに支えられていて実はバランスを保つのは大変なんだろうなと思いました。
陛下は、媚娘を外へ逃がして命だけは救うけどもう会うことはできないという大人の道を選びました。
長孫無忌のしつこさを見ていれば淑妃の言う通り一度や二度は救えても庇いきれないと思います。
でも媚娘の性格を考えると絶対長安に戻ってくると思いますし、恋愛に突っ走れる気力と情熱がある年頃なので陛下の大人の思いやりは通じない気が‥