「親征が決まった場合誰を監国に任じるか」と言った魏徴に
「それこそが朕が論じたかった点だ」と応えた李世民。
魏徴は承乾に悔い改める機会を与えて下さいと願い出るも李世民は今まで何度も与えてきたと怒りその場から立ち去る。
その後を追いかける魏徴。
魏徴は李世民に呉王、魏王共に皇太子として相応しくないと話す。
李世民は急いではならないとし、承乾には東宮で反省するよう勅旨を出し、一か月後に皇太子を廃するか決めると話した。
魏徴が承乾を訪ねる。
泥酔している姿を見て早々に立ち去るが咳をした時吐血の症状が出ていた。
一方承乾は魏徴が去った後しらふの姿に戻る。
長孫無忌は長孫沖に何も行動しないよう言い今の皇太子に手を貸す価値はないと言い聞かせた。
称心の遺品を山中に埋める承乾。
陰からそれを見ている皇太子妃に媚娘が会いに来る。
ここ数日の承乾の行動を聞き媚娘が「まさか…」と呟いたところへ承乾が現れる。
皇太子をどうするか決める一か月の間、悔い改める姿を示すこと、中傷や屈辱も耐えるよう助言するが承乾は受け入れずもう本心は隠さないと言った。
そしてその本心とは謀反ではなく帝位の譲位を求めることだと打ち明ける。
李世民の元へ承乾の近況報告がもたらされる。酒色にふけっていることと媚娘が訪れたことも報告された。
それを盗み聞きしていた徐慧は李世民に
「お許しください、君主を欺いていた媚娘の罪を」
と切り出す。
会っていたのは皇太子で狩りで命を救ってもらって以来、一蓮托生の間柄だとし媚娘には忠告してきたと話す。
飾ってある媚娘の絵を取り外そうとし手を止めた李世民。
蕭薔は李世民に会いたいと話すが会えるのは子が誕生した時と侍女に言われる。
淑妃は媚娘が完全に承乾側についたとしこれからは対立もやむなしという立場に変わる。
そして媚娘に関すること一つ残らず調べるよう楊青玄に指示した。
蕭薔はお腹の子は殺せないと泣きながら悩む。
そして二人とも助かるには乾祥宮から逃げるしかないと決心する。
侍女にお金や将来のことを引き換えに乾祥宮を脱出するに協力するよう持ち掛け手筈を整えさせる。
李世民が承乾に一か月の猶予を与えたこで不機嫌な魏王。
承乾の後ろには兵を持つ侯君集がついており運は尽きていないと話す。
魏王は侯君集の弱みを探し出し奏上するよう杜楚客に指示し明日の朝議で承乾を弾劾させることも併せて命じた
悪夢から目覚めた蕭薔の側に貴妃がいた。
手には侍女に渡したはずの金銭を持っている。
~我的感想~
どう考えても皇帝の器ではない承乾が魏徴を欺いて譲位を迫る計画を立ててました。
ずっと心の底でくすぶり続けていた承乾が称心を目の前で惨殺されたことで覚悟を決めたのかもしれないですが、破滅願望なのか成功の自信があるのか理解し難いです。
徐慧がまた媚娘を追い詰める一手を打ちました。
自分はいい人ポジションをキープしつつ媚娘を差し出しました。
媚娘を責めるのではなくまず媚娘の代わりに謝り、陛下を裏切り承乾と共謀していると知らせ自分は何度も咎めていたのにそれなのに媚娘がーっていうあざといやり口に陛下がコロリと騙されましたよ(怒
男性陣は一見清純派タイプには甘々なんだなと改めて認識させられました。
淑妃も媚娘の身辺を徹底的に調査するよう命じましたが、弱みを見つけて追い詰める気なのか自分たちの側に寝返らせる気なのか、どちらにしても淑妃が離れてしまったことはかなりの痛手になると思います。
最後のシーンがめちゃめちゃ怖かった。
母親の自覚が芽生え母子共々生き残れる道を蕭薔なりに模索しましたが蕭薔の甘い逃亡計画は早くも頓挫。
侍女に渡したはずの賄賂のお金を手に「陛下に会いたいならなぜ私に言わないの」と言われ、侍女にしか話していない目的も淑妃様に知られてました。
口を割ったのは侍女一人しか考えられない訳ですが、あの薄幸そうな侍女はどうなったのか‥