徐慧は何度も忠告したのに李牧のことをと李世民に言わなかったと告げ口し、李牧を始末するよう進言する。
李世民は徐慧に褒美として充容に封じると言った。
位より側にいたいと言う徐慧に「下がれ」と命じる李世民。
寂しげな顔で振り向く徐慧。
北伐について魏王、呉王に訊ねる李世民。
二人は正反対の意見を述べた。
そこへ雉奴が意見を聞いてくださいと言ってやって来る。
正気を失った蕭薔の相手をする媚娘。
雉奴の登場にいぶかし気な顔をする長孫無忌。
緊張する雉奴はそばに媚娘がいると言い聞かせ暗記した内容を淀みなく答える。
朝議が終わり玉座を見つめる雉奴。
徐慧は媚娘に謀反の件で探りを入れる。
媚娘は棺にかけた絹の色のことがなぜ魏王に漏れたかわからないと話しているうち徐慧に対する疑問が生まれる。
「いつ人に裏切られるか予想もつかないことだわ」
媚娘の絵を穏やかな顔で眺める李世民。
王徳に頼みごとをする。
雉奴は李世民に上手く答えられたことを媚娘に報告する。
玉座への道のりが厳しいものであることを説き、決心がつかないならここで身を引くよう忠言する。
雉奴は「皆を守る為にも必ずやり遂げる」と決意を語った。
媚娘に陛下から御書房へ来るようにとのお召がかかる。
媚娘が訪れると王徳がいた。
王徳は媚娘に「決してあやまった選択はしないでください」と言った。
そして机の上に逆賊の者たちの名簿が置かれておりその中に李牧のものもあった。
動揺する媚娘。
そこへ李世民がやって来た。
雉奴は李牧を見かけ共に来るよう言った。
雉奴は李牧に媚娘との関係を詰問する。
李牧は
「命は助けてやろう
貴様を殺せば如意が悲しむからだ」
雉奴は
「命は助けよう
媚娘の大事な人だからだ」
とお互い言い合う。
李牧は「相手を思うなら選択を委ねるべきだ」と言って立ち去った。
目覚める李世民。
媚娘はわざと物を落としたどさくさに紛れて李牧の名簿抜き取った。
媚娘が去った後、李世民は王徳に自分が言った通りの内容を伝えたか確認した。
そしてすべて甘露殿に持ち帰るよう言い数人がかりで李牧に関する報告が残っているか調べるよう命じた。
~我的感想~
また陛下は徐慧の「私は媚娘に何度も忠告したのですが‥」の告げ口パターンに騙されました。
やれやれです。
ただ徐慧がひたすら望んでいる寵愛は一向に得られず心が満たされることなどないのでしょうが媚娘を追い落とすまでとことんやりそうですね。
雉奴が媚娘の教育のおかげで陛下のみならずその場にいた人たちからの評価も変わる受け答えをやってのけました。
媚娘の考えをなぞってるだけですが、媚娘が近くにいると思うことでその場を乗り越えられるとは雉奴の恋の力は凄いですねぇ。
よどみなく話す雉奴を驚きの顔で見る魏王の顔演技が面白いので必見です。
李牧と雉奴、お互い媚娘を強く想う同士のぶつかり合いは、若すぎる雉奴は感情が先走りつつ李牧に負けないよう背伸びしてる感じなのに対し腕っぷしも強く「相手を思うなら選択をゆだねるべきだ」という大人で素敵な言葉を言える李牧、それぞれの個性が出ていていいシーンでした。
陛下が王徳を使って媚娘を試します。
媚娘は、せっかく王徳が「決して誤った選択はしないで下さい」って警告してくれたのに李牧の名簿をどさくさに紛れて抜き取ります。
どさくさ紛れのやり方に無理がある上、抜き取りなんて露見するに決まってるのにまた悪い流れに自ら乗ってしまう媚娘でした。