媚娘が目覚めると知らない部屋にいて見たことがない服を身に着けてる。
そこへ李牧がやって来た。
今いるのは長安の城外で二人を逃がしたのは雉奴だと言う李牧だが、それを嘘だと見抜く媚娘。
李牧は二人を逃がしてくれたのは李世民だと明かし真相を話し出す。
意識を取り戻した李牧は、寝床で意識を失い横たわっている媚娘を見つける。
そこへ「目覚めたか」という李世民の声。
そして李牧に
「一つ命令がある
朕の代わりに媚娘を守れ 一生の間だ」
と言い渡す。
二人は酒を酌み交わす。
李世民は李牧を逃す訳を逆賊の子孫を長孫無忌らが放っておくわけがなく城外に出る為には死を装うしかなかったとし、媚娘を任せられるのは李牧しかいないからだ打ち明ける。
また北伐の行く末に悪い予感を抱いており自身の死後媚娘を感業寺で余生を遅らせたくないとも語る。
媚娘の頬を優しく撫でて出て行く李世民。
全てを打ち明けた李牧は同情で共にいて欲しくない、李世民にも誤解を招くとし、これからどうするかは媚娘が決めろと言い指輪を渡し馬を引き渡す。
馬と共に李牧から離れる媚娘。
一度戻り「あなたの愛には来世応える」そう言い別れた。
北伐へ出発する李世民。
庭先で自分の噂話をしている女官に気づく徐慧。
全ての者を60回叩き、噂話をしていた女官の下を切って掖庭へ送るよう命令する。
戦が始まる。
馬で駆ける媚娘は兵士たちの姿を見かける。
休憩していた媚娘は思い出の菊一輪を取り出し抱きしめる。
そこへ飢えた兵たちが襲い掛かって来る。
救いの矢を放つ者がいた、それは李牧だった。
李牧は戦況は唐軍が劣勢だと媚娘に教える。
それでも媚娘は李世民の元へ行くと話す。
そこに大勢の兵士を引き連れた呉王がやってきた。
呉王は「死んだはず‥」と絶句した。
雉奴は政務を行っているが浮かぬ様子。
そこへ王皇太子妃が参湯を持ってやって来たが雉奴は手を付けない。
王皇太子妃は妃嬪候補四人を連れてきたと告げる。
並んでいる四人の妃嬪候補のうち四人目の蕭氏の顔が媚娘に似ていて気に入る雉奴。
徐慧の元に集っているのは徐慧と同じ時期に入宮した妃嬪たち。
徐慧は琺瑯の扇が欲しい者はいないか聞く。
憑才人と陳美人は互いに押し付け合う。
徐慧は陳美人に扇を与えた。
徐慧は陳美人の弟、憑氏は父の不祥事を話し圧力をかける。
徐慧は文娘殺害した燭台磨きながら媚娘が消えたこと陳美人憑才人が死んだと呟き、李世民が死んだ後のことも考え策を巡らせていた。
軍営で作戦を練る李世民達。
呉王の援軍は明日来ると報告が入る。
李世民は明日の朝、敵情を探りに行くと告げる。
呉王と媚娘は地図を見ながら戦況を話している。
そこへ李世民が偵察中敵に遭遇、大軍に囲まれているとの急報が入った。
呉王は李世民の元へ急ぐ。
共に行く事を却下された媚娘だったが李牧から剣を受け取り李世民の元へ向かう。
敵は李世民を殺すよう命令する。
唐軍が突破してきそうな様子を見た敵は毒入りの砲弾を放つよう命令。
敵、唐軍どちらも次々倒れていく兵士たち。
そこへ毒矢が放たれる。
媚娘は李世民の元へ馬で駆けていく。
その背中を見送る李牧。
李世民に矢が一本刺さる。
李世民を全方位で囲み守る兵士達。
~我的感想~
陛下の狙いは媚娘と李牧の死を偽装して逃がすことだったんですね。
しかも自身の死後のことも考えて若い媚娘に自由に生きる道を与えてあげようという思いと二つの「毒杯」を両方とも飲んだ李牧なら媚娘を託せると思ったんですね、陛下の深い愛情を感じます。
前回、長明灯が灯る部屋で媚娘を抱きしめるシーンがあり、陛下の表情が優しくて愛情溢れるお顔だなと思っていたのですが陛下の心の中では最後のお別れの気持ちで抱擁してたんですね。
改めて見返しましたが素敵なシーンでした。
本当のことを知った媚娘は結局陛下の元へ戻ることを決意しますが、自分のことをそこまで思ってくれていたと知ったら愛する陛下と運命を共にする気持ちになるのはわかります。
一方長年想い続けてきた媚娘から「来世応える」と言われた李牧ですが、何の慰めにもならずむしろ余計傷つき惨めな思いをするだけな気がして辛い気持ちになりましたが、優しい李牧はそうではないのかもしれません。
久し振りに登場した徐慧がますます独裁残虐路線になっていて同期入宮のいじわるコンビの親族の弱みを握り責め立てた上で死に追いやり女官達にもささいなことで重い罰を与え、その上陛下の死後を見越して策を練り出しました。
ただただ陛下に愛されたいというかつての動機もどこかへ行ってしまいましたね。
雉奴は、妃嬪候補のうち媚娘に似ていると感じた蕭氏を一目で気に入り、その後のお花を使ったお寒い演出に更にコロッと落ちてしまいます。
あのシーンを見た女性視聴者のほとんどは王皇太子妃と同じ表情になったと思います。
これまで夫を気遣いながらもつれない態度を取られ続けてる皇太子妃の目の前で勝ち気で野心的な蕭氏に一瞬で奪われるなんて皇太子妃が不憫でならないです。
李世民がピンチを迎えていますが実際にあった晩年の高句麗遠征を念頭に描いてるんですかね、だとしたらこれから厳しい展開になりそうです。