そして皇太子に雉奴が選ばれ婚儀の相手も決まる。
魏王の処遇は、身分を落とされ均州に送られ二度と長安に戻らせないことになった。
牢に入れられている媚娘に食事の差し入れをしに来た雉奴は、婚儀が決まったものの気が進まないと話すが媚娘は婚儀決定の報告を聞き祝う。
媚娘への思いを抱えやり切れぬ気持ちのまま牢を後にする雉奴だった。
しばらくして雉奴の尽力により媚娘は牢から釈放されるが、李牧は牢に入れたられたままだと知らされる。
李泰と承乾は長安をを出発する。
そこへ雉奴が見送りにやって来た。
雉奴が用意した酒を承乾は飲み干すが李泰は言い訳をして飲まない。
そして先に一人出発して行った。
謝る雉奴に承乾は罪悪感を覚える必要はない、こうなったのは自業自得と話し、
「重責を担うお前を助けてやれない 父を頼む
お前も達者でな」
と声をかけ手を握り合い別れた。
承乾の横には寄り添う妻の姿があった。
李世民の前で跪く媚娘。
李牧をかばったのは命の恩人だったからで恋情はありませんと語り、李牧に寛大な処置を求める。
李世民は「朕の目を見ろ」と言い見つめる媚娘。
しかし
「やはりそなたの本心はわからない」
「朕は天下を取った時から孤独に生きる定めだ
朕から離れて行った者はそなた以外にも大勢いる」
と言い残し去って行った。
夜を過ぎても跪いている媚娘
天牢へ行くと告げる李世民は道中、跪きながら眠ってしまっている媚娘に上着をかけてあげた。
結婚初夜、媚娘の絵を見て酒を飲みため息をつく雉奴。
「そろそろお休みになっては?」
という皇太子妃の言葉に何も答えずその場を離れた。
甘露殿前で跪いている媚娘を見つけた雉奴。
一緒に嘆願しようとする雉奴に後宮と結託していると勘繰られる、自分は罪人だから会わないようにしようと言った。
それを嫌われたと勘違いする雉奴。
そしてしつこく嘆願すれば李牧を死に追いやるぞと忠告した。
李世民は李牧の前に二つの杯を並べた。
一つ選ぶように言い、一つは毒酒、残った方は媚娘に飲ませる、そして生き延びた者を城外へ逃がすと持ち掛ける。
李牧はまず選んだ一つを飲み干し続けざま残った方の杯も飲み干した。
しばらくして苦しみ出し倒れる李牧。
長明灯が灯る部屋に呼ばれた媚娘。
媚娘は願いは一つ李牧を宮外へ逃がしてくださいと言う。
媚娘を抱き寄せる李世民。
逆賊の子孫であること、李世民を殺したいと言った事実を朝廷皆が知っており重臣たちが黙っていないと語りかける。
そして昨夜密かに李牧を処刑したと告げる。
ショックを受けた媚娘は近くに置かれていた剣を取り出し李世民に突き付けた後、自害しようとする。
李世民は死ぬのは「朕が命じた時だけだ」と言う。
「今すぐ命じて下さい」答える媚娘。
「望みをかなえる」
と言って李世民は去って行った。
李牧の為に灯された長明灯を見て泣き崩れる媚娘。
そこに李世民からの杯が届けられる。
一気に飲み干す媚娘。
足取りがフラフラしてきてそのまま倒れこむ。
~我的感想~
淑妃様ロスが続く中、淑妃が恨み骨髄に徹する唐の陵墓に祀られることが決まってしまいました。
死してなお気の毒なことに‥。
悪行をこれでもかと重ねてきた李泰は李世民が親子の情を優先させた為、大甘な処分となりました。
李泰の陰謀で犠牲になった人達のことを思うと理不尽ですねぇ‥
そして兄弟との別れの場面でも最後まで情けない李泰でした。
一方承乾は元皇太子らしく立派で悲しい雉奴との別れとなりましたが、何より感動したのは承乾に寄り添う元皇太子妃の姿です!
承乾は庶人に落とされたので二人ともかつてとはまるっきり違う質素な身なりになっていてこれから苦労するであろうことは予想されますがでも覚悟を決め穏やかな表情で承乾に寄り添う奥様を見ていたら温かい感情が心に広がりました(涙
これまでずっと不幸&悲惨な末路の見送り人になっていましたが、ようやく幸せな場面に出会えました。
李世民に試された李牧は用意された杯のどちらも飲み干しました。
本当に心から媚娘を愛していていい人なのに報われないですね。
李世民は媚娘にも杯を用意させます。
ヒロインが亡くなる訳ないので‥気を失わせて何が狙いなんだろう
雉奴も切ない想いを抱えてます。
結婚のお相手が可愛い人なのに見向きもせず、初夜に媚娘の絵を見つめる雉奴のいじらしさと媚娘の言動を誤解して嫌われていると感じ嫌な態度を取ってしまう雉奴が若いなぁ、微笑ましいと思いつつでも本当の所辛いよねと同情してしまいました。
後宮のお姉さま方に続いて皇太子の座を争ってきた承乾、魏王が姿を消しました。
とても楽しませてもらった前半が終わった感が漂いつつあり寂しいです‥。
今となれば春盈さんとか好きなキャラの人たちが懐かしく感じます。