李世民は「観念せよ 命は助ける」と言うが
承乾は
「この日を待ちわびてました。
譲位して下さい」
と言い降伏しない。
李世民と承乾二人で戦うも承乾は敗れる。
そこへ現れた媚娘に李世民は
「朕は願っていたぞ
そなたと承乾の所業が夢ならよかったとな」
と声をかけた。
李世民は
「承乾、そちは知っておったであろう、朕がそちを廃さぬと
だがそちはいずれにしても謀反する気だったのだな」
と言って承乾を責めた。
承乾は媚娘に
「よくも騙したな、なんと卑怯なおなごだ、おぼえていろ」
と罵った。
承乾は捕らえられ連行された。
李世民と媚娘二人向き合っている。
「なぜ承乾と共謀して謀反を」
「共謀した覚えはありません」
媚娘の頬をきつくたたく李世民。
媚娘が書いた紙片を見せられる。
媚娘は今となっては弁解など無駄だと言い
「私に死を
陛下に殺されるなら悔いはありません」
と願い出る。
李世民は剣を置いたが
「そなたを生かすのは己への教訓の為だ
この年齢になって一人のおなごの為に身を滅ぼしかけた」
という言葉を残して去って行った。
承乾は牢獄に入れられ、媚娘は掖庭送りとなった。
掖庭へ連れて行かれる途中雉奴が走り寄って来た。
李世民にとりなそうとする雉奴に
「私を助けたいなら皇太子の恩赦を願い出て
陛下が承諾するまで跪いて懇願を」
と言い残した。
謀反失敗で魏王に「お祝いを」と言う杜楚客。
そして承乾の兵を寝返らせたのも魏王でその者は家族を人質に取られていたのだ。
貴妃と魏王が会っている。
「魏徴が死に、承乾失脚し媚娘も…」
とうれしそうな貴妃。
しかし魏王は承乾は同腹なので少し複雑な表情になる。
媚娘にこだわる貴妃、魏王は媚娘は罪人となり脅威にならないから放っておきましょうと言う。
しかし貴妃は「そうだといいけど」と不安げに呟く。
雨が降りそうな天気に、魏王は雨の中御書房の前で跪いて承乾の助命を嘆願し、徳の高い人間と思わせることを思いつく。
ほくそ笑む貴妃と魏王。
雉奴は媚娘に言われた通り雨の中、御書房前で承乾の助命嘆願の為に跪いている。
そこへ魏王がやって来て同じように跪く。
李世民は承乾を処刑せず別の地へ行かせることを決める。
長孫無忌は新しい皇太子を早く決めるよう求める。
そして雉奴を推挙する。
魏王は雉奴に誰に入れ知恵されたか聞く。
雉奴が答えようとした時倒れてしまった。
楊青玄は媚娘の身辺を調べている中で李牧という幼馴染がいてその男は謀反人の子孫であること淑妃に報告。
淑妃は李牧が帰京中だと聞き淑妃側が命の恩人だと思わせるよう一芝居打つよう指示し
た。
雉奴はうわ言で媚娘の名前を呼ぶ。
見舞いに訪れていた李世民は雉奴が御書房に来る前どこへ行き、誰と会っていたか調べるよう言った。
掖庭にいる媚娘に雉奴を跪かせた理由を聞きに来た李世民。
媚娘は
「皇太子が廃されるゆえ新しい後ろ盾が欲しかったからです。
陛下このような答えで満足ですか」
と答えた。
何も言わず去って行く李世民。
長安に送られる途中の李牧は楊青玄に助けられ共に長安へ移動する。
そして廃太子の件はしばらく伏せておくと長孫無忌に告げた。
そうすることで心休まらぬ者をあぶりだすつもりなのだ。
李世民は飾っていた媚娘の絵をしまわせた。
雉奴は淑妃を訪ねる。
～我的感想～
いろいろ目まぐるしく動く回で面白かったです。
結局、絹の色の意味がどうこう関係なく承乾の陛下に譲位を迫る意志は強かったのと全てお見通しでそれに備え防御の準備をしっかりしていた陛下、という感じでした。
承乾は自業自得ですが、媚娘は陛下を裏切ったと誤解されたまま掖庭送りに。
それにしてもきちんと筋を立てて話せばすぐにではないにしても誤解は解けていきそうなのに媚娘は何も言わずじまい。
でも途中で会った雉奴に具体的な方法を教えて自分が助かる道を作っておくあたり、したたかですよねぇ‥。
陛下の前で潔ぎよいふりをしただけでは？と勘繰りたくなりました。
媚娘に言われるがまま雨の中跪く純粋すぎる雉奴が不憫。
でもそんな雉奴が皇太子に推されました！
承乾が失脚し上手いこといったと喜んでいる魏王ですが、皇太子の座は雉奴になりそうですし陛下は魏王をあぶりだすつもりのように思えます。
でも数々の陰謀の後ろに魏王が立ちまわってることはさすがに気づいてないかな、早く気づいて欲しいですしそこから徐慧にたどり着けばいいのにと思います。
とうとう媚娘の絵がしまわれてしまいました。
承乾と組んだり雉奴を使って跪かせたり、陛下も媚娘という人が何を考えているのかわからず不信感だけ増しているんだと思います。
あれだけのことをした承乾ですが命だけは助かることになりました。
媚娘はどうするのでしょうか。
