李世民を囲み守る兵士達にも矢が降り注ぐ。
雪が降り始めた中、窮地の李世民の元へ馬に乗り駆けつける媚娘の姿があった。
李世民を囲んでいた兵士達は全員死に李世民が一人立つ所へ媚娘がやって来たが、そこにもまた敵軍からたくさんの矢が放たれる。
大きな矢が放たれたところで李牧がやって来て二人を地面に伏せさせ助けた。
敵軍が押し寄せる中、李牧は、二人を逃がす為、媚娘の背中を押し馬の元へ行かせた。
一人残った李牧は敵に向かって戦いに挑む。
李牧が戦っている姿を見て媚娘は戻ろとするが、李世民は李牧の気持ちを理解しており
「あの者の為にも逃げろ」と言って二人は馬に乗り逃げる。
李牧は一人で戦い続けるが数に圧倒され結局壮絶な最期を迎える。
ようやく戦場に着いた呉王たちが敵軍を撃退した。
軍営で侍医の手当てを受ける李世民。
王徳は媚娘の姿を見て驚くが、呉王は媚娘を「副将」と紹介する。
侍医は李世民の体に毒矢が深く刺さっていると話す。
媚娘は李世民につきっきりで看病しその甲斐もありようやく目覚めた李世民は、側に来るように言い苦労を労う。
媚娘が李牧の墓の前で線香をあげている所へ李世民がやって来て自分の命も救ってくれたから一緒に見送ろうと言った。
媚娘は、李牧一族の罪を許して欲しいと願い出、李世民は恩赦を決めた。
媚娘は李牧からもらった指輪をお墓に埋めた。
まだ戦を続けようとする李世民が心配な媚娘は、たくさんの兵士が死に負傷している姿を見る。
媚娘は呉王になぜ勝算の高くない安岩城陥落の戦いを続けるのかと聞くと
「父上が安岩城を攻め落とすと宣言したからだ」
という答えが返って来た。
媚娘は撤退しなければ死傷者が増えるだけだと李世民に進言すべきだと呉王に訴えるが
撤退すれば腑抜けと見なされると否定的な意見を言われる。
媚娘は伝えてみないとわからないと言い、呉王と王徳に再度軍営の巡視に連れ出すよう協力を求めた。
李世民は負傷者たちを見ながら苦戦を認めつつまだ戦を続けようとしていた。
呉王は安岩城に固執せず成果を考えて下さいと注進する。
媚娘の狙いを知った李世民は回りくどい諫言をするなと怒る。
それでも媚娘は
「命を失った兵と生き残った兵に代わりお頼みいたします。
長安にお戻りを」
と跪く。
李世民は魏徴に言われた言葉
「一生心残りのない人生などつまらないものだ」
を持ち出し「そなたに感謝する」と言い長安に戻ることを決めた。
長安に戻ることを聞き喜ぶ兵士達。
雉奴が東宮に飾っている絵を眺めている所へ高陽公主が訪ねて来る。
高陽公主は飾られている蕭氏の姿を描いたとする絵が蕭氏が踊れない蘭陵王を踊る絵であることそれぞれの絵の一か所ずつが蕭氏とは違う所が描かれていることから雉奴が本当に描いているのは媚娘だと見抜く。
雉奴は高陽公主に弁機と会わぬよう忠告するがしきたりなんて煩わしいと反発される。
高陽公主は雉奴に媚娘のことを心から愛しているのか、愛しているなら媚娘が姿を消した時なぜ探さなかったのかと聞く。
~我的感想~
李牧は自ら犠牲になり壮絶な最期を迎えました。
媚娘が生きる支えだった李牧からしたら媚娘のいない残りの辛い人生を過ごすより最愛の人の幸せの為に命を投げ出すことに悔いはなかったのかなと思います。
ですが‥個人的にはドラマの初回で年老いた媚娘のお気に入りだった若くて美しい張兄弟の末路を見てしまっているのでそんな媚娘の為に自ら命を投げ出すなんて実在しないドラマ上の登場人物であったとしても李牧さん(涙)となりました。
媚娘と呉王、王徳の連係プレイよかったですね。
無駄に犠牲者が増えることを防ぐことが出来ました。
でも長く権力の座にいる陛下の決断力は鈍ってきているのかなと思いました。
そしてこれまではとは違い政に積極的に関わり始めた媚娘。
ちょっとわくわくします。
蕭氏と見せかけ実は媚娘を描いた絵をうれしそうに眺めている姿は微笑ましいですし
いい人だし好きなキャラだけど、己の責任の重さを感じてなさそうで相変わらずな雉奴でした。
高陽公主のセリフから推測すると媚娘は失踪扱いになってるのかな。
今後の媚娘の扱いが気になります。