媚娘は呉王に
「雉奴と私がいることを忘れないで」
「雉奴を信じて欲しい」
と言い頼み去って行った。
呉王と媚娘の様子を見た雉奴は、怒りにまかせて蕭淑妃の元へ行き一夜を過ごす。
呉王は体調が優れないことを理由に朝議を欠席していた。
長孫無忌は皇太子を冊封するよう奏上する。
関隴集団の者達は、李忠を皇太子にするよう次々に発言する。
呉王は釣りに興じていてその横には李勣の姿があった。
朝議を欠席した理由を聞かれた呉王は、皇太子冊封の議題になり、雉奴をかばえば皆からそしりを受けるからだと答えるが、李勣は呉王も長孫無忌と同じく李忠を皇太子に立てたいと思っているからだと見抜かれる。
そして呉王が長安に戻っていたのは間違いであり後宮のことに口を挟んだ者は、悲惨な最期を遂げているので長安から離れるよう助言する。
一方呉王は、長孫無忌が李勣が担っている軍事まで踏み込もうとしていますよと伝える。
李勣は、呉王に今日、自分を訪ねて来たのは陛下の為ではなく呉王自身のためなのか確認する。
呉王は
「まさしく、お力をお借りしたい。
末永くお力を」
と答えた。
その様子を見ていたのは高陽公主と楊青玄。
高陽公主は長孫無忌と雉奴を衝突させるため媚娘を宮中に呼び戻したとし、朝廷で雉奴の求心力を失わせその隙に呉王に挙兵させ長孫無忌達を一掃する計画を立てていた。
そして媚娘が子を産み寒門集団の勢力が増した時が謀反を起こす好機だと楊青玄に語る。
楊青玄は呉王を皇帝にする為、高陽公主は愛する弁機を亡き者にした長孫無忌や大臣を一掃するために手を組んでいた。
淑妃は、雉奴が再び自分の所へ訪れたことで寵愛を取り戻したと喜ぶが、それでも不安定な立場であるとし素節の為にも周到な計画を立てなくてはと思っていた。
皇后と長孫無忌は、媚娘が呉王までも誘惑したという噂を宮外にまで広め追放しようと画策する。
李忠は立政殿に出発する前、母が皇后に毒を盛られた事、媚娘に焚きつけられ自害したことも全てわかっていて自分が天子になったら母上の敵を取ると泣きながら誓う。
高陽公主は、弁機の墓の前で全て自分の計画通り進んでいると報告する。
長明灯を眺めながら心の中で劉氏に詫びている媚娘のもとに雉奴がやって来た。
善良な皇后を陥れようとしたと媚娘を責める雉奴。
しかし劉氏に毒をもったのは皇后であることその復讐の為、劉氏と共に立政殿での出来事を計画したと告白。
皇后を陥れた理由が朕を愛していたからと言えと迫り言えない媚娘に呉王との関係を問い質します。
呉王との関係を否定し承慶殿での出来事は人影を先帝かと思ったからだと言いますが「先帝」という言葉で雉奴は激しく憤ります。
媚娘は、これまでの行動は陛下の為を思ってしたこと大臣たちが反対する中、自分を昭儀にしたことで立太子の提案を受け入れざるを得なかったこともわかっていると泣きながら話し、なぜ信じてくれないのかと言い気を失ってしまう。
医師が診察すると媚娘は妊娠していると告げられ雉奴は大喜びする。
媚娘懐妊のニュースに蕭淑妃は皇后に媚娘追放の為手を結ぶよう持ち掛ける。
そして李忠は皇太子に冊封されたのだった。
~我的感想~
盛りだくさんな回でした。
呉王と李勣が釣りをしながら色々話してて
李勣「陛下の為ではなくご自分の為で?」
呉王「まさしく」「お力を借りしたい 末永いお力を」
というシーンがあるのですが呉王は今の立場をキープしたいだけなのか
それとももっと先を見ているのか気になりました。
高陽公主は、自身の復讐のために媚娘を使って雉奴と長孫無忌を争わせるために媚娘を長安に戻れるようあれこれ骨を折っていたんですね。
あんなに親切なふりをして…
高陽公主からしたら全員が駒扱いで、その計画が今の所思い通りに進んでいるのが凄いし、血のつながりがある雉奴を利用し皇帝の座から降ろそうとしている非情さが恐ろしいです。
長明灯のシーンは高ぶる感情で長時間演技しないといけないのでファンビンビンさん&アーリフリーさんお疲れさまでしたって思いました!!
どのくらいリハしたんだろうとかNGあったのかなとか余計なことも気になる、心に残るシーンでした。
真心を込めて愛すればいつか心を動かせると思っていたという純粋な思いと朕を愛していると言えば信じるという無茶な言い分、雉奴らしいな。
でもお互いの本音をぶつけ合うことでわかり合える部分もできてくると思うのでよかったのではないかなと思いました。
あと雉奴にとって「先帝」はNGワードであることが判明。
媚娘は雉奴の置かれている状況もわかった上で行動してるのですが雉奴には一つ一つ説明してあげないと駄目な気がしますね。
あれこれ込み入ったことがありつつ㊗媚娘ご懐妊。
雉奴よかったねという思いと媚娘も今度こそ無事出産できますようにと思うのですが、いがみ合っていた皇后と淑妃が媚娘懐妊で手を結びそうな雲行きに‥。