武則天

武則天 #60 李治の告白

蕭淑妃は媚娘は子を失ったからこそ宮中に永久に留まるのではと懸念し始め王皇后に会いに行かねばと呟く。 太宗の遺詔を眺める雉奴はため息をつき、すべてが天意だったのかと漏らす。 そこへ大理寺の戴青がやってきてあらゆるものを調べたが異常はなく、また…

武則天 #61 李世民の遺詔

媚娘は高陽公主と共に流産の原因が何か調べているがはっきりしたことはわからぬままだった。 高陽公主は、皇后から送られた菊花の図の刺繍の絹糸に話をもっていき媚娘が怪しむように仕向ける。 早速媚娘は絹糸を調べるよう瑞安に頼む。 媚娘は高陽公主に下手…

武則天 ♯62 武媚娘の作戦

裵行倹が頭を打ち付けるという行動に出てまで媚娘の昭義冊立に反対。 どうしてよいかわからず動揺する雉奴。 呉王は裴行倹の行動を止めさせ、後宮の事で朝廷を血で染めることは陛下を貶めることになると非難した。 雉奴は裴行倹をその場から引きずり出すよう…

武則天 #63 増していく不信感

李忠は、王皇后を訪ね豪華な服、食事でもてなされ立政殿に住むことを持ち掛けられるが直接答えず劉氏の元へ帰る。 長孫無忌からの催促もあり、王皇后は李忠を養子にすることを急いで進めるよう侍女に指示する。 侍女は劉氏に李忠を養子にすることは命令だと…

武則天 #64 李忠の裏切り

皇后に挨拶する劉氏と李忠。 劉氏は注がれたお茶に指輪に仕込んであった毒を入れ、飲み、皇后にわからぬよう指輪を外し李忠に渡した。 事前の打ち合わせ通り李忠は指輪を地中に埋めた。 劉氏は皇后と二人で会話している時、残りのお茶を一気に飲み干す。 そ…

武則天 #65 哀れな皇帝

媚娘は呉王に 「雉奴と私がいることを忘れないで」 「雉奴を信じて欲しい」 と言い頼み去って行った。 呉王と媚娘の様子を見た雉奴は、怒りにまかせて蕭淑妃の元へ行き一夜を過ごす。 呉王は体調が優れないことを理由に朝議を欠席していた。 長孫無忌は皇太…

武則天 ♯66 深まる絆

「謹んでお受けします」 李忠は皇太子に冊封された。 そしてその場で朝臣達は、李淳風の予言を蒸し返し媚娘を宮中から追い出すよう次々奏上、また別の者は追放ではなく死を賜るべきだと奏上し賛同する声が上がる。 しかし雉奴は、媚娘を信じていてそれは今も…

武則天 #67 思いもよらぬ刺客

楊青玄が持ってきた飲み物を調べる王徳。 液体を調べて問題なしとするが、毒が塗られた杯は調べられなかった。 呉王が雉奴と自分の杯を入れ替え飲もうとしているとそれを見た楊青玄は急いで杯を手で払い、隠していたナイフで雉奴を刺そうとする。 呉王が楊青…

武則天 #68 女児誕生

呉王が会っていたのは李勣だった。 呉王は長安を離れる理由は捲土重来を果たす為で、一年後精鋭を連れてきて長孫無忌の天下を覆えしてやる、その時李勣は関わらないで欲しいと言い、李勣も関わらないと応じます。 このやり取りを李義府から聞いた媚娘は呉王…

武則天 #69 道士の正体

媚娘が皇后らに内訓を送ったことの目的は怒らせるためだと見抜く長孫無忌。 媚娘の元へ急いで戻って来た雉奴だが 弘の急病は嘘であり老臣達と争って欲しくないから嘘をついたことそして自分は何も望まないと話す。 雉奴と過ごしている時、媚娘は倒れてしまう…

武則天 #70 高陽公主への疑念

媚娘は、瑞安に高陽公主の周りを調べるよう指示するが、なぜ高陽公主が安定を殺すのかわからないと嘆く。 高陽公主は酒宴を開いて酔いながら弁機が夢にも現れないと泣きながら嘆いていた。 憔悴する媚娘の元へ雉奴がやって来る。 媚娘はなぜ守ってくれなかっ…

武則天 #71 交錯する嘘と真実

媚娘は、金の刺繍に触れたのは陳貴人と高陽公主だと瑞安から聞き、心の中で敵を間違え守ってやれなかったと安定に詫びていた。 そして絶対に許さず命で償わせ全てを奪ってやると誓う。 呉王は、雉奴に自身が率いる精鋭部隊を長安近くの山間に潜ませていると…

武則天 #72 裏切り者の末路

雉奴は、呉王に自分たちの作戦を長孫無忌が察知した為に隠居すると言い出したと指摘、それで目的は果たせたのだから精鋭部隊を宋州に返すよう指示する。 雉奴は、媚娘に門閥貴族が長孫無忌の隠居を媚娘の策略だとして立后を全力で阻むだろうと話し、この局面…

武則天 #73 皇后 武媚娘

入宮して18年を経て媚娘は皇后に冊封された。 儀式の為、太極殿へ向かう階段で会話する二人。 「そなたと朕は頼り合う間柄かもしれぬ。恋慕の情よりもな」 そう媚娘に語り掛ける雉奴。 「私と陛下は一蓮托生の間柄だけではなくお互い守り合う仲なのかも この…

武則天 ♯74 広まる誤解

戸を叩く音を警戒し、小刀を取り出す忠。 だが訪ねて来たのは上官儀で、しばらく黒猫を放すのはやめるよう忠告する。 長孫無忌は先帝の霊を偲んでいる。 そこへ長孫沖がやって来て、媚娘が雉奴名義で政務をしていると言いに来た。 長孫無忌はすでに知ってい…

武則天 #75 新たな皇太子

忠の元を訪れる媚娘。 媚娘は、立派な東宮があるのにそこに住まない忠に「よほど私が怖いようね」と問う。 忠は 「生母も養母もお前に殺された。 私もいつ殺されるかわからぬ」 と睨みながら答えた。 媚娘は、自分が毒杯を替えなければ父を殺逆した極悪人と…

武則天 #76 敵が知己に

雉奴の痛風の発作が頻繁になっていることが噂になっていることを踏まえ、今回の封禅は最初から最後まで雉奴一人で行うべきだと言う媚娘に「そなたにはかなわぬ」と答える雉奴。 長孫無忌は名匠に作らせた、片手で操ることができ100歩先にいる騎兵の鎧を射抜…

武則天 #77 賢臣の幕引き

雉奴は、独狐及から封禅の一件について弩に細工をして皇后の命を救ったのも許敬殿に密告したのも長孫無忌であるという報告を受ける。 そして雉奴は、長孫無忌の書きかけだという懺悔文を受け取った。 長孫無忌の残した懺悔文には、「関隴でも寒門でも一派独…

武則天 #78 魔性の女

弘は、敏月を呼び出し自分の元に来て欲しいと頼むが拒否される。 敏月は、宮中に戻って来たのは媚娘の差配だと言い、洛陽にいた頃は悲惨で寂寞とした生活を送っていて宮殿を離れたかった、自分のいるべき場所は大極殿であり媚娘から貴妃に封じてもよいと言わ…

武則天 ♯79 深まる心の溝

必ず敵を取ると李弘の亡骸に誓う媚娘。 狄仁傑は、全力で下手人を調べ出しますと媚娘に誓う。 明祟儼は、雉奴の病状についてこれまでの治療は水の泡となり、症状は悪化する一方で 手の施しようがないとの報告する。 それを聞いた媚娘は、天は私の希望をすべ…

武則天 #80 繰り返される惨劇

媚娘は、敏月母親の死の真相は、母親が入宮して雉奴に恋情を抱き媚娘の食事に毒を盛ったのを雉奴に暴かれ自害したのだと敏月に話す。 そして妃に迎えられたのなら温かく迎える、姉にやれなかった分報いてあげると告げ去って行く。 敏月は納得していない顔で…

武則天 #81 すれ違う心

雉奴は自分が死んだ後のことを媚娘に託そうとしたり、自分の代で唐が終わってしまうと言い出し弱気になっている。 瑞安は、媚娘に相王が献上した蒙頂茶のうち一箱に猛毒の馬銭が盛られており、敏月と関わりのある者が相王府に滞在していること、李賢の側近の…

武則天 #82 そして皇帝へ(最終話)

目覚めた雉奴の横に媚娘が付き添っている。 手を握り合う二人。 しばらく付き合って欲しいと頼む雉奴に媚娘は、今日はどこにも行かず、ずっとそばにいると答える。 そして雉奴は、他国との外交関係に関わること、李顕のことを大臣らに託したり、皇帝として人…