武則天 #11 韋貴妃の誤算

 武如意は羅将軍から三年に一回行われる大朝会が開かれると聞く。

それは文徳皇后の忌日より重要で諸国から使節がやって来てそして恩赦もあるという。

 

褚遂良は、韋源承を告発する奏文を送る。

 

長孫沖は韋氏が立后を願い出ると長孫無忌に教える。

長孫無忌は急病を理由に朝議を休む。

 

貴妃は淑妃に琺瑯の扇をプレゼントする。

 

韋氏は、朝議の場で皇后を立后を奏上し自分の姪である貴妃を暗に薦めるが、褚遂良は長孫無忌の意見を聞くべきだとし反対する。

李世民は長孫無忌の回復を待って考えるとの結論を下す。

そして李世民は今回の琉璃宴はこれまで任してきた貴妃ではなく淑妃に任せると言った。

 

 酒宴で騒いでいる承乾の元に魏徴が訪れる。

魏徴は朝議で立后の件が奏上された話をすると興味を示す承乾。

 魏徴は、承乾が皇太子の座を捨てる気がないこと李世民の気を引くために酒色にふけっていることはわかっていると指摘した上で、承乾の立場は、帝位を得るか破滅かのどちらかであるとし、大朝会でいかにして評判を取り戻すかだと諭す。

 

 徳妃は貴妃に鳳凰の形の靴を贈る。

貴妃は徳妃自らが貴妃の足に靴を履かせるように話を運ぶ。

そこへ琉璃宴の担当が貴妃ではなく淑妃に変わったとの知らせがもたらせれた。

急に冷たい目になる徳妃。

 

 皇太子妃は称心に承乾の元から離れてくれるなら何でも与えると話すが、称心はそばを離れないと答え去った。

 

掖庭で会う武如意と李世民

衰えていく彭婆に会うよう勧める武如意。

しかし彭婆は李世民と李建成を間違えたまま話をする。

 

 武如意は李世民に「また来ますか?」と聞くが「いや」と言い振り返ることなく門の外へ出て行った。

 

 恩赦の発表があり羅将軍は認められず武如意は認められた。

 

 掖庭を出る武如意を徐慧と文娘が迎えに来ていた。

武如意の世話係を瑞安という者が担当することになる。

そして李世民の勅命で清寧宮で暮らすことと才人復帰が決まった。

 

 武如意が戻って来たことを知った貴妃は監視をつけること、羅将軍を始末するよう命じた。

 

瀕死の状態の羅将軍、春盈は打ち殺すよう命じた。

 

~我的感想~

 意外と掖庭エピソードの回が長かったですね。

掖庭にいる時、粗末な服&頭巾なのにお美しかったファンビンビンさん。

武如意もようやく掖庭を出ることができました。

 

陛下、やってくれましたね。

掖庭での最後の別れの時、冷たい感じでしたけど才人復帰と仲のいい徐慧と清寧宮で暮らせるよう勅命を出してなんて!

 

 

 瑞安さんとの初対面の場面が描かれていたなんて感激でした。

最初から誠実そうでしたね。

 

 韋家の勢いが落ちてきていたり皇太子承乾の立場も揺れ始めています。

いろんなバランスが崩れていきそうな感じですね。