武則天 #12 それぞれの決断

 羅将軍は殴り殺されようとしていた。

掖庭へ急ぐ武如意だったがすでに羅将軍は死んでいた。

武如意は敵を討つことを誓う。

 

 武如意は貴妃に対抗する為、淑妃につくことを徐慧と話し合っていた。

 

 徳妃の望みは息子である斉王がそばにいてくれることだけだった。

 病のふりをして大朝会に来ぬようにとの文を読む斉王。

側近の殷氏は大朝会に向けて手はずは整っていて大朝会が終われば斉王の願いは成就すると言った。

 

皇后立后の件で魏王を責める貴妃。

魏王は大朝会では皇子の腕比べによって馬球隊長が決まるが、淑妃は呉王に皇太子に勝ちを譲るよう言ったと貴妃に話し、面白い茶番が見られると意地悪く笑い合う。

 

 徳妃の元に貴妃、淑妃双方から大朝会で着る為の服の生地が送られてくる。

どちらを着ていくのか、決断の時が来たと話す徳妃。

 

 琉璃宴で舞を踊ることになった蕭薔の元を訪れた貴妃。

淑妃は煬帝の血を引いているから皇后になることはないとし、蕭薔は韋家の最大の希望だと励ました。

 

 淑妃は貴妃からもらった琺瑯の扇を武如意にプレゼントする。

 

 御花園で行われる腕比べに行こうと徐慧から誘われるが断る武如意。

 

 まず承乾と魏王の腕比べが始まる。

承乾が勝つ。

 

 木の上から降りられなくなり足を滑らせ枝につかまり落ちそうになる雉奴。

そこへ武如意が通りかかる。

 

「兄上の優勝で決まりですね」と言う魏王

「まだ呉王がいる」と返事するが

魏王は「呉王は手心を‥」と言う。

承乾はこの発言に侮辱しているのかと怒り勝負するよう言い立てた。

 

~我的感想~

 結構あっちもこっちも動き始めてきました。

 斉王が無謀なことを計画している気がして、母徳妃が屈辱に耐えきた日々が無駄になるような悪い予感しかしません。

遠くにいると何も情報がない分、近くにいる人達に乗せられて本人もその気になってしまうのでしょうか。

 斉王の動きなど無関係に徳妃もこれから先が決まる決断が迫ってきました。

 

 うっかり言ってしまったふりをして揉めさせる魏王。

承乾は、魏徴に衝動を抑えるよう言われたのに抑えられず気が立ったまま対戦することになりそうです。