承乾のそばには称心。
承乾は自身の事故の下手人が一介の商人とされたことに納得がいかず、陰謀だと考え李世民のもとへ行こうとする。
称心はこの件の決着をつけたのは李世民自身だと諭す。
称心は長孫無忌から預かった紙を承乾に渡す。
そこには「君子、自らを省みず」と記されており、その意味は、この件は蒸し返さず父上の前で君子であれということだと承乾はやりきれなさと怒りを押し殺した顔で言った。
魏徴が訪ねてくるもやけになっている承乾は皇太子の座など捨ててやると言い、魏徴は呆れ立ち去った。
徐慧から待ち合わせのメモと特別の食事が差し入れられた。
庭に来た猫におかずを与えると猫は死んでしまった。
毒を仕掛けたのは徳妃の侍女だった。
叱責する徳妃。
武如意と徐慧は壁越しに会う。
徐慧は入宮前からの李世民への想いを語る。
武如意は寵愛されている徐慧に身の回りを気を付けるよう言った。
徐慧も武如意の身辺に危険が及ばぬよう手を回すと約束する。
そして二人は義姉妹となることを誓い合い、武如意は母からもらった腕飾りを渡しその証とした。
そこへ彭婆が現れ武如意への誤解が解けたとし身の上話を始める。
彭婆はある家の三人の息子の乳母で皆慕ってくれていたが、その中でも一番よくしてくれた息子家族が皆殺しにされたことそしてそれが三人の息子の一人が彭婆を利用して実行した事だったと話し始める。
そしてその者の姿を見ない為、目を潰したと告白する。
彭婆は武如意に文の代筆とその文と共にある物を返して欲しいと頼む。
掖庭の獄へ向かう羅将軍。
そこに十年入れられていた鄭子章が死んだという。
羅将軍は鄭氏に恨み以外の感情はないと言い張っていたが遺体を見て悲しげな表情になる。
鄭氏は羅将軍が愛し、裏切られた男だった。
羅将軍は鄭氏からもらった手紙を燃やしていた。
武如意は手紙を見て、鄭氏は裏切っていなかったと教える。
春盈に騙されていたと気づく羅将軍。
春盈は鄭氏が羅将軍を裏切ってなかったことを認め、二人の仲を内侍監に訴えたのは貴妃の考えで掖庭で一生貴妃の為に働くものを探していたことそして何より子を授かる女が嫌いだと言った挙句、十年も生きられたことに感謝するよう言い放つ。
羅将軍は後ろから春盈の首を絞めるが反撃にあい、掖庭の獄送りとなってしまった。
~我的感想~
一生治らない足にした犯人を探し出すこともできなくなり、これからもまた狙われるかもしれないという恐怖は消えない承乾の気持ちを考えると鬱憤が溜まるのもわかりますね。
彭婆が話していたのは「玄武門の変」のことで恨んでいるのはやはり李世民ですね。
皇室の中で生きていたからこそ皇族の本質が分かっている彭婆。
「皇族にとって愛など皇位や権勢に比べたら大したものじゃない」
こう言われて反発して愛を信じるまだまだ若い武如意の気持ちもわかりますよね~(遠い目)